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秘帖・源氏物語 翁‐OKINA (角川文庫 ゆ 3-10) 文庫 – 2011/11/30
光の君の妻である葵の上に、妖しいものが取り憑く。六条御息所の生霊らしいが、どうやらそれだけではないらしい。並の陰陽師では歯がたたず、ついに外法の陰陽師・蘆屋道満に調伏を依頼するが――。
- 本の長さ320ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日2011/11/30
- 寸法10.7 x 1.3 x 14.9 cm
- ISBN-104041001900
- ISBN-13978-4041001905
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登録情報
- 出版社 : 角川書店(角川グループパブリッシング); 一般文庫版 (2011/11/30)
- 発売日 : 2011/11/30
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 320ページ
- ISBN-10 : 4041001900
- ISBN-13 : 978-4041001905
- 寸法 : 10.7 x 1.3 x 14.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 606,410位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1951年、神奈川県小田原市生まれ。77年に作家デビュー後、“キマイラ・吼”“魔獣狩り”“闇狩り師”“陰陽師”シリーズ等人気作品を発表し、今日に 至る。89年『上弦の月を喰べる獅子』で、第10回日本SF大賞を、98年『神々の山嶺』で第11回柴田錬三郎賞を受賞。日本SF作家クラブ会員(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 天海の秘宝(上) (ISBN-13: 978-4022507631 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年7月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いやー、想像できない発想力で書かれた傑作で一気読みしてしまいました。夢枕獏先生の本は、当然ながら陰陽師から沙門空海、その他殆ど読んだつもりでした。しかし発行されて11年も経ってようやく本書に気づいた私はアホでした。陰陽師シリーズで、準主役級の蘆屋道満様が、なんと光源氏様とバディとなって、シルクロードの時空間が時々垣間見える世界で躍動するこの物語は、私を非日常の世界へ連れて行ってくれました。
2022年11月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
光の君はもののけを見える側の人だが道満のような力はない。
題名に「翁」とあるので宿神->古き神->縄文の神となり、作者の縄文へのこだわりが見える。
そこに世界各地からの渡来神も絡んできて、太秦寺、三柱鳥居、秦氏=蘆屋道満と繋がりがとてもおもしろい。
「白鯨 MOBY-DICK」もそうだけれども古典を自分の土俵に翻案できるのはすごいな。
題名に「翁」とあるので宿神->古き神->縄文の神となり、作者の縄文へのこだわりが見える。
そこに世界各地からの渡来神も絡んできて、太秦寺、三柱鳥居、秦氏=蘆屋道満と繋がりがとてもおもしろい。
「白鯨 MOBY-DICK」もそうだけれども古典を自分の土俵に翻案できるのはすごいな。
2019年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
光源氏の息子、祖父は左大臣、祖母は皇族。こんな目眩のするような出自を持ちながら、勉学に励み、幼馴染と結婚し(ずっと後に親友の未亡人に迫ったりするけど)、順調に出世して…と、夕霧というキャラクターは、なんというか「地味」な人(もちろん充分すごいことではあるんですが)。その理由がこういう事であったのだとすれば・・・?
光が強いほど影も深くなると云いますが、輝くような美しさがひたすら賞賛された父・源氏が闇を深くしていくのと逆に、「闇」から出発した夕霧は放つ光も穏やかになったのかもしれません。
残念なのは紫の上や、藤壺の宮、のちの冷泉帝といった人物がいっさい登場しないこと。彼らを絡めればより重厚な人間模様が描けたはずなのに・・・
光が強いほど影も深くなると云いますが、輝くような美しさがひたすら賞賛された父・源氏が闇を深くしていくのと逆に、「闇」から出発した夕霧は放つ光も穏やかになったのかもしれません。
残念なのは紫の上や、藤壺の宮、のちの冷泉帝といった人物がいっさい登場しないこと。彼らを絡めればより重厚な人間模様が描けたはずなのに・・・
2019年8月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
源氏物語の神秘な部分の強調の仕方が斬新で、思わず引き込まれる内容でした。
夢枕獏先生なればこそと言った感じで、とても面白かったです。
夢枕獏先生なればこそと言った感じで、とても面白かったです。
2012年4月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
久方に、一気に読んでしまった本でした。読み始めたら止まらない、そんな本です。
漠さんの書く、陰陽師が好きで、この本を手にとりましたが、まさしくストライク!
自分のツボにぴったりはまりました。
もともと悪役が好きな方で、陰陽師でわざと悪役を演じる蘆屋道満のキャラが好きでしたから、
この本でほとんど主役となっていて、大満足です。
それに、光の君との掛け合いは、清明と博雅の掛け合いのようで、なぜかほっこりさせられます。
なぜなら、清明の陰と博雅の陽との掛け合いと本質が同じで、道満の陽と光の君の陰との掛け合
いになっているんですから。
また、神あるいは“もの”の本質を、神自身に語らせるところも、自分には新鮮でした。
冒険(?)の発端となる、謎々も秀逸で、色々な解釈で解いていこうとするところも、面白さで
したね。最後は・・・、読んでのお楽しみですね。
源氏物語については、作名と登場人物ぐらいしか覚えてなかったんですが、そんな予備知識無く
ても、楽しめて、ちょっぴり、源氏物語も読んでみようかな(あとがきに誘われて)なんて気分に
もなりました。
漠さんの書く、陰陽師が好きで、この本を手にとりましたが、まさしくストライク!
