壮大なる「負けいくさ」の記録。
そもそもが「勝ち」を想定していない「捨て石」とされた人々の記憶の集積。
ある意味ワールドワイドに展開された「沖縄戦」。
この「プロジェクト・メカゴジラ」を読み終えて思ったのはこんな所。
ニューヨークでのカマキラス出現から「怪獣」という未知の存在に振り回され続け、膨大な人的被害の中で戦い続けた人類が
その怪獣すらも殺す存在「ゴジラ」の登場に一旦は絶望しながらもエクシフ・ビルサルドという宇宙人の飛来により
微かながらも希望を取り戻すまでを描いたのが前巻「怪獣黙示録」の内容。
要するに一度、読者が共感する側である人類を「どん底」に落とした上で「もう大丈夫ですよ」と上から差し伸べられる手を描き
「これで大丈夫だ」という希望を持たせた上での第二巻という事になる。
作者・大樹連司の性格の悪さがこの「一旦は希望を持たせた上で、より深い所に突き落とす」という厭らしい展開を
読者に突き付けてくる所にたっぷりと感じられた。
序盤のお題は「妖星ゴラス」。
西ヨーロッパを蹂躙していたゴジラが突如として大西洋に姿を消し
異星人の力を借りて西ヨーロッパを怪獣の手から取り戻す「オペレーション・エターナルライト」が成功、
人類がその繁栄を取り戻せると期待した矢先に地球に向かって飛んでくるとんでもない質量の小惑星。
原作となった映画では南極に巨大なロケットブースターを作って衝突を避けるという展開だったけど、
人類を怪獣の手から救ってくれた異星人の技術ですら回避が難しいという「ちょっとした絶望」を突き付けてくる事に。
その「ちょっとした絶望」の象徴である小惑星を粉砕したのが他でも無く、姿を消していたゴジラであったという展開に結び付ける事で
「異星人の協力を得た、これで勝てる」と勝手に期待した人類を異星人ともども
「ひょっとしたら我々はゴジラという存在をえらく低めに見積もっていたのでは?」という「本当のどん底」に蹴落とすまでの展開は見事。
そして本作のメインストーリーはその「妖星ゴラス」消失から始まる、全人類挙げての「撤退戦」なのである。
本作は前巻と同じく調査官による膨大なインタビューの取り纏めという体裁であるのだけど、
ゴジラ再出現直後に行われたニューヨーク決戦で頼みの綱の異星人ともども一方的に蹂躙された軍人へのインタビューの中の
「神様と虫ケラの喧嘩にカブト虫くんとクワガタ虫くんが助太刀をして、それで何か変わるか。変わりゃしないんだ、何も」
という言葉がこの後100ページ以上に渡る展開をこれ以上なく表している。
それまで持てる技術を惜しみなく貸してくれた異星人が富士山麓に引きこもって超兵器「メカゴジラ」を建造するという事になり
残された人類がその建造に必要な数年間を原理の分からない兵器、
要するに一度故障すれば自分の手では修理不能で目減りする一方の兵器を頼みとして、
メカゴジラを「脅威」と見做したゴジラの侵攻を日本から逸らすという、ただ「時間稼ぎ」の為に
自らを「捨て石」として散っていく、それも軍人・民間人の違いはおろか、女子供関係なしに散らされる姿が延々と続く。
この展開を見て思い出したのが「本土決戦のための時間稼ぎ」という形で勝てる筈の無い米軍を相手に
全土を、民間人・女子供関係なしの全県民を犠牲にさせられた沖縄戦である。
始めた当初から「勝ち」が無い、ただただ磨り減っていくだけの戦い。
愛する郷土を焼け野原にして、守るべき民間人を、女子供を巻き込んで弱い物から死んでいく緩慢な自殺の様な戦い。
何ともやり切れない陰々滅滅たる気分ばかりが募る展開が延々と続く。
でも、これって「ゴジラ」の本道じゃないか、とも思う。
1954年というあの決定的な敗戦から10年も経たない時期に製作された第一作「ゴジラ」には
随所に生々しい敗戦の記憶が見られる事は本作を手に取ろうというゴジラファンであれば知らない方はいないかと思われる。
ゴジラ侵攻を報じるニュースに民間人が交わす「せっかく長崎から命拾いしてきたのに」「また疎開か、まったく嫌だなあ」という会話、
大火災の中を逃げ遅れた未亡人と思しき女性が幼い子供たちを抱きかかえて呟く「もうすぐお父さまの所に行けるのよ」という言葉、
東京を破壊しつくし悠然と海へと去って行くゴジラの姿に「ちくしょう、ちくしょう」と泣きながら呟く中学生の姿、
この為す術もなく、一方的に蹂躙される「負けいくさ」の絶望感、これこそが「ゴジラ」を描く際に欠かせないピースなのではないだろうか?
