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ラノベのプロ!2 初週実売1100部の打ち切り作家 (ファンタジア文庫) 文庫 – 2017/6/20
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ラノベ作家のプロポーズによって、二人の関係は急速に動き出す。
「俺と、結婚してくれ」幼馴染みの結麻へ思いの丈をぶつけた、意識高い系作家の神陽太。突然の関係性の変化に、いつもの日常もどこかギクシャクしてしまう。そんな中、小太郎のデビュー作にトラブルが発生して!?
「俺と、結婚してくれ」幼馴染みの結麻へ思いの丈をぶつけた、意識高い系作家の神陽太。突然の関係性の変化に、いつもの日常もどこかギクシャクしてしまう。そんな中、小太郎のデビュー作にトラブルが発生して!?
- 本の長さ308ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2017/6/20
- 寸法10.5 x 1.4 x 14.8 cm
- ISBN-104040721365
- ISBN-13978-4040721361
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対象商品: ラノベのプロ!2 初週実売1100部の打ち切り作家 (ファンタジア文庫)
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商品の説明
著者について
●望 公太:第3回GA文庫大賞・優秀賞、および第5回ノベルジャパン大賞・金賞受賞。
本作にてファンタジア文庫デビュー。
本作にてファンタジア文庫デビュー。
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2017/6/20)
- 発売日 : 2017/6/20
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 308ページ
- ISBN-10 : 4040721365
- ISBN-13 : 978-4040721361
- 寸法 : 10.5 x 1.4 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,114,969位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3,955位富士見ファンタジア文庫
- - 218,114位文庫
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年10月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ライトノベル作家として生きていく事に対しての一つの羅針盤的な内容。主人公と同じようにしても売れるとは限らないのが、厳しい世界かもしれない。その中で書きたい事しかやりたくないという弟子。それに対する主人公の思い。という構図。幼なじみとのラブコメはその重いテーマとギャップがあるのでほっこりとする。ライトノベル作家はサインを作っておくとか、サイン会を無料で行うとか色々とあるのですが、次は何をテーマにするのか。アニメ化か、それともプロットの練りかた。ゴスロリ作家とのエピソード。まあ、色々あるとは思う。とはいえ今回の内容を見るにつけても、作品が売れなければ次刊は刊行されない。ので読みたい人は買わなければならない。今回も電子書籍で購入した。こちらの方が作家に入る印税は倍以上になる。多分紙が10%なら電子は25%位ではなかろうか。もちろん、紙と電子、両方買うのもアリである。
2017年9月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
個人的に小説を書くようになり、『そもそもラノベってなんだろう?』と思って色々探しているうちに目に付いたのがこの本。
ちなみに副題の『初週実売1100部の打ち切り作家』は主人公の事ではなく、主人公の家に入り浸る登場人物の一人の事である。
