新海誠監督の他の映画と同様、小説と映画で相互補完する形をとっていますが、主人公たちである孝雄と雪野以外に、孝雄の兄と母、雪野の同僚の元恋人、雪野を退職に追い込んだ生徒の人物像が掘り下げられ、彼らの視点からもかなりのページを割いて物語が描写されています。
『天気の子』でも主人公たち以外の視点からも語られていますが、それよりもかなりのページを割かれていて、孝雄と雪野だけの視点で語られる映画版とは違って群像劇だという印象を持ちました。
映画版とはエピローグ部分が異なっています。
文通や電子メールでのやりとりを通じて、孝雄と雪野は東屋で再会します。この頃、2人はそれぞれ、交際または結婚しているのかまでは描かれていなくて、その後2人が付き合うことを仄めかす描写があるわけではありませんが、孝雄が雪野に靴を渡すという約束を果たすことになります。
この結末は、文通が途絶え、ヒロインが主人公以外の人と結婚する一方で、主人公が初恋を引きずっている『秒速5センチメートル』の語り直しのようにも感じました。
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小説 言の葉の庭 (ダ・ヴィンチブックス) 単行本 – 2014/4/11
新海 誠
(著)
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迷いながらも前に進もうとする二人の出会いを描き、圧倒的な支持を受けた劇場アニメーション『言の葉の庭』を新海誠監督が自ら小説化。劇場版では描かれなかった人物やドラマを織り込み、作品世界をより深化させた。
- 本の長さ384ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA/メディアファクトリー
- 発売日2014/4/11
- 寸法13 x 2.9 x 19.5 cm
- ISBN-104040663993
- ISBN-13978-4040663999
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商品の説明
著者について
1973年、長野県生まれ。アニメーション監督。2002年、ほぼ一人で制作した短編アニメーション『ほしのこえ』で注目を集め、以降『雲のむこう、約束の場所』『秒速5センチメートル』『星を追う子ども』『言の葉の庭』を発表し、国内外で高い評価を受ける。小説作品に『小説・秒速5センチメートル』があり、同作は2013年にAmazon「オールタイムベスト小説100」 に選出された。
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA/メディアファクトリー (2014/4/11)
- 発売日 : 2014/4/11
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 384ページ
- ISBN-10 : 4040663993
- ISBN-13 : 978-4040663999
- 寸法 : 13 x 2.9 x 19.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 576,684位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 49,201位文芸作品
- カスタマーレビュー:
著者について
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1973年長野県生まれ。映画監督・映像作家。ゲーム会社に勤める傍ら、自主制作アニメーション『ほしのこえ』を2002年に発表、数々の賞を受賞。04 年に『雲のむこう、約束の場所』で、毎日映画コンクール・アニメーション映画賞を受賞。07年『秒速5センチメートル』を公開し、ロングラン上映を記録。 『小説・秒速5センチメートル』で小説家としてもデビュー(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『ほしのこえ The voices of a distant star』(ISBN-10:4840131376)が刊行された当時に掲載されていたものです)
イメージ付きのレビュー
5 星
繊細で叙情的な新海ワールドの世界であります。
雨の日だけの約束のない逢瀬。27歳のユキノと15歳のタカオの、ある公園の雨の日の出来事を主で話は進んでいきます。タカオは雨の日の午前中だけ、学校を休み公園でスケッチする。15歳のタカオは、大人びて真面目で魅力的で夢がありとても好青年です。ユキノはある出来事で仕事に行けないほど心に傷を負ってしまった中タカオに出会う。(これ以上はネタバレになるので・・書けませんが)【心が傷ついてしまったことに、今の私は凄く共感ができ作品に引込まれました。】歩き方を忘れてしまったユキノは、何も知らないタカオに救われている。ユキノがたくさん歩きたくなる靴を作ると決めるタカオ。15歳の葛藤や27歳の躓いてしまった気持ちに凄く共感ができました。【タカオは本当に素敵で、大人で自分の15歳の時と比べてしまいました。今の自分さえもタカオより、子供な気がしてしまいました・・】短い作りなのですが、物足りなさもありますが、それでも凄く満足感の残る素敵な作品だと思いました。登場人物も魅力的で、ストーリーも良いです。繊細で叙情的な新海ワールドに引き込まれました。ここまで、雨を美しく表現している小説はないと思います。日本の良さ風情を感じる題名の言の葉の庭もすごくいいと思います。また、歩き出せるようにと願う女性と、靴を作ることを将来の目標としている少年の物語で、(靴は歩き出すことを手助けになる仕事。誰かの足を知り、他人を知ることになる)最終的に点と点が線でつながり心をグッとつかまれて観終わった後に切なさと満足感の残る作品でした。素敵なひと時(梅雨~夏の終わり)の想い出で大人向けの小説だと思います。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年2月19日に日本でレビュー済み
