私の好きな異世界トリップものは「西風の戦記」「NG騎士ラムネ＆40」です。
メンバーはおなじみの、鈴吹、かわたな、きくたけ、濱田(GF誌編集長)の４名。
「ストレンジャーガイド」の紹介リプレイと言うことで、全員アーシアンで作成されているのだが、
それぞれのキャラクターがとても個性的かつネタ塗れで、キャラ紹介から愉快。
鈴吹：ミラーシェードにサイバーアーム、貴方が来たのは我々とは違う地球です
かわたな：エリンディルのリプレイなのに転生先はアルディオン、「タッチ」を予習しておきましょう。
濱田：自分がやりたいことのためにGMに新データを作らせる豪腕、編集長特権か！
きくたけ：「悪役令嬢」のPC1、エルーランの覇権をうかがい正統派ヒロインと対抗する
キャラクターセッティングは、桃太郎とか西遊記とかと同じようなパターンなのに、
三蔵法師の代わりの悪役令嬢が尖がっているのと、孫悟空、沙悟浄、猪八戒の代わりのメンバーも、
怪物にインテリジェンスソードと個性的にも程があるせいでパターンの陳腐さを感じない。
※「悪役令嬢」：乙女ゲーのヒロインキャラ(正統派)と対抗するライバルキャラの悪役を主人公に据えた物語、
そんなジャンルが在るとは知らんかった。
正統派ヒロインへの悪事が過ぎて離島に流されたPC1が、配流先を開拓してリベンジを狙うという前半部、
ヒロインがPC1を呼び出して意趣返し？という後半部と、ストーリーの基本はわかりやすいが、
細部は色々と仕込みがあって１冊だけですが物足りなさも無く楽しい時間が続きます。
きくたけのPC1はダブクロの春日以来な気がするが、
相変わらずテンプレをおさえているのと、悪役令嬢というセッティングが意識された愉快なプレイが素敵です。
エルーランが舞台で、
「アリアンロッドリプレイ エスピオナージ ハードラックミッション」に登場のNPCがでてくるので、
こちらを知っているとより面白くなると思います。
※でもなんだか読んでいて違和感を感じます。
ハイファンタジーとローファンタジーの境界がなくなったというか、
アリアンロッドじゃないような感覚を受けるのが、チョッと気になりました。
転生ものをしたいのならば、ナイトウィザードとセブンフォートレスの方だろうと。
もう後戻りは出来ないのでどうしようもないかもしれませんが、
やたらと世界を混ぜるのは止めた方が良いのではないか、そんな気がする。
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