自分のツボにぴったりはまりました。
もともと悪役が好きな方で、陰陽師でわざと悪役を演じる蘆屋道満のキャラが好きでしたから、
この本でほとんど主役となっていて、大満足です。
それに、光の君との掛け合いは、清明と博雅の掛け合いのようで、なぜかほっこりさせられます。
なぜなら、清明の陰と博雅の陽との掛け合いと本質が同じで、道満の陽と光の君の陰との掛け合
いになっているんですから。
また、神あるいは“もの”の本質を、神自身に語らせるところも、自分には新鮮でした。
冒険(?)の発端となる、謎々も秀逸で、色々な解釈で解いていこうとするところも、面白さで
したね。最後は・・・、読んでのお楽しみですね。
源氏物語については、作名と登場人物ぐらいしか覚えてなかったんですが、そんな予備知識無く
ても、楽しめて、ちょっぴり、源氏物語も読んでみようかな(あとがきに誘われて)なんて気分に
もなりました。
2012年3月3日に日本でレビュー済み
非常に面白かったです。
なんと言っても、話の中身の展開も良いですが、
とても臨場感があって、源氏が笛を吹いたりと
雅楽を聞きたくなるような美しさ
六条の御息所とのやりとり。
とても楽しかったです。
源氏物語を著者は全部読みきっていないとの事ですが
逆に読みきっていないからこそ、ここまで自由に書けて
別世界の源氏を作り上げたんだろうなぁと
心底思いました。
因みに、最後は夕霧は大した子供ではなかったよなぁ・・・と思いながらいましたら
まさかの展開で(笑)
とても良いです。面白かった!
そうそう、この本を読んでいて思ったのが
アニメの源氏物語の情景を非常に良く思い出しました。
この本を読んでみて、源氏物語に興味を持った方は、アニメの源氏物語を見てみても良いのではないでしょうか
ちなみに、アニメは1987年度のアニメ、映画版です。
これは非常に優れたアニメで、未だDVD化されていないことが残念で仕方ありません。
なんと言っても、話の中身の展開も良いですが、
とても臨場感があって、源氏が笛を吹いたりと
雅楽を聞きたくなるような美しさ
六条の御息所とのやりとり。
とても楽しかったです。
源氏物語を著者は全部読みきっていないとの事ですが
逆に読みきっていないからこそ、ここまで自由に書けて
別世界の源氏を作り上げたんだろうなぁと
心底思いました。
因みに、最後は夕霧は大した子供ではなかったよなぁ・・・と思いながらいましたら
まさかの展開で(笑)
とても良いです。面白かった!
そうそう、この本を読んでいて思ったのが
アニメの源氏物語の情景を非常に良く思い出しました。
この本を読んでみて、源氏物語に興味を持った方は、アニメの源氏物語を見てみても良いのではないでしょうか
ちなみに、アニメは1987年度のアニメ、映画版です。
これは非常に優れたアニメで、未だDVD化されていないことが残念で仕方ありません。
2015年8月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
夢枕ワールドの源氏物語、楽しくよませていただきました。
どっぷりはまりました!
どっぷりはまりました!
2012年5月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
生田斗真が主演した映画「源氏物語 千年の謎」などの影響で
書店にあまたの源氏本が平積みされていましたが
これはその中でも異色の作品と言っていいでしょう
源氏物語の現代訳という形式ではなく同作をベースにした
オリジナルストーリーです
光の君(光源氏)の妻である葵の上になにかが取り憑いた「モノ」を
祓うために様々な祈祷師、陰陽師が呼ばれたがまるで歯が立たない
ついにたどり着いたのが外道の陰陽師である蘆屋道満だった
葵の上に取り憑いた妖しの物の正体を探るべく道満と光の君が手を組む
夢枕獏の代表作のひとつである陰陽師シリーズのスピンオフ的な作品
道満と光の君のコンビは安倍晴明と源博雅のあり方に似ている
最も容貌も美しく怪し気な風貌とも人には見えぬものを見る力を持つ
光の君は博正というより晴明に似ているけども...
書店にあまたの源氏本が平積みされていましたが
これはその中でも異色の作品と言っていいでしょう
源氏物語の現代訳という形式ではなく同作をベースにした
オリジナルストーリーです
光の君(光源氏)の妻である葵の上になにかが取り憑いた「モノ」を
祓うために様々な祈祷師、陰陽師が呼ばれたがまるで歯が立たない
ついにたどり着いたのが外道の陰陽師である蘆屋道満だった
葵の上に取り憑いた妖しの物の正体を探るべく道満と光の君が手を組む
夢枕獏の代表作のひとつである陰陽師シリーズのスピンオフ的な作品
道満と光の君のコンビは安倍晴明と源博雅のあり方に似ている
最も容貌も美しく怪し気な風貌とも人には見えぬものを見る力を持つ
光の君は博正というより晴明に似ているけども...