ラノベ作家の生態を知る上でとても役に立った一冊ではあるのだが、作家が作品を生み出す様々な悩みや葛藤、あるいは世間のニーズ等に対する向き合い等、新たに小説を書くようになった人間にとっては色々な意味で参考になったし、なにより作品として面白かった。
特に印象に残ったのは『2番煎じ』を得意とする小説家の話で、流行り・人真似・テンプレで作品を作り上げるというもの。
作品に対する愛着やこだわりも無く、“ただ売れればいい”というスタンスの作家というのは、確かに現実に存在するのかもしれないと思えた。
そしてそういう作家の作品が売れてしまうというのも、ラノベという分野の特徴かな、と考えさせられた。
もちろん本書の主人公は“意識高い系のラノベ作家”であり、おそらく作者さんもそのタイプなのだと思われ、それがこの作品の面白さを支えているのだろうとも感じさせられた。
また文章力が高く、とても読みやすい作品でもある。
ちなみに副題の『初週実売1100部の打ち切り作家』は主人公の事ではなく、主人公の家に入り浸る登場人物の一人の事である。
ラノベ作家の生態を知る上でとても役に立った一冊ではあるのだが、作家が作品を生み出す様々な悩みや葛藤、あるいは世間のニーズ等に対する向き合い等、新たに小説を書くようになった人間にとっては色々な意味で参考になったし、なにより作品として面白かった。
特に印象に残ったのは『2番煎じ』を得意とする小説家の話で、流行り・人真似・テンプレで作品を作り上げるというもの。
作品に対する愛着やこだわりも無く、“ただ売れればいい”というスタンスの作家というのは、確かに現実に存在するのかもしれないと思えた。
そしてそういう作家の作品が売れてしまうというのも、ラノベという分野の特徴かな、と考えさせられた。
もちろん本書の主人公は“意識高い系のラノベ作家”であり、おそらく作者さんもそのタイプなのだと思われ、それがこの作品の面白さを支えているのだろうとも感じさせられた。
また文章力が高く、とても読みやすい作品でもある。
2017年6月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まず初めに申し上げておかなきゃならない点は…本作にはちゃんとイラストがあります。
発売が延期されまくったので「イラスト担当のしらびさんがギリギリなので挿絵無しなのでは…」とか
一巻作中のネタが元になって色々と噂が飛び交った様ですが、その点はご安心を。
物語は主人公のラノベ作家・神陽太が色々すっ飛ばして幼馴染のアシスタント・結麻にプロポーズした直後から始まる。
爆弾発言的に求婚したのは良いが、極度の緊張から肝心の返事を聞く前に陽太は嘔吐。
甲斐甲斐しく後始末をしてくれた結麻からの返事は「少しだけ、考えさせて」というものだった。
それから一週間が経つも、二人の関係は完全におかしな雰囲気になったまま結麻が陽太の部屋に
アシスタントとしての仕事をこなすべく通い続ける、という形で続いていた。
自分がさっぱり理解できないライトノベル作家という仕事に就いた幼馴染との結婚について
考えあぐねた結麻は大学の友人たちや陽太の作家仲間である藤川に相談するもなかなか考えは纏まらない。
そんな状況の中で、陽太の後輩作家・小太郎の半年以上刊行が遅れていたデビュー作の刊行の日が近づいていた。
原題の「テルヒコの冒険」が「女神に選ばれた俺は無数の異世界で無双しまくる~もちろんハーレム作りも忘れずに~」と
改題された作品は有名イラストレーター・ヤースケのスケジュールの都合上、挿絵無しでの刊行が決定。
サイン本を作ったりと陽太たちがドタバタ騒ぎを繰り広げる中、発売された小太郎のデビュー作は
その一週間後に初週の発売実績が伝えられ…
いやはやプロの「葛藤」の凄まじさ、それだけは嫌と言うほど伝わってきた。
「書きたい物だけ書いて生きていきたい」という本音と
「売れない作品に意味は無い」という現実の狭間で引き裂かれそうになりながら答えを求めど
正解は見付からず、しかも業界全体に余裕がなくなっていく状況で悲鳴にも近い
「プロのラノベ作家として正しい生き方って何だ?」という望公太の自問自答をラノベに仕立て上げた代物…
