帯に「大人の絵本」とある。こんなにふっくらとしてかわいいヒヨコの話が、大人向け?
読み終えて納得、とんでもない絵本だ。
100ぴき生まれたヒヨコのうち、99ひきは黄色、のこり1ぴきは黒だった。
黒ヒヨコは思った。きっとぼくの本当のおとうさんとおかあさんは違う場所にいるんだ。
そこでヒヨコは親を探しはじめた。
農場にいる黒猫や黒犬や黒豚…黒い動物に次々たずねた。
「ぼくのおとうさんですか?」「ぼくのおかあさんですか?」
一日中さがしまわったが、見つかるわけはない。
あたりが薄暗くなってきた。
…………。
本の感想をひとことで言おう。
最後の一行、字が怖い。
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まっくろヒヨコ 単行本 – 2003/10/1
- 言語日本語
- 出版社偕成社
- 発売日2003/10/1
- ISBN-104039621905
- ISBN-13978-4039621900
商品の説明
商品説明
「ビトルスさんの農園で、ヒヨコが100羽うまれました。99匹は黄色いヒヨコ。でも、1羽だけはコーヒーみたいにまっくろでした」という書き出しで始まる絵本。みんなは黄色いのに、どうして僕だけまっくろなんだろう? と、考えたまっくろヒヨコが、本当のパパとママを探しに行くことにするのだが…。
1匹だけ色の違うヒヨコという始まりがレオ・レオニの『スイミー』を彷彿(ほうふつ)とさせるが、その終わりはというと、まったくもって逆である。黒いイヌや黒いネコ、黒いブタ、黒ヤギ、黒カモに聞いてみても「本当のパパやママじゃない」と言われたまっくろヒヨコが森へ向かうと、そこにはふたつの黒い影。「パパとママだ!」とまっくろヒヨコが走り出す。しかし、そこに待っているのはグリム童話でもお馴染みの、あの動物。
イラストのかわいらしさと、ストーリーの残酷さのアンバランスが不思議な魅力の1冊。このブラックな絵本はまさに「フランス発、大のオトナが読む絵本」である。(小山由絵)
内容(「MARC」データベースより)
みんなは黄色いのに1羽だけまっくろなヒヨコ。本当のパパとママを探すけど見つからない。あきらめかけた時、森で見つけたのは? 厳しいのは人間社会だけじゃないと教えてくれる、大のオトナが読む絵本。子どもも読めます。
登録情報
- 出版社 : 偕成社 (2003/10/1)
- 発売日 : 2003/10/1
- 言語 : 日本語
- ISBN-10 : 4039621905
- ISBN-13 : 978-4039621900
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,838,190位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 121,438位絵本・児童書 (本)
- - 465,093位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年2月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
絵とあまりに不釣合いの結末がショッキングなため、思考がいったん止まってしまいますが、そこで終わってはいけません。そこで終われば、この本の価値が半減してしまいます。人によっては気分が落ち込み、半減どころかマイナスになってしまいます。
翻訳でも文章がとてもよく考えられて作られているので一つ一つの文章を噛みしめて読み返すことによって色々なことを考えることができます。そして、この絵本はそれだけのことを教えてくれる絵本です。
例えば、
「無知であること、無垢であることは罪なのか?」
「他人を妬み、羨ましがることはいけないことなのか?」
などなど、、、、
しかし、、、農園に残された他の99羽のひよこたちは本当に幸せだったのでしょうか?
3ヵ月後このような会話がビトルスさんとおくさんとかわされたに違いありません。
「そろそろいい肉付きになったのだから、家用に10羽残してあとは出荷しよう」
【Final Word】
自分の力で物事を考えられる「大人」だけが読んでいい絵本です。それ以外の方々には「危険な」絵本です。
翻訳でも文章がとてもよく考えられて作られているので一つ一つの文章を噛みしめて読み返すことによって色々なことを考えることができます。そして、この絵本はそれだけのことを教えてくれる絵本です。
例えば、
「無知であること、無垢であることは罪なのか?」
「他人を妬み、羨ましがることはいけないことなのか?」
などなど、、、、
しかし、、、農園に残された他の99羽のひよこたちは本当に幸せだったのでしょうか?
3ヵ月後このような会話がビトルスさんとおくさんとかわされたに違いありません。
「そろそろいい肉付きになったのだから、家用に10羽残してあとは出荷しよう」
【Final Word】
自分の力で物事を考えられる「大人」だけが読んでいい絵本です。それ以外の方々には「危険な」絵本です。
2021年11月27日に日本でレビュー済み
素直に読むとショックな結末だが、本当にそうなのか?
