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死の国からのバトン: 直樹とゆう子の物語 (少年少女創作文学) 単行本 – 1976/2/1
過去と生活破壊の今日的現実を交錯させながら、公害をもたらした人間の愚かしさ、ごう慢さを告発するファンタジー傑作!
対象年齢:小学上級から
- 本の長さ254ページ
- 言語日本語
- 出版社偕成社
- 発売日1976/2/1
- ISBN-104037193701
- ISBN-13978-4037193706
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登録情報
- 出版社 : 偕成社 (1976/2/1)
- 発売日 : 1976/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 254ページ
- ISBN-10 : 4037193701
- ISBN-13 : 978-4037193706
- Amazon 売れ筋ランキング: - 269,932位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 25,943位絵本・児童書 (本)
- - 74,574位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1926年、東京に生まれる。1956年より民話の採訪を始め、『龍の子太郎』(講談社)に結実する。作品は国際アンデルセン賞優良賞を受賞。そのほか、『ちいさいモモちゃん』(講談社)で野間児童文芸賞、『あの世からの火』(偕成社)で小学館児童出版文化賞など(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 松谷みよ子おはなし集3 (ISBN-13: 978-4591116388 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
星5つ中4.1つ
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年4月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ずっと探していた本です。小学生の頃に読んで、ネコ、五百羅漢、民話や公害などに興味を持つきっかけとなった小説です。大人になってから改めて読みましたが、やはり名作と感じました。感情はほどよく抑制された文体ですが、昔読んだ時も子供ながら風景が目に浮かぶような描写に虜になりました。まさに松谷文学の魅力が詰まっていると思います。挿絵も子供向きではありませんが、なぜか惹きつけられます。どうして長らく廃刊になっているのか。子供にも大人にも読んで欲しい本ですので、ぜひ復刻を期待したいです。
2015年4月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
蕗子、子供の直樹、ゆう子が今から5冊の本を通して戦争、公害、いろいろな「悲しみ」を見て実感するシリーズ、まずは直樹と「動く椅子」ここには
公害と昔の祖先と、今までの祖先たちが直樹に託したものはなにかを、童画の世界の中で描かれていた。5部作の中では一番難しいし
まったくの小学生には困難かもしれないが、実はこれは大人が読んでほしいと思う。
公害と昔の祖先と、今までの祖先たちが直樹に託したものはなにかを、童画の世界の中で描かれていた。5部作の中では一番難しいし
まったくの小学生には困難かもしれないが、実はこれは大人が読んでほしいと思う。
2013年10月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
松谷さんといえば、民話や伝説を作品に取り入れるものが多いが、ここでは、公害と環境汚染・環境破壊が死後の世界と合わせて語られる。ルーという猫の死と、飢饉で死んだ子供たちの死、先祖直衛門じいの七谷堰建設、直七の命を懸けた直訴など村を豊かにするために戦った人々豊かな安心できる世の中を作れという父親、希望に満ちた死の国からのメッセージに直樹はどうこたえるのか。鳥追い、百万遍、羅漢仏などの風景とともに語られる松谷ワールドの真骨頂がここに凝縮される。
2007年1月8日に日本でレビュー済み
もう何十年も前に書かれたはずの話が、今、この時代の子供たちのために書かれたかのように感じます。
主人公は現在の(この本にとっては未来の)子供たちをモデルにしたかのようです。
生きることに価値を見出だせず、未来はただ暗いもの、自分も長くは生きられないのだと漠然と思う、まだ小学生の男の子。
そんな彼があの世に迷い込むことで物語が始まります。
若いうちに理不尽に死ななければならず、しかし精一杯生き抜いた自分の先祖たちと出会った事で、全力で生きる事を学んで行く。そして、亡くなった父親に、「これからは君が走り(生き)抜く番だ」とメッセージ(バトン)を託される。
このメッセージは、生きる事を諦めかけている現在の子供たちにこそ手渡したいものだと思います。
生きる意味も、生きる実感も失ってしまった子供たちへ。
君の前に、たくさんの人たちが生き抜いて、手渡されて来た命のバトンは、今君の手に渡された。今度は君が、しっかりと握り締めて、生き抜くんだ。
主人公は現在の(この本にとっては未来の)子供たちをモデルにしたかのようです。
生きることに価値を見出だせず、未来はただ暗いもの、自分も長くは生きられないのだと漠然と思う、まだ小学生の男の子。
そんな彼があの世に迷い込むことで物語が始まります。
若いうちに理不尽に死ななければならず、しかし精一杯生き抜いた自分の先祖たちと出会った事で、全力で生きる事を学んで行く。そして、亡くなった父親に、「これからは君が走り(生き)抜く番だ」とメッセージ(バトン)を託される。
このメッセージは、生きる事を諦めかけている現在の子供たちにこそ手渡したいものだと思います。
生きる意味も、生きる実感も失ってしまった子供たちへ。
君の前に、たくさんの人たちが生き抜いて、手渡されて来た命のバトンは、今君の手に渡された。今度は君が、しっかりと握り締めて、生き抜くんだ。
2003年2月14日に日本でレビュー済み
主人公の直樹と、「先祖」の直七との交流を軸に、過去から現在へ、未来へとうけつがれていくもの(この象徴が題名の「バトン」に現れています)を描いた、非常に完成度の高い、すばらしい物語です。子どもだけでなく、おとなが読んでも、忘れがたく感じるのではないでしょうか。死者との交流、というのは、字面だけ読めば、おかしなことのように思えるかもしれませんが、じつは、だれにでもどこにでも起こりうる、そして起こっていることなのだと、私はこの本に教えられました。「あなたはあなたに語りかける死者からの声に、耳を澄ますことができますか?」この本は、そんな深い問いかけを読者に向かって透明な言葉ではなっているように思えます。司修さんの絵がすばらしいです。