そういう意味で本作は本来「ゴジラ」が描こうとした部分への回帰、原点回帰を成し遂げた作品と言っても良いかと。
特に終盤で遂に日本侵攻を果したゴジラを前にした人類の振る舞いは完全にあの戦争を意識して描かれている。
さっぱり通じない攻撃を繰り返した挙句に自機もろともにゴジラめがけて突っ込んでいく「カミカゼアタック」
ありもしない「一発逆転」が可能な超兵器が開発中であるという噂に縋らざるを得ない心細さ、
幼い国民が口ずさむ「戦意高揚」を目的とした歌……全てあの勝ち目のない戦争の中で見られた物であり、「負けいくさ」の風景である。
前巻同様にゴジラファン、特撮マニアをニヤリとさせる様なネタを満載にした内容でありながら、
その一方で「ゴジラ」が70年以上前の敗戦の傷が癒えていない時代にどんな記憶を元に製作された映画であったのか、
その事を嫌と言うほど突き付けてくる内容の一冊。
まさに「ゴジラ」とは絶望の象徴であり、どうしようもない「負けいくさ」の記憶が産んだモノだと思い出させてくれる作品であった。
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GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ (角川文庫) 文庫 – 2018/4/25
大樹 連司(ニトロプラス)
(著),
虚淵 玄(ニトロプラス)
(監修)
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5.18映画公開!! アニメ版GODZILLAの秘められた前史!
ゴジラに対して連戦連敗を繰り返す人類は、最終兵器・メカゴジラを開発して最後の戦いに臨む--壮大なSF黙示録、対ゴジラ戦の記念碑的エピソードを収録した過去編。
ゴジラに対して連戦連敗を繰り返す人類は、最終兵器・メカゴジラを開発して最後の戦いに臨む--壮大なSF黙示録、対ゴジラ戦の記念碑的エピソードを収録した過去編。
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2018/4/25
- 寸法10.6 x 0.7 x 14.9 cm
- ISBN-104041063450
- ISBN-13978-4041063453
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2018/4/25)
- 発売日 : 2018/4/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 192ページ
- ISBN-10 : 4041063450
- ISBN-13 : 978-4041063453
- 寸法 : 10.6 x 0.7 x 14.9 cm
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2018年4月27日に日本でレビュー済み
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2020年3月4日に日本でレビュー済み
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前作の怪獣黙示録もそうだったけど、劇場アニメ本編より小説の方が面白いんだよなこれ。
俺達のガイガン…あとついでに人型種族の知性と科学文明の最高の到達点たる、銀河最強自律思考自己増殖自己進化万能金属素材ナノメタルへの愛が深まる内容。
アニゴジを観てない人にもまあまあオススメできる。
俺達のガイガン…あとついでに人型種族の知性と科学文明の最高の到達点たる、銀河最強自律思考自己増殖自己進化万能金属素材ナノメタルへの愛が深まる内容。
アニゴジを観てない人にもまあまあオススメできる。
2021年1月17日に日本でレビュー済み
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前作の怪獣惑星を見てそれがとてもよかったので続編となるこの商品を購入しました。前作同様怪獣が現れたことによる被害やゴジラの特異性などが様々な観点から描かれ実際に怪獣が現れたら…という臨場感に溢れています。
アニゴジが合わなかった方にも楽しめる一作だと思います。
アニゴジが合わなかった方にも楽しめる一作だと思います。