それがこの二巻だと言って良いかと。
色々ぶっちゃけてしまえば、恐らくはこのシリーズこれで完結かと。
一巻の「色々すっ飛ばしていきなりプロポーズ」という衝撃的なオチを受けて
主人公の陽太と幼馴染のアシスタント・結麻の関係は一応の結末を迎えたのでこれ以上続けようも無いし。
「ラノベ業界あるある」だけで続けようとすれば現在ラノベ業界に溢れ返っている「ラノベ作家もの」との
差別化が難しくなる…何より、後半の駆け足展開が「詰め込まなきゃならなかった」状況を如実に伝えている。
陽太と結麻の関係を描いた部分は要するに「オブラート」だったのかな、というのが読み終わっての印象。
物語の軸は完全に陽太の後輩作家・小太郎のデビュー作刊行と一週間後に伝えられた一巻打ち切りを通じて
余裕が無いライトノベル業界でラノベ作家はどう執筆し、生きていくべきなのか、という部分となっている。
この部分が余りにも赤裸々というか苦々しいので甘さたっぷりの陽太と結麻のラブコメを入れないと
読むのがキツい…要はバランスの問題である。
石川博品の「先生とそのお布団」は売れないラノベ作家がその飼い猫を「師匠」に見立てて自問自答を
繰り返す作品であった様に、この二巻は三人の登場人物が非常に分かりやすい形で配置され、
作者である望公太の自問自答を演じている。
一人は後輩作家で陽太が「完全に天才派」と分類した「書きたい物しか書きたくない」小太郎。
一人は陽太が打ち切りを告げられた際に「アニメ化されないなら続けても無駄」と次作を自己都合で打ち切った
「永遠の二番煎じ作家」亡月王(のぞみ)。
そして最後の一人はその両極端な主義・主張を振りかざす作家の間で揺れる陽太である。
この三人の関係がそのままフロイトのいう所の「エス(イド)」「スーパーエゴ」「エゴ」の関係となっている。
パトスに従って「自分が書きたい物を書いていたい」という欲求の塊、子供の様な小太郎が「エス」
「業界で生き残り、のし上がりたければ自分の作家性なんか信じるな、利口になれ」と諭す亡月王が「スーパーエゴ」
小太郎を「プロだろ、聞き分けろ」と窘めながら亡月王の創作姿勢に反発する陽太が「エゴ」である。
困った事にこの作品、分かりやすいカタルシスはあまり無い。
なぜなら「こいつが悪」と割り切れる悪役が登場しないからである。
打ち切りを告げてくる編集者も決して打ち切ろうとして打ち切っているわけではなく、
作家と同様に、下手すれば作家以上の無念を味わっている姿が描かれるし、
「作家性を全否定している作家」亡月王も陽太は決して否定しているわけではないのである。
陽太が戦っている相手は「何を書けば読者にウケるのか?どうすれば打ち切りを食らわずに済むのか?」という
答えを示してくれない状況であり、そこに明確な悪役は存在しない。
しかし、だからこそこの「ラノベ作家の今」をブレる事無く描いた部分が魅力的なのだ、とも言える。
ここで安易な解決方法が見付かればそれはただのご都合主義であって作品が安っぽくなるだけであり、
今回最終的に小太郎が選んだ道も「これが本当に正解なのか?」と読者に疑問を感じる余地を残している。
答えの出ない中での葛藤の物語としては一ミリのブレも感じさせない形で仕上げたのは見事という他ない。
尺の関係上、小太郎を軸とした後半の展開がかなりの駆け足展開となり詰め込み気味の印象を受けた事は
否定できないし、ラノベ作家の葛藤を描いた部分と陽太と結麻のラブコメの絡め方も強引な所は否めない。
その点は若干のマイナス要素として残る。
それでも凡庸な「業界あるある」に留めず、作家性と商業主義の間で葛藤し、苦難呻吟し続けながら
執筆するラノベ作家の姿を描き出した、という意味で本作は読む価値を生み出しているし、
パロディとメタ芸頼みの作家だと思っていた望公太の新機軸を打ち出したとも言える。
最近個人的には壁にぶち当たっていた印象を受けていた望公太だが、こういう物が書けるのであれば
まだまだ追うべき作家の一人であろう、そんな期待を抱かせる一冊であった。
発売が延期されまくったので「イラスト担当のしらびさんがギリギリなので挿絵無しなのでは…」とか
一巻作中のネタが元になって色々と噂が飛び交った様ですが、その点はご安心を。
