内容の素晴らしさはさることながら、タイトルの美しさに
安房直子さんのセンスが表れていると思います。
某漫画のタイトルと似ている…と思われがちですが、
風と木の「歌」は1972年初版なのでこちらが先です。
竹宮惠子氏の「詩」は1976年10月に連載開始して大ヒット作品となりましたが
これから安房直子を読む方々には、どうぞ誤解のなきようお願いしたいです。
安房直子さんの描く物語は、静かで暖かく、切なく、
とりわけ言葉の美しさが光っています。
今後も息長く、片隅で小さく輝き続けて欲しい作品集です。
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風と木の歌: 童話集 (偕成社文庫 3262) 単行本 – 2006/7/1
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きつねの窓,さんしょっ子,空色のゆりいす,もぐらのほったふかい井戸 他
- ISBN-104036526200
- ISBN-13978-4036526208
- 出版社偕成社
- 発売日2006/7/1
- 言語日本語
- 本の長さ221ページ
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登録情報
- 出版社 : 偕成社 (2006/7/1)
- 発売日 : 2006/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 221ページ
- ISBN-10 : 4036526200
- ISBN-13 : 978-4036526208
- Amazon 売れ筋ランキング: - 212,872位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 21,985位絵本・児童書 (本)
- - 60,016位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年7月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
しんと胸にしみてくる、哀しいような、さびしいような、そんな美しい物語が八つ。1972年(昭和47年)、実業之日本社から刊行された初期短篇集を復刊した本。「きつねの窓」「さんしょっ子」「空色のゆりいす」「もぐらのほったふかい井戸」「鳥」「あまつぶさんとやさしい女の子」「夕日の国」「だれも知らない時間」が収められています。
最初の「きつねの窓」の話から、白や青をはじめとする物語の色の優しさ、美しさに魅了されましたねぇ。収録作品のなかで一番気に入った「空色のゆりいす」などは、目の見えない女の子の心に浮かぶ色彩が実に綺麗でした。海と空の青が、本当に素敵だったなあ。
「耳の中に大変なものが入ってしまった」と、耳のお医者さんのところに少女がやってくる。そこから話が滑り出してゆく「鳥」も、するするっと引き込まれてしまうファンタジックな面白さがバツグンでした。少女の耳の中に、青い夏の海が広がっている風景。イメージの不思議さ、幻想性に、物語の中に吸い込まれる心地になりましたよ。
巻末の解説文もいいですね。蜂飼 耳(はちかい みみ)の「体の底に残る響き」。《安房直子の童話は、作者がいなくなったいまも、ひっそり静かに輝きつづけています》とあるところ。全くそのとおりであるなあと、本書を読んで、身にしみてそう感じました。
安房直子の作品を初めて読む方に、まずおすすめしたい一冊。
最初の「きつねの窓」の話から、白や青をはじめとする物語の色の優しさ、美しさに魅了されましたねぇ。収録作品のなかで一番気に入った「空色のゆりいす」などは、目の見えない女の子の心に浮かぶ色彩が実に綺麗でした。海と空の青が、本当に素敵だったなあ。
「耳の中に大変なものが入ってしまった」と、耳のお医者さんのところに少女がやってくる。そこから話が滑り出してゆく「鳥」も、するするっと引き込まれてしまうファンタジックな面白さがバツグンでした。少女の耳の中に、青い夏の海が広がっている風景。イメージの不思議さ、幻想性に、物語の中に吸い込まれる心地になりましたよ。
巻末の解説文もいいですね。蜂飼 耳(はちかい みみ)の「体の底に残る響き」。《安房直子の童話は、作者がいなくなったいまも、ひっそり静かに輝きつづけています》とあるところ。全くそのとおりであるなあと、本書を読んで、身にしみてそう感じました。
安房直子の作品を初めて読む方に、まずおすすめしたい一冊。
2013年6月16日に日本でレビュー済み
童話作家、安房直子さんの作品集です。
「きつねの窓」はなんとなく覚えていたのですが、
数年前に「さんしょっ子」を劇仕立てにしてラジオで放送していたのを聞いて、
とても感動したので購入してみました。
宮沢賢治や新美南吉ほどの知名度はありませんが、素晴らしい童話作家だと思います。
特に面白いのは、普通の感覚とは少し違う不思議な日本語の遣い方をしていることです。
例えば「ぱらりと両手をおろして」「月日がのろのろと」「うっとりとかなしくて」
「さやさやと走りだしました」「こっくりと、青い色」「ふうわりとうかんで」
などなど、不思議で可愛らしい表現がいっぱいです。
話の内容は決して楽しいものではなく、なんとなく寂しく悲しいものが多いです。
空想の世界に逃避するのではなく、誰の身にも降りかかってくる可能性のある
不幸や悲しみを優しく表現することによって、独特の世界を展開させています。
そして、わかりやすい物語の背後に「恋」「死」「喪失」といった深いテーマが
隠されています。だから、大人が読んでも面白いのだと思います。
そして、読んだ後には心の中に「人間として忘れてはいけない大切な事」がしっとりと
伝わってきて優しい気分になれます。
なんとなく息苦しくて、生きにくいことばかり多いような世の中ですが、
「なんでも人のせいにしたり、他人をいじめたりする」ことから救ってくれるような
素晴らしいお話がたくさん詰まっています。
もっともっと、安房直子さんの作品が読まれるようになるといいなと思います。
「きつねの窓」はなんとなく覚えていたのですが、
数年前に「さんしょっ子」を劇仕立てにしてラジオで放送していたのを聞いて、
とても感動したので購入してみました。
宮沢賢治や新美南吉ほどの知名度はありませんが、素晴らしい童話作家だと思います。
特に面白いのは、普通の感覚とは少し違う不思議な日本語の遣い方をしていることです。
例えば「ぱらりと両手をおろして」「月日がのろのろと」「うっとりとかなしくて」
「さやさやと走りだしました」「こっくりと、青い色」「ふうわりとうかんで」
などなど、不思議で可愛らしい表現がいっぱいです。
話の内容は決して楽しいものではなく、なんとなく寂しく悲しいものが多いです。
空想の世界に逃避するのではなく、誰の身にも降りかかってくる可能性のある
不幸や悲しみを優しく表現することによって、独特の世界を展開させています。
そして、わかりやすい物語の背後に「恋」「死」「喪失」といった深いテーマが
隠されています。だから、大人が読んでも面白いのだと思います。
そして、読んだ後には心の中に「人間として忘れてはいけない大切な事」がしっとりと
伝わってきて優しい気分になれます。
なんとなく息苦しくて、生きにくいことばかり多いような世の中ですが、
「なんでも人のせいにしたり、他人をいじめたりする」ことから救ってくれるような
素晴らしいお話がたくさん詰まっています。
もっともっと、安房直子さんの作品が読まれるようになるといいなと思います。