中国に来て十数年、巷に流れている中国の論評を読むと、
少なくとも4〜50ページも読めば、
えっその解釈おかしくない?もしくは、中国語ちゃんと勉強した?
との印象から、信憑性や著者の理解度に疑問符がつくのですが、
本書に関しては普通のレベルでは考えられないほど
高いレベルの方が、真摯に中国を読んでいるのがよくわかります。
(少なくとも私程度ではあらも探せないレベルです)
話のレベルが雲の上なので信憑性を確認することができませんが、
ある程度、中国を身に感じて生活しているものとして、
著者は中国に対して格段の理解があると言え、
参考にする価値はそこらの本よりも非常に高いと思います。
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チャイナ・ジャッジ 毛沢東になれなかった男 単行本 – 2012/9/7
遠藤 誉
(著)
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購入オプションとあわせ買い
2012年、中国の審判が下された。
文化大革命時代、父親の肋骨をへし折った男・薄煕来。
彼は、手段を選ばぬ方法で野望を膨らませ、
5000億ともいわれる不正蓄財をし、
「第2の毛沢東」を目指した……。
薄煕来の妻・谷開来は、
なぜ英国人ヘイウッドを毒殺したのか?
莫大なチャイナマネーとスパイ。
権力と欲望。
世界をゆるがす薄煕来事件の真相に迫る。
中国政府高官と太いパイプを持つ著者がつきとめた真実とは?
完全ノンフィクション・サスペンス。
序章 チャイナ・ジャッジ、中国の審判
第一章 男の生い立ち、不倫婚
一、父親の肋骨をへし折る男、薄熙来
二、不倫婚から生まれた男
三、恩義を仇で返した父、薄一波――天安門事件の遠因
四、高級軍人の子として育った女、谷開来
五、不倫と略奪婚
第二章 大連時代
一、 片田舎から始めた男
二、男の父と習近平の父――天安門事件
三、「南巡講話」に乗じた男
第三章 1999年
一、天安門の石柱より高い大連「華表」
二、国有企業改革とWTO加盟
三、江沢民、大連を視察す
第四章 遼寧省時代
一、「遼陽閥」を倒せ!
二、谷開来と瓜瓜のイギリス生活
三、男と王立軍との出会い
第五章 商務部時代――運命の分岐点
一、商務部長になる前後の中国事情
二、男、ついに商務部長に
三、男、警戒される――胡錦濤、李克強を配す
四、「鉄の女」呉儀の「裸退」
第六章 重慶時代
一、男、革命歌で中枢と勝負――唱紅運動
二、形成されていた包囲網――スパイを探れ!
三、打黒運動――政敵を殺してしまえ!
四、軍を買収して中央を威嚇
第七章 チャイナ・ジャッジ
一、 王立軍、成都アメリカ領事館へ逃亡
二、毛沢東になれなかった男
三、スパイ舞う中に散る――谷開来はなぜヘイウッドを殺したのか?
終 章 世界を覆うチャイナ・マネー ――裸官と投資移民
文化大革命時代、父親の肋骨をへし折った男・薄煕来。
彼は、手段を選ばぬ方法で野望を膨らませ、
5000億ともいわれる不正蓄財をし、
「第2の毛沢東」を目指した……。
薄煕来の妻・谷開来は、
なぜ英国人ヘイウッドを毒殺したのか?
莫大なチャイナマネーとスパイ。
権力と欲望。
世界をゆるがす薄煕来事件の真相に迫る。
中国政府高官と太いパイプを持つ著者がつきとめた真実とは?
完全ノンフィクション・サスペンス。
序章 チャイナ・ジャッジ、中国の審判
第一章 男の生い立ち、不倫婚
一、父親の肋骨をへし折る男、薄熙来
二、不倫婚から生まれた男
三、恩義を仇で返した父、薄一波――天安門事件の遠因
四、高級軍人の子として育った女、谷開来
五、不倫と略奪婚
第二章 大連時代
一、 片田舎から始めた男
二、男の父と習近平の父――天安門事件
三、「南巡講話」に乗じた男
第三章 1999年
一、天安門の石柱より高い大連「華表」
二、国有企業改革とWTO加盟
三、江沢民、大連を視察す
第四章 遼寧省時代
一、「遼陽閥」を倒せ!
二、谷開来と瓜瓜のイギリス生活
三、男と王立軍との出会い
第五章 商務部時代――運命の分岐点
一、商務部長になる前後の中国事情
二、男、ついに商務部長に
三、男、警戒される――胡錦濤、李克強を配す
四、「鉄の女」呉儀の「裸退」
第六章 重慶時代
一、男、革命歌で中枢と勝負――唱紅運動
二、形成されていた包囲網――スパイを探れ!
三、打黒運動――政敵を殺してしまえ!
四、軍を買収して中央を威嚇
第七章 チャイナ・ジャッジ
一、 王立軍、成都アメリカ領事館へ逃亡
二、毛沢東になれなかった男
三、スパイ舞う中に散る――谷開来はなぜヘイウッドを殺したのか?
終 章 世界を覆うチャイナ・マネー ――裸官と投資移民
- 本の長さ336ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日2012/9/7
- ISBN-104023311219
- ISBN-13978-4023311213
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登録情報
- 出版社 : 朝日新聞出版 (2012/9/7)
- 発売日 : 2012/9/7
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 336ページ
- ISBN-10 : 4023311219
- ISBN-13 : 978-4023311213
- Amazon 売れ筋ランキング: - 590,717位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,338位外交・国際関係 (本)
- カスタマーレビュー:
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2014年1月13日に日本でレビュー済み
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2023年7月17日に日本でレビュー済み
中国の政治家である薄熙来について、生い立ちから政権幹部として成りあがって失脚するまでを書いた本です。
目次の章立てにおいて、個々のタイトルでは薄熙来について「男」と表記しているのが特徴です。本の副題には「毛沢東になれなかった男」とありますので、そこから「男」と表記しているのだろうと思われます。
目次の章立てにおいて、個々のタイトルでは薄熙来について「男」と表記しているのが特徴です。本の副題には「毛沢東になれなかった男」とありますので、そこから「男」と表記しているのだろうと思われます。
2017年7月25日に日本でレビュー済み
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谷開来について色々な情報を探していたので、
独自の取材からの視点や角度から様々なことがわかった一冊!
独自の取材からの視点や角度から様々なことがわかった一冊!
2012年9月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本でこれ以上中国共産党に精通している人はいないでしょう。
数奇な運命を辿った遠藤さんの、確かな経験に裏付けされた
骨太でかつユーモラスな読み応え満点の1冊。
よくぞここまでの情報を集めて本にしてくれたと思います。
世間には評論ぶった輩の、いかにも知ったかぶりのシロモノが出回っていますが
前作『チャイナ・ナイン』並びにこの『チャイナ・ジャッジ』を読めば
今回の話題の中心である薄煕来を取り巻く事件のみならず
毛沢東から現在の中国共産党、そして中国の真の姿が見えてきます。
歴史的事実を知ると同時に、ノンフィクションのサスペンスとしても大いに楽しめました。
切っても切れない繋がりを持ちながら互いに大きな誤解を抱き合っている日中。
領土問題が泥沼化しているこんなときこそ
きちんと相手を知ることが大切なのではないでしょうか。
遠藤さんの著作は内容もさることながら、山崎豊子にパクられるほど面白いので
この厚さなのにあっという間に読めてしまいました。
数奇な運命を辿った遠藤さんの、確かな経験に裏付けされた
骨太でかつユーモラスな読み応え満点の1冊。
よくぞここまでの情報を集めて本にしてくれたと思います。
世間には評論ぶった輩の、いかにも知ったかぶりのシロモノが出回っていますが
前作『チャイナ・ナイン』並びにこの『チャイナ・ジャッジ』を読めば
今回の話題の中心である薄煕来を取り巻く事件のみならず
毛沢東から現在の中国共産党、そして中国の真の姿が見えてきます。
