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随筆集 一私小説書きの独語 (角川文庫) 文庫 – 2016/11/25

4.5 5つ星のうち4.5 53個の評価

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私小説作家は、“言葉”でつぶやく

雑事と雑音の中で研ぎ澄まされる言葉。半自叙伝「一私小説書きの独語」(未完)を始め、2012年2月から2013年1月までに各誌紙へ寄稿の随筆を網羅した、平成の無頼作家の第3エッセイ集。

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出版社より

西村賢太文庫作品

商品の説明

著者について

●西村 賢太:1967年東京都江戸川区生まれ。中卒。2007年『暗渠の宿』で野間文芸新人賞、11年『苦役列車』で芥川賞を受賞。著書に『どうで死ぬ身の一踊り』『二度はゆけぬ町の地図』『小銭をかぞえる』『瘡瘢旅行』『人もいない春』『廃疾かかえて』『一私小説書きの日乗』等がある。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ KADOKAWA; 一般文庫版 (2016/11/25)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2016/11/25
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 256ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4041049504
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4041049501
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.6 x 1 x 14.9 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 53個の評価

著者について

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西村 賢太
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上位レビュー、対象国: 日本

  • 2024年9月15日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
  • 2019年1月4日に日本でレビュー済み
    私小説のベースとなった賢太の体験というか、生い立ちが書かれています。
    中学時代から成人して、イカやタコの冷凍を抱っこする仕事、そして物書きになるまで。
    半ば自叙伝的な内容です。
    ここに書かれていることが八割本当なら、賢太氏は相当親不孝です。
    中卒で家を出て一人暮らししてアルバイト生活を始める。
    ここだけ読めば、未成年で独立して偉いと思っちゃいますが、実は親から金を出してもらうは、家賃は踏み倒すわ、仕事しないわ、金が必要になれば実家に戻って親にせびるは、しまいには暴力も振るいます。
    全然偉くない。
    で、この辺りの経験が、賢太氏の私小説のベースになっていると思われ、本書の内容が小説にもチラホラ現れます。
    まぁ、脚色もあるのでしょうが、、、なかなかゲスだなあ。
    読んでて自分の目にやたら目立ったのは、苦役列車の映画を随分気に入っていないんだなということ。
    原作を改悪しなければ好きなようにアレンジしてよいとのことで、監督にお任せしていたそう。
    だけど、試写会で出来たものを見て出来が自分にとって悪いことに落胆し、二度と見ないとまで言っている。
    結句、あきたりないのだそうです。
    原作と映画は異なるもので、作る人も違うから、作者にとっては意にそわない解釈をされるのはもう仕方ないのでしょう。
    あと、ここでも藤澤清造愛は出てますね。
    清造の著書に関しては同じものを何冊も高い金出して購入し、パラフィン紙を付けて、ガラスの棚にいれてるとのこと。
    清造も天国で大喜びでしょう。
    自分の著書も綺麗なものを選んで家蔵しているそうです。
    それこそ何冊も勝手その中から印刷状態の良いものを選んでいるとか。
    変質的過ぎるけど、このキャラが小説にも出てていいんだなこれが。
    7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2024年7月13日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    随筆集だが、本人の気質がよくわかり、面白い。西村さん自体は、どういう人かはわからないが、
    三島由紀夫の言う、面白いのが小説の世界では勝利者だという言葉なら勝利者なのだろう。
    つくづく早世されたことを悔やむ。南無。
  • 2014年8月14日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    随筆集 一私小説書きの独語は
    いろいろな内容があり大変おもしろかっです
    3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2016年1月8日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    随筆集。と言っても西村氏本人言うが如く『完全なごった煮』。個人的には氏の日記もののほうが氏の独特の文体を『ひねくって』読むのが心地よく、好き。本作では冒頭の実話、即ち貫多ではない賢太の生い立ち話が一番面白い。
    3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2014年7月24日に日本でレビュー済み
    恒例の随筆集。前半は未完の自らの半生を綴った随筆。他に日記や著書のあとがきや他の本の解説、アンケート回答、映画解説と批評など。著者の散文を収録している。知名度が出たためか政治のアンケートにマジメに返答している。今後はあぶなかっしいアウトローのポーズは封印なのか、ファンとしては残念な一冊。
    5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート