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大きな音が聞こえるか 単行本 – 2012/12/1
坂木 司
(著)
高1の泳はなりたいタイプの大人がいないのが悩みだが、サーフィンをしている間