歴史的事実を知ると同時に、ノンフィクションのサスペンスとしても大いに楽しめました。
切っても切れない繋がりを持ちながら互いに大きな誤解を抱き合っている日中。
領土問題が泥沼化しているこんなときこそ
きちんと相手を知ることが大切なのではないでしょうか。
遠藤さんの著作は内容もさることながら、山崎豊子にパクられるほど面白いので
この厚さなのにあっという間に読めてしまいました。
2012年12月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これまでの本も読んでの感想なので、特に攻撃したりする意図はないが、一寸気になるところがあったので記したい。
確かに色々調べて書いていて、読みごたえはたしかにあるのだが、私は学生がどこそこにいて…これは私の本を読んだから…私はそこに呼ばれたことがあるので…そんな自慢話が全体の魅力をかなりそいでしまっている。チャイナナインで評判を定着させた著者だが、チャーズから綿々と引き継がれているのは、著者特有の自慢体とも言える文体である。自分で体験しているからこそ、著書として出すからには余計にその「語りたい」欲望を抑えなければ、書物の信憑性自体が損なわれるものであることを、著者には感じてもらいたい。話題として面白い本だけに、唯一そこが残念でならない。そんな著者だからネタは沢山あるのだろう。今後の著作では謙虚さというか奥ゆかしさを期待したい。この本のような文体では、自慢好きなおばちゃんのエッセイ位にしか分類できない。もう少し文体を変えてはどうかと思う。
蛇足かも知れないが、249ページにある王立軍に取得させた学位で、工商管理修士学位とMBA(経営学修士)とあるのは、実際には同一のものを指している。経営学修士(MBA)は中国語では工商管理修士というふうに書きかえられる為である。著者が大学で教職に就く立場にありながら、これを知らないのはちょっと御寒いところである。また265ページのアメリア(アメリカ)は編集者のミス。328ページの主席は首席の間違い。
確かに色々調べて書いていて、読みごたえはたしかにあるのだが、私は学生がどこそこにいて…これは私の本を読んだから…私はそこに呼ばれたことがあるので…そんな自慢話が全体の魅力をかなりそいでしまっている。チャイナナインで評判を定着させた著者だが、チャーズから綿々と引き継がれているのは、著者特有の自慢体とも言える文体である。自分で体験しているからこそ、著書として出すからには余計にその「語りたい」欲望を抑えなければ、書物の信憑性自体が損なわれるものであることを、著者には感じてもらいたい。話題として面白い本だけに、唯一そこが残念でならない。そんな著者だからネタは沢山あるのだろう。今後の著作では謙虚さというか奥ゆかしさを期待したい。この本のような文体では、自慢好きなおばちゃんのエッセイ位にしか分類できない。もう少し文体を変えてはどうかと思う。
蛇足かも知れないが、249ページにある王立軍に取得させた学位で、工商管理修士学位とMBA(経営学修士)とあるのは、実際には同一のものを指している。経営学修士(MBA)は中国語では工商管理修士というふうに書きかえられる為である。著者が大学で教職に就く立場にありながら、これを知らないのはちょっと御寒いところである。また265ページのアメリア(アメリカ)は編集者のミス。328ページの主席は首席の間違い。
2014年2月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いろいろな裏付けをとっているが、決定的な証拠を得ることはできないので、いくつかの仮説を消去法により限定している。読み物としてのおもしろさはあるが、ノンフィクションとしては意見が分かれるところだと思う。しかし、習近平の失脚の背景にある中国体制については長年の経験と調査から語られており、僕個人としては参考となる点が多かった。中国政治の一部を知りたい人にもこのスキャンダルを知りたい人にも参考になると思うが、どちらも不十分な感じがやや残った。
2018年7月2日に日本でレビュー済み
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この後、元常務委員や常務委員候補が逮捕されたり、
中国の権力闘争は日本の比ではない。
命がかかっている。
中国の権力闘争は日本の比ではない。
命がかかっている。
2016年2月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
面白い本でした。遠藤さんの本は非常に参考になります。流石です。