僕はあまり推理小説を読みません。
また、読むときは犯人やトリックを自分で推理しようとすることをしません。
僕が推理小説を読むときに評価する点は、
1. トリックが現実的に(運頼みとかではなく)実行可能か
2. タネ明かしまでの間に読者に正確かつ充分な情報が与えられているか
3. 探偵役の推理の組み立てが論理的(納得できる)か
この『不連続殺人事件』は上記みっつに関しては完璧です。
たしかに他の皆さんが指摘されているような小さな瑕疵はあるのですが、
読者に与えられた情報のみで探偵役が論理的に推理を組み立て、
それが納得できるという点で、個人的には間違いなく傑作です。
昔の作品なので文体とことばに癖があり、最初はとっつきにくいですが、
慣れればサクサク読み進められます。
僕は結局、一気読みしてしまいました。
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不連続殺人事件 (角川文庫クラシックス さ 2-3) 文庫 – 1974/6/1
坂口 安吾
(著)
山奥の一別荘に集まった様々な男女。異様な雰囲気の日々、やがて起こる八つの殺人…。人間心理への鋭い洞察と見事なトリック。日本の推理小説史上、不朽の名作との誉れ高い長編推理。(高木彬光)
- 本の長さ304ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日1974/6/1
- ISBN-104041100135
- ISBN-13978-4041100134
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (1974/6/1)
- 発売日 : 1974/6/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 304ページ
- ISBN-10 : 4041100135
- ISBN-13 : 978-4041100134
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,885,283位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年7月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
途中には、建物の配置図があり、また読者への挑戦状も差し挟まれるタイプの、いわゆる本格推理小説ですね。
天才的な名探偵が登場し、ラストは登場人物を集めて事件の謎を解明するあたり、どこかで見たような展開でしたが、よく考えると、この作品の方が古い訳だから、こちらが先駆者なのでしょうね。
途中には、アガサ・クリスティーだとかの名前が出てくる場面もあります。
全体的にとても面白かったです。
ただ、気になった点もあります。
短期間に5人も6人も殺される前代未聞の連続殺人事件が起きているのに、登場人物たちが頑なに舞台となる屋敷から離れないところです。
それから、何番目かの殺人で、大振りなトリックが出てくるので、そこである程度のミステリーファンは犯人の目星がつくと思います。
たぶん、この時代には凄く斬新だったんだろうなと思いますが。
天才的な名探偵が登場し、ラストは登場人物を集めて事件の謎を解明するあたり、どこかで見たような展開でしたが、よく考えると、この作品の方が古い訳だから、こちらが先駆者なのでしょうね。
途中には、アガサ・クリスティーだとかの名前が出てくる場面もあります。
全体的にとても面白かったです。
ただ、気になった点もあります。
短期間に5人も6人も殺される前代未聞の連続殺人事件が起きているのに、登場人物たちが頑なに舞台となる屋敷から離れないところです。
それから、何番目かの殺人で、大振りなトリックが出てくるので、そこである程度のミステリーファンは犯人の目星がつくと思います。
たぶん、この時代には凄く斬新だったんだろうなと思いますが。
2024年1月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
死んでいく感じ。
なんでその場にみんな残ってるのか?結局これが納得いかないので自分には合わなかった。
特に医者が不快だった。時代背景はともかく、そもそも4km離れた所に毎日来るのかな。
なんでその場にみんな残ってるのか?結局これが納得いかないので自分には合わなかった。
特に医者が不快だった。時代背景はともかく、そもそも4km離れた所に毎日来るのかな。
2016年12月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
純文学作家の坂口安吾が、大好きな推理小説に挑んだ名作です。筋立ての見事さ、伏線のはり方、謎解きの面白さ、本格推理小説の技法を十分に生かした作品で50年以上たった今読んでも十分楽しめます。おすすめです。
2024年2月4日に日本でレビュー済み
久しぶりに読み返したのですが、もう読まなくてよい作品だと思います。
まず、ミステリとしておもしろくない。やたらと多い登場人物のほとんどを、最初の数ページで覚えなければならない。動機がポイントっていってるくせに、バスの時刻表引っ張り出してきて、どこに行けたか、アリバイはあるか、といった細かいことを延々と書く。推理に向かって収斂していく感じがなくて、推理パートが独立してしまっている。
女性のほとんどが、金持ち爺さんの妾だったか、血を引いているか。因習村っぽさもあるのに、出てくる連中が破廉恥だし、書き方が明るいから、ひたれない。
身体障碍者への差別と女性蔑視のオンパレード。1947年は、こんな価値観の社会だったのか、露悪的に書いているのか。むしろ斬新なくらい。
登場人物のほとんどが性的に奔放。「不連続殺人事件」ではなく「不倫族殺人事件」だ。
連載当時、読者から回答を寄せてもらい、賞金を出した。その流れが書かれているのは、臨場感があっておもしろい。
まず、ミステリとしておもしろくない。やたらと多い登場人物のほとんどを、最初の数ページで覚えなければならない。動機がポイントっていってるくせに、バスの時刻表引っ張り出してきて、どこに行けたか、アリバイはあるか、といった細かいことを延々と書く。推理に向かって収斂していく感じがなくて、推理パートが独立してしまっている。
女性のほとんどが、金持ち爺さんの妾だったか、血を引いているか。因習村っぽさもあるのに、出てくる連中が破廉恥だし、書き方が明るいから、ひたれない。
身体障碍者への差別と女性蔑視のオンパレード。1947年は、こんな価値観の社会だったのか、露悪的に書いているのか。むしろ斬新なくらい。
登場人物のほとんどが性的に奔放。「不連続殺人事件」ではなく「不倫族殺人事件」だ。
連載当時、読者から回答を寄せてもらい、賞金を出した。その流れが書かれているのは、臨場感があっておもしろい。
2015年2月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映画を観て気に入ったので、原作本を読んでみました。
先に映画を観ていたので登場人物もスムーズに理解できました。
また、原作を読む事により、逆に映画で分かりずらかった部分も理解できました。
つまり、映画と原作本を観て両方が理解できた、って感じでしょうか。
どちらもお勧めです。
先に映画を観ていたので登場人物もスムーズに理解できました。
また、原作を読む事により、逆に映画で分かりずらかった部分も理解できました。
つまり、映画と原作本を観て両方が理解できた、って感じでしょうか。
どちらもお勧めです。
2015年12月12日に日本でレビュー済み
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戦後まもない昭和22年夏、歌人・歌川一馬の招きである山奥の豪邸に集まったさまざまな男女。作家、画家、劇作家、女優、女性作家ーいずれ劣らぬ変人ぞろい。邸内に激しい愛憎が交錯するうち、恐るべき(八つの)殺人事件が発生する。(不)連続殺人事件の裏に秘められた犯人の意図とは?ミステリー好きなら、後半に入って真犯人の正体に気づくだろうが、それで面白さが半減するわけではない。ラストまで緊張感をもって一気に読ませてしまうあたりは、さすが坂口安吾と言えるだろう。第2回探偵作家クラブ賞を受賞した、心理トリックの傑作である。
2014年10月6日に日本でレビュー済み
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読み始めたところ、どんどん先が読みたくなってしまうので、Amazonで購入して1日で一気に読み終えてしまいました。人間関係が複雑なので、人間関係と、重要と思われる記述はページ数をメモして読み進めました。けっこう、私は探偵モノは読んでいる方だと思いますが、なかなか今回のように詳しくメモをとったりしません。ただ、この本はなんとか犯人を当てたいと思って、頑張りました。登場人物の奇人・変人ぶりが強烈で、この連中が最後はどうなるのか、殺人の動機はいったい、何か、というのが気になって、深夜までかかって読み通しました。
このように、とても面白いですが、登場人物の強烈さや結末が良くも悪くも記憶に残り過ぎてしまう気がします。内容を詳しく記憶しているのに、何度も同じ推理小説を読む気にはなかなかならないと思いますので、そういう意味では、同じ本を何度も繰り返し読んで、新たな発見を楽しむのが好きな人(私はその1人ですが。)には、その点は適しません。ただ、一気に読ませてしまう面白さはあると思います。
このように、とても面白いですが、登場人物の強烈さや結末が良くも悪くも記憶に残り過ぎてしまう気がします。内容を詳しく記憶しているのに、何度も同じ推理小説を読む気にはなかなかならないと思いますので、そういう意味では、同じ本を何度も繰り返し読んで、新たな発見を楽しむのが好きな人(私はその1人ですが。)には、その点は適しません。ただ、一気に読ませてしまう面白さはあると思います。