物語は主人公のラノベ作家・神陽太が色々すっ飛ばして幼馴染のアシスタント・結麻にプロポーズした直後から始まる。
爆弾発言的に求婚したのは良いが、極度の緊張から肝心の返事を聞く前に陽太は嘔吐。
甲斐甲斐しく後始末をしてくれた結麻からの返事は「少しだけ、考えさせて」というものだった。
それから一週間が経つも、二人の関係は完全におかしな雰囲気になったまま結麻が陽太の部屋に
アシスタントとしての仕事をこなすべく通い続ける、という形で続いていた。
自分がさっぱり理解できないライトノベル作家という仕事に就いた幼馴染との結婚について
考えあぐねた結麻は大学の友人たちや陽太の作家仲間である藤川に相談するもなかなか考えは纏まらない。
そんな状況の中で、陽太の後輩作家・小太郎の半年以上刊行が遅れていたデビュー作の刊行の日が近づいていた。
原題の「テルヒコの冒険」が「女神に選ばれた俺は無数の異世界で無双しまくる~もちろんハーレム作りも忘れずに~」と
改題された作品は有名イラストレーター・ヤースケのスケジュールの都合上、挿絵無しでの刊行が決定。
サイン本を作ったりと陽太たちがドタバタ騒ぎを繰り広げる中、発売された小太郎のデビュー作は
その一週間後に初週の発売実績が伝えられ…
いやはやプロの「葛藤」の凄まじさ、それだけは嫌と言うほど伝わってきた。
「書きたい物だけ書いて生きていきたい」という本音と
「売れない作品に意味は無い」という現実の狭間で引き裂かれそうになりながら答えを求めど
正解は見付からず、しかも業界全体に余裕がなくなっていく状況で悲鳴にも近い
「プロのラノベ作家として正しい生き方って何だ?」という望公太の自問自答をラノベに仕立て上げた代物…
それがこの二巻だと言って良いかと。
色々ぶっちゃけてしまえば、恐らくはこのシリーズこれで完結かと。
一巻の「色々すっ飛ばしていきなりプロポーズ」という衝撃的なオチを受けて
主人公の陽太と幼馴染のアシスタント・結麻の関係は一応の結末を迎えたのでこれ以上続けようも無いし。
「ラノベ業界あるある」だけで続けようとすれば現在ラノベ業界に溢れ返っている「ラノベ作家もの」との
差別化が難しくなる…何より、後半の駆け足展開が「詰め込まなきゃならなかった」状況を如実に伝えている。
陽太と結麻の関係を描いた部分は要するに「オブラート」だったのかな、というのが読み終わっての印象。
物語の軸は完全に陽太の後輩作家・小太郎のデビュー作刊行と一週間後に伝えられた一巻打ち切りを通じて
余裕が無いライトノベル業界でラノベ作家はどう執筆し、生きていくべきなのか、という部分となっている。
この部分が余りにも赤裸々というか苦々しいので甘さたっぷりの陽太と結麻のラブコメを入れないと
読むのがキツい…要はバランスの問題である。
石川博品の「先生とそのお布団」は売れないラノベ作家がその飼い猫を「師匠」に見立てて自問自答を
繰り返す作品であった様に、この二巻は三人の登場人物が非常に分かりやすい形で配置され、
作者である望公太の自問自答を演じている。
一人は後輩作家で陽太が「完全に天才派」と分類した「書きたい物しか書きたくない」小太郎。
一人は陽太が打ち切りを告げられた際に「アニメ化されないなら続けても無駄」と次作を自己都合で打ち切った
「永遠の二番煎じ作家」亡月王(のぞみ)。
そして最後の一人はその両極端な主義・主張を振りかざす作家の間で揺れる陽太である。
この三人の関係がそのままフロイトのいう所の「エス(イド)」「スーパーエゴ」「エゴ」の関係となっている。
パトスに従って「自分が書きたい物を書いていたい」という欲求の塊、子供の様な小太郎が「エス」
「業界で生き残り、のし上がりたければ自分の作家性なんか信じるな、利口になれ」と諭す亡月王が「スーパーエゴ」
小太郎を「プロだろ、聞き分けろ」と窘めながら亡月王の創作姿勢に反発する陽太が「エゴ」である。
困った事にこの作品、分かりやすいカタルシスはあまり無い。
なぜなら「こいつが悪」と割り切れる悪役が登場しないからである。
打ち切りを告げてくる編集者も決して打ち切ろうとして打ち切っているわけではなく、
作家と同様に、下手すれば作家以上の無念を味わっている姿が描かれるし、