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2023年3月8日に日本でレビュー済み
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映画では描かれていない続きが読めるので買いました。満足。
2024年2月10日に日本でレビュー済み
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恋愛小説だったんですね。私には縁もゆかりもなく羨ましいものですね。でも男性の好みは私程レベルの高い女性はいないんじゃないかなって思うくらいなので一生独身でしょうね。やたらな人では時間を割くのが勿体ないしね。それなりにこの人だったら貴重な時間を割いてもいいと思えないとね。独り身も寂しい時ありますが読書や個人作業が好きなのでね。お料理とか。創作だってそうだし。創作ね~zz意欲減退しつつ設定だけは時々考えるというか思いついたのでどうかな~って考えたりね。家や風景に悩んでてね。昔の設定では単純すぎてね。もっと練らないとって。でもイラストで描けるかな~って思ったりね。風景描写で主に悩んでますね。なかなかいい閃きが無くってね。この本は風景描写が行き届いてていいですね。
2023年2月24日に日本でレビュー済み
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映画では主に2人のお話でしたが、小説では他の登場人物や孝雄や雪乃に関わる重要人物が描かれていて物語に引き込まれるくらい面白かった。映画を観てからの方が良いかもしれない。小説はそれぞれの細かい設定や人生が描かれているので一気に読んでしまうくらいに良かったです。おすすめです。
2023年2月21日に日本でレビュー済み
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風景の描写が緻密で驚きました。真のクリエイターって表現方法を選ばないのかも。様々な人物のストーリーが入り交じり、時々焦れったさも感じたものの、クライマックスの演出は本当に素晴らしかった。好きになれなかった人物もいたが、そこが余計に人間らしかったです。
2023年1月5日に日本でレビュー済み
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言葉ひとつひとつが小学校〜の自分を思い出せてくれて
ゆっくりと時間を過ごすことができる本でした。
ゆっくりと時間を過ごすことができる本でした。
2021年12月16日に日本でレビュー済み
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映画にない主人公以外の視点と主人公の視点が、マッチしていく感じが素晴らしいです。
なかなかにエモい。。
なかなかにエモい。。
2016年11月5日に日本でレビュー済み
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映画を観たことで小説も読んでみることにした。
映画は46分という短編である。本書は長編小説であり、映画では書き込まれなかった
部分を盛り込んでいる。その意味では説明が丁寧であり、映画ではやや分かりにくかった部分
が分かったという点が今回の読書の利点となった。
但し、本書を読んでいると、新海という方は小説家ではなく、映像作家であることが
改めて印象的である。本書を読んでいても、新海の興味は、心境というよりは映像にあると
思わざるを得ない。
それは別に本書を貶めているものではない。本書を位置づけを確認しただけである。
本書は映画「言の葉の庭」を細かく理解するためのガイド書であると言い切ってしまった
方がすっきりするということだ。そういう本の成り立ちも十分にある。
僕は「細かく理解する」と言った。映画を「細かく」ではなく「深く」理解したいと
思ったらどうしたら良いのかは、本書とは別のところにあると思う。そこで改めて映画を
46分という短編に仕立てた新海の意図に迫るべきだと思う。
映画では、ある意味では色々な部分を解決しないままになっている。僕らは正に
「言の葉の庭」に放りだされてしまうだけだった。
その余韻をどう各自が感じるのか。そこを突き詰めることがその人なりに「深く」理解する
ことだ。
それには、文字を頼るわけにはいかないだろう。従い本書は、そこには役立たない。これも
本書を貶めているわけではない点を念のため、付け加えておく。
映画は46分という短編である。本書は長編小説であり、映画では書き込まれなかった
部分を盛り込んでいる。その意味では説明が丁寧であり、映画ではやや分かりにくかった部分
が分かったという点が今回の読書の利点となった。
但し、本書を読んでいると、新海という方は小説家ではなく、映像作家であることが
改めて印象的である。本書を読んでいても、新海の興味は、心境というよりは映像にあると
思わざるを得ない。
それは別に本書を貶めているものではない。本書を位置づけを確認しただけである。
本書は映画「言の葉の庭」を細かく理解するためのガイド書であると言い切ってしまった
方がすっきりするということだ。そういう本の成り立ちも十分にある。
僕は「細かく理解する」と言った。映画を「細かく」ではなく「深く」理解したいと
思ったらどうしたら良いのかは、本書とは別のところにあると思う。そこで改めて映画を
46分という短編に仕立てた新海の意図に迫るべきだと思う。
映画では、ある意味では色々な部分を解決しないままになっている。僕らは正に
「言の葉の庭」に放りだされてしまうだけだった。
その余韻をどう各自が感じるのか。そこを突き詰めることがその人なりに「深く」理解する
ことだ。
それには、文字を頼るわけにはいかないだろう。従い本書は、そこには役立たない。これも
本書を貶めているわけではない点を念のため、付け加えておく。