くろいヒヨコは夕日に向かって本当にパパママに出会えたのかもしれない。どう解釈するかで感じ方が変わる。
しかし、そのように読むことが難しいこどもにはやはり向かない絵本かもしれない。
字が読めない年齢の娘が借りてきたので、幸い自分なりの解釈で読んでいました。
くろいヒヨコは夕日に向かって本当にパパママに出会えたのかもしれない。どう解釈するかで感じ方が変わる。
しかし、そのように読むことが難しいこどもにはやはり向かない絵本かもしれない。
字が読めない年齢の娘が借りてきたので、幸い自分なりの解釈で読んでいました。
2008年10月14日に日本でレビュー済み
現実とは、そういうものなのかもしれませんが、でも、子供たちには、絵本の中くらい夢を与えてあげたいです。
完全に大人向け、というのなら別に構いませんが、子供には読ませたくありません(子供が読んだら、ショックを受けて泣くんじゃないかな。)
もっとも、大人の私も、こういうタイプの本はすごく嫌いです。
(作者が、「自分は子供の本のことはよくわかっていない」と豪語している姿勢もイヤです)
完全に大人向け、というのなら別に構いませんが、子供には読ませたくありません(子供が読んだら、ショックを受けて泣くんじゃないかな。)
もっとも、大人の私も、こういうタイプの本はすごく嫌いです。
(作者が、「自分は子供の本のことはよくわかっていない」と豪語している姿勢もイヤです)
2011年8月29日に日本でレビュー済み
『みにくいあひるの子』みたいな話を期待して読むとひどい目にあいます。
結末は一周回ってすがすがしい気持ちすらします。
悪趣味ギリギリの内容ですが、よく読むといろんなことに気づいたりして(他の方も書いていますが)何度も楽しめます。
子供には読ませないでください。
結末は一周回ってすがすがしい気持ちすらします。
悪趣味ギリギリの内容ですが、よく読むといろんなことに気づいたりして(他の方も書いていますが)何度も楽しめます。
子供には読ませないでください。
2003年12月23日に日本でレビュー済み
大筋は既に他のレビュワーの人がなさってるので、私が読んだ感想を述べてみます。
この本、大人向けと言う事なのですが、一応子供も対象に入っています。
しかしこんな本を子供に見せたら、現実の厳しさにまず間違いなく泣くでしょう。
「いつも上手くいくなんて、御伽噺じゃあるまいし」
というオビから、何かいやな予感はしていたのですが・・・。
けっしてこの本が嫌いというわけではありません。
しかし気分が非常に落ち込みました。
せめて絵本の中くらいは幸せであって欲しいと思います。
落ち込んでるときに読まないほうが良い本。
この本、大人向けと言う事なのですが、一応子供も対象に入っています。
しかしこんな本を子供に見せたら、現実の厳しさにまず間違いなく泣くでしょう。
「いつも上手くいくなんて、御伽噺じゃあるまいし」
というオビから、何かいやな予感はしていたのですが・・・。
けっしてこの本が嫌いというわけではありません。
しかし気分が非常に落ち込みました。
せめて絵本の中くらいは幸せであって欲しいと思います。
落ち込んでるときに読まないほうが良い本。
2003年11月13日に日本でレビュー済み
ころころと可愛いひよこの群と、フェルトペン(?)でしゃこしゃこ塗ったような画風に惹かれて手に取ってみました。
黄色い兄弟たちの中で、ただ一羽だけ黒いひよこが本当の両親を探して旅立ちます。
きっと素敵な両親が待っているのね...と読み進んで...
これで終わりーーー!!!???と、ちゃぶ台をひっくり返したくなるような気分になりました。
そこで初めて目に入った帯のコピーは、
「いつもハッピーエンドだなんて、おとぎ話じゃあるまいし」でした。
ハッピーエンドばかりに飽きた、大人の為のシニカルな絵本です。
でも、でも、絵と最後にギャップがありすぎて、納得できませーーん。
黄色い兄弟たちの中で、ただ一羽だけ黒いひよこが本当の両親を探して旅立ちます。
きっと素敵な両親が待っているのね...と読み進んで...
これで終わりーーー!!!???と、ちゃぶ台をひっくり返したくなるような気分になりました。
そこで初めて目に入った帯のコピーは、
「いつもハッピーエンドだなんて、おとぎ話じゃあるまいし」でした。
ハッピーエンドばかりに飽きた、大人の為のシニカルな絵本です。
でも、でも、絵と最後にギャップがありすぎて、納得できませーーん。
2004年4月11日に日本でレビュー済み
大人向けの絵本の中には、子供にも読ませたい絵本もあります。しかし、この絵本は、大人だけのための絵本です。もし、お子さんへの提供を考えて購入するのであれば、まず結末をご自分の目で確かめてから与えてください。トラウマになりかねません。そんな本です。