「作家性を全否定している作家」亡月王も陽太は決して否定しているわけではないのである。
陽太が戦っている相手は「何を書けば読者にウケるのか?どうすれば打ち切りを食らわずに済むのか?」という
答えを示してくれない状況であり、そこに明確な悪役は存在しない。
しかし、だからこそこの「ラノベ作家の今」をブレる事無く描いた部分が魅力的なのだ、とも言える。
ここで安易な解決方法が見付かればそれはただのご都合主義であって作品が安っぽくなるだけであり、
今回最終的に小太郎が選んだ道も「これが本当に正解なのか?」と読者に疑問を感じる余地を残している。
答えの出ない中での葛藤の物語としては一ミリのブレも感じさせない形で仕上げたのは見事という他ない。
尺の関係上、小太郎を軸とした後半の展開がかなりの駆け足展開となり詰め込み気味の印象を受けた事は
否定できないし、ラノベ作家の葛藤を描いた部分と陽太と結麻のラブコメの絡め方も強引な所は否めない。
その点は若干のマイナス要素として残る。
それでも凡庸な「業界あるある」に留めず、作家性と商業主義の間で葛藤し、苦難呻吟し続けながら
執筆するラノベ作家の姿を描き出した、という意味で本作は読む価値を生み出しているし、
パロディとメタ芸頼みの作家だと思っていた望公太の新機軸を打ち出したとも言える。
最近個人的には壁にぶち当たっていた印象を受けていた望公太だが、こういう物が書けるのであれば
まだまだ追うべき作家の一人であろう、そんな期待を抱かせる一冊であった。
2017年11月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ありがちなラノベ作家ものと思いつつも、読み始めると次から次へと読み進めたくなる文章でした。
1巻の終わりがあんなに衝撃的だったので2巻まで同時に買っておいて正解でした。
そして2巻の終わりも・・・って完結なんですかこれ??
あ~これからってところじゃないですか!なんとかお願いしますっ
1巻の終わりがあんなに衝撃的だったので2巻まで同時に買っておいて正解でした。
そして2巻の終わりも・・・って完結なんですかこれ??
あ~これからってところじゃないですか!なんとかお願いしますっ
2017年7月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
成功と挫折が一冊に凝縮されている
同じ新人作家でもこうまで違うのかと驚く
実力以外のところで勝負がつくのは悲しい
今後、あの子には幸せになってほしいものである
同じ新人作家でもこうまで違うのかと驚く
実力以外のところで勝負がつくのは悲しい
今後、あの子には幸せになってほしいものである
2017年6月21日に日本でレビュー済み
私は、読者としてはかなり特殊な読み方をする人間だと自負している。
まず最初に、冒頭を読む。そして次は、エンディング部分を読む。
無論、内容はさっぱりわからない。だがそれでも、この本が自分に合うかどうかがなんとなくわかってしまうのだから不思議なことだ。
「ラノベのプロ!」
わずかながらにも小説家に興味のある私が、すぐさま手を取ったのは第1巻。
前記の通り、冒頭を読み、続いてエンディング......
そこでそっと、私は本を置いた。
内容が面白くなかったのではない。話が破綻していた訳でもない。作者が気に食わなかった訳でもない。
どうしようもなく、面白かったのだ。
話は自分好みのドストライク。今すぐ購入し、貪るように読みたいという衝動をーー私は押さえ込んだ。
この話は、2冊揃ってこそ真の面白さを発揮する。
そんな想いを、なぜか抱いたのだ。
そして、延期を経て、ついに待ちに待った発売日。
直ちに購入し、読み込んだ。
内容のことを書くのは止めよう。ただ一言だけ......
私の読みは、外れてなどいなかった。
まず最初に、冒頭を読む。そして次は、エンディング部分を読む。
無論、内容はさっぱりわからない。だがそれでも、この本が自分に合うかどうかがなんとなくわかってしまうのだから不思議なことだ。
「ラノベのプロ!」
わずかながらにも小説家に興味のある私が、すぐさま手を取ったのは第1巻。
前記の通り、冒頭を読み、続いてエンディング......