2019年8月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本作品は映画「ゴジラ怪獣惑星」の前日譚であり、小説「ゴジラ怪獣黙示録」の続編にあたります。
前作小説で怪獣により人類が滅亡の危機に瀕した後の、なぜ人類は地球を去らなければならないか、ゴジラという存在がいかに人類を蹂躙してきたかがインタビュー形式で描かれます。
前作小説でも思いましたが、これを映像化してくれと思うくらい面白かったです。
ギャレゴジとはまた違う、絶望感がこのシリーズの最大の魅力です。次は決戦機動増殖都市を見る予定です。
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2018年10月13日に日本でレビュー済み
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どうしてあんなつまらないアニメ映画ではなく、このストーリーの方を映像化してくれないのか?というのが率直な想いです。
『シン・ゴジラ』の後、日本製ゴジラ映画として進むべきはこの方向ではないのか。ゴジラという絶対的存在になすすべもなく、それでも命を懸けて戦い続ける人類の「限りなく絶望的な、希望のための戦い」。『日本沈没』にも似た滅亡への戦いこそ映像化の資格があるのではないか?
『怪獣黙示録』に続く『プロジェクトメカゴジラ』では、異星人ビルサルト(ブラックホール第三惑星人)による対ゴジラ最終兵器「メカゴジラ」を完成させるための時間稼ぎとして世界各地で絶望的な戦いが繰り広げられる。
サイボーグ怪獣ガイガンを「戦友」として信じる少年兵の「ガイガンは勝ちましたか、ガイガンは!」という最期の言葉。軍歌『勇敢なる水兵』にも似た哀切な戦いと死の物語。
羽田空港を炎上の危機から救った冷凍メーサータンク部隊の年端もいかぬ少女たち。
東京を壊滅させるゴジラから逃げ惑う子供らが、メカゴジラが救ってくれると信じ、歌う「メカゴジラの歌」。「銀の素肌に虹色の 鎧をつけた凄い奴……」。『メカゴジラをやっつけろ』を聴く度にこの場面を思い出し、涙するように思います。
これこそ映画として、あるいは1クールのテレビアニメとして映像化してほしい物語です。
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2018年6月10日に日本でレビュー済み
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ゴジラ被害者の証言をまとめた小説です。
様々な立場の視点で語る人類滅亡までの道筋です。
例えば人類と共闘した怪獣、
モスラのとフツアの民のこと、
中にはハルオの両親からハルオに向けたメッセージなんかもありました。
私は映画がとても気に入って読んだのですが、映画では語られなかった内容が知れて良かったし面白かったです。
三部も気になりますね。早く11月になれ!
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2018年5月24日に日本でレビュー済み
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性分なので『怪獣黙示録』の存在を知らず、敢えて予備知識を仕入れず、
それどころか三部作であるということすら知らずに一作目を観に行った反省から、
二作目は『プロジェクト・メカゴジラ』を読んでから映画を観行きました。
その甲斐あって、映画を楽しむことが出来ました。
タイトルをプロジェクト・メカゴジラと謳っておきながら、
最後には◯◯◯がちゃっかり締めるというタイトル詐欺w
行き過ぎた機械文明、人間性の介在しない機械生命は怪獣と同義。
多分ノベライズも三作目があると思うので、
映画ノベライズともに、どう帰結させるのか、今から楽しみです。
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2018年5月27日に日本でレビュー済み
ゴジラファンだけでなく東宝特撮ファンにとっては夢のような内容ですが、新しさには欠けています。
さらに二作目はまるで太平洋戦争の再現のような辛い内容でしたので最後の盛り上がりがなければ読むのを辞めていたかもしれません。
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