(上下巻通してのレビューです)
つらくても、苦しくても、傷ついても、邪魔されても、何があろうとも、バレエから離れられない。のめり込む自分を止められない。その道を行くことしかできない。いったい、どんな魔法をかけられたというのだろう。自ら選ぶことのできない、持って生まれた才能が開花していくのを見る喜び。デューンやクリスタルや、世界中の一所懸命な子どもたちを応援したくなります。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
バレエダンサー 上 単行本 – 1997/7/1
- 本の長さ371ページ
- 言語日本語
- 出版社偕成社
- 発売日1997/7/1
- ISBN-104037443201
- ISBN-13978-4037443207
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
姉クリスタルのバレエのレッスンについていったことからバレエのとりこになっていく少年デューン。天性の才能を持つ彼だが、家族の応援を得られずにダンサーをめざすのは、並大抵のことではなかった。再刊。
登録情報
- 出版社 : 偕成社 (1997/7/1)
- 発売日 : 1997/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 371ページ
- ISBN-10 : 4037443201
- ISBN-13 : 978-4037443207
- Amazon 売れ筋ランキング: - 768,000位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
星5つ中4.8つ
5つのうち4.8つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
5グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2014年1月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2007年3月17日に日本でレビュー済み
生まれたときから家族の中で忘れられたみたいな存在だった少年デューン。彼がバレエの才能をみいだされて、王立バレエ学校に入学するお話。
だけれど、母親に溺愛されている姉のクリスタル。デューンの才能に気づかないうえ、彼の心も理解できない両親。兄弟。など、(デューンの非凡さは、家族以外の周りの大人の理解と愛によって、成功へと導かれるのは当然な物語の帰結なのだが)、周りの大人たち脇役の登場人物が、それぞれにていねいに描き出されていて面白いのです。
ルーマ・ゴッデンが、この作品を書いたのは77歳の時と書いてあったのですが、すごいと思いました。人生経験豊富でしかも瑞々しい感性を失わずにこんな作品が書けるなんて。
ぜひ、大人の方も読んでください。
だけれど、母親に溺愛されている姉のクリスタル。デューンの才能に気づかないうえ、彼の心も理解できない両親。兄弟。など、(デューンの非凡さは、家族以外の周りの大人の理解と愛によって、成功へと導かれるのは当然な物語の帰結なのだが)、周りの大人たち脇役の登場人物が、それぞれにていねいに描き出されていて面白いのです。
ルーマ・ゴッデンが、この作品を書いたのは77歳の時と書いてあったのですが、すごいと思いました。人生経験豊富でしかも瑞々しい感性を失わずにこんな作品が書けるなんて。
ぜひ、大人の方も読んでください。
2001年9月28日に日本でレビュー済み
才能は、それを楽しむ喜びと努力から成り立つものかもしれない。主人公のバレエを楽しむ喜びと努力に、私は圧倒された。彼はバレエをする否定的な環境にいながらも、バレエを止めなかった。バレエを楽しんでいた。心と身体で、バレエを楽しみ、喜んでいた。そして、その楽しみと喜びを味わうために、彼は努力をした。…いや、彼からすると、努力をすると云う思いはないかもしれない。ただ、バレエがしたいから、バレエをする。「バレエがしたい!」その彼の想いが、本を読んでいるこちらにも伝わってきた。気持ちが良かった。彼を応援せずにはいられなかった。そして、読者の私だけでなく、周囲も彼の才能に見入られ始めた。当然だ。彼ほどの才能を目の前に突き付けられ、それを否定する事は不可能だ。それ!程の才能が、彼にはあった。彼は、否定的な環境を肯定的な環境にした。自らの才能で。楽しむ喜びと、努力で。彼の才能は、天才だった。
2004年9月20日に日本でレビュー済み
おもしろいです。バレエの世界は、やっぱり格別。ストイックなスポ根ものでありつつ、ミーハーでゴージャスな味つけたっぷり、読んでいて最高に楽しいです。
かつ、この本の魅力は、主人公が小さな男の子であること。映画『リトルダンサー』に似た題材です。主人公の、「僕はバレエが好き!」という、きらきらした一途な思いも、そっくり。ですが、さまざまな障害が、つぎつぎに立ちはだかるところは、よりドラマチックで、古めの少女マンガ(『ガラスの仮面』とか)を思わせるおもしろさです。
でも、まだそれだけではないのです。この本は、赤木かん子さんの『心の傷を読み解く800冊の本』というブックガイドでも紹介されています。家に自分の居場所のない主人公の気持ちが、とてもこまやかに書かれているのです。主人公は、自分の家で注目されず、理解されず、何度も、深く、傷つけられます。けれどこの本は、主人公の痛みを切実に描きながらも、まわりの人々のあたたかさと、主人公のバレエへの愛、バレエの世界の魅力、物語のおもしろさによって、苦すぎず楽しく読めて、ほっこりあたためてくれる、極上の本になっています。
おすすめします。
かつ、この本の魅力は、主人公が小さな男の子であること。映画『リトルダンサー』に似た題材です。主人公の、「僕はバレエが好き!」という、きらきらした一途な思いも、そっくり。ですが、さまざまな障害が、つぎつぎに立ちはだかるところは、よりドラマチックで、古めの少女マンガ(『ガラスの仮面』とか)を思わせるおもしろさです。
でも、まだそれだけではないのです。この本は、赤木かん子さんの『心の傷を読み解く800冊の本』というブックガイドでも紹介されています。家に自分の居場所のない主人公の気持ちが、とてもこまやかに書かれているのです。主人公は、自分の家で注目されず、理解されず、何度も、深く、傷つけられます。けれどこの本は、主人公の痛みを切実に描きながらも、まわりの人々のあたたかさと、主人公のバレエへの愛、バレエの世界の魅力、物語のおもしろさによって、苦すぎず楽しく読めて、ほっこりあたためてくれる、極上の本になっています。
おすすめします。