そこでそっと、私は本を置いた。
内容が面白くなかったのではない。話が破綻していた訳でもない。作者が気に食わなかった訳でもない。
どうしようもなく、面白かったのだ。
話は自分好みのドストライク。今すぐ購入し、貪るように読みたいという衝動をーー私は押さえ込んだ。
この話は、2冊揃ってこそ真の面白さを発揮する。
そんな想いを、なぜか抱いたのだ。
そして、延期を経て、ついに待ちに待った発売日。
直ちに購入し、読み込んだ。
内容のことを書くのは止めよう。ただ一言だけ......
私の読みは、外れてなどいなかった。
2018年9月24日に日本でレビュー済み
前巻の終わりの「クライマックス」の続きから始まるかと思ったら、返答が保留され、後輩JKの初作品の問題の解決に奔走する
それがまさにサブタイトルの件であり、今巻でも主人公が熱く奮闘するのだが、なかなか上手くいかず、意外な展開を見せて、辿り着く結論は、伏線を回収して、幼馴染の返答も引き出して、そして次巻への期待としての「引き」で終わる
非常によくできた構成で、1巻と違って一気に読み終わることができた
しかし皮肉なことに、この本のテーマが「打ち切りと作家の心情と信条」であり、「いくつかの道」が示されるのだが、このシリーズもどうやらこの2巻で打ち切りとなってしまった様子(1巻と2巻の間が約半年で、2巻発売から既に1年以上が経過しており、その間に他社から他シリーズが展開されているため)
かくいう自分も1巻には低評価を下しており、発売と同時に買った2巻を今さら読了している身なので、あまり大きなことは言えないが、1巻がそれだけ大事だというのは読者としても実感させられる
この面白さが1巻で全力で発揮されていれば・・・
どう大事かはシリーズ本編を読めばわかるので、他社の数多ある類似作品に飽きていなければ、読んでみるのも良いと思う
一応、1巻で最も気になっていたことはこの2巻で解決しているので、まとめ読みすれば損は無い程度に楽しめるだろう
それがまさにサブタイトルの件であり、今巻でも主人公が熱く奮闘するのだが、なかなか上手くいかず、意外な展開を見せて、辿り着く結論は、伏線を回収して、幼馴染の返答も引き出して、そして次巻への期待としての「引き」で終わる
非常によくできた構成で、1巻と違って一気に読み終わることができた
しかし皮肉なことに、この本のテーマが「打ち切りと作家の心情と信条」であり、「いくつかの道」が示されるのだが、このシリーズもどうやらこの2巻で打ち切りとなってしまった様子(1巻と2巻の間が約半年で、2巻発売から既に1年以上が経過しており、その間に他社から他シリーズが展開されているため)
かくいう自分も1巻には低評価を下しており、発売と同時に買った2巻を今さら読了している身なので、あまり大きなことは言えないが、1巻がそれだけ大事だというのは読者としても実感させられる
この面白さが1巻で全力で発揮されていれば・・・
どう大事かはシリーズ本編を読めばわかるので、他社の数多ある類似作品に飽きていなければ、読んでみるのも良いと思う
一応、1巻で最も気になっていたことはこの2巻で解決しているので、まとめ読みすれば損は無い程度に楽しめるだろう
2017年6月22日に日本でレビュー済み
1巻を読んだときは、正直、どうなのかなあ?と思っていましたが、2巻の内容は
たいへん充実しており、共感しやすく、読み応えがありました。
作家として、人間として、商売とは?とか様々な視点を知ることができ、
こんなこと書いて大丈夫か?!とか意外と熱い作者なんだな!とか楽しめました。
次の巻も期待して待っております。
たいへん充実しており、共感しやすく、読み応えがありました。
作家として、人間として、商売とは?とか様々な視点を知ることができ、
こんなこと書いて大丈夫か?!とか意外と熱い作者なんだな!とか楽しめました。
次の巻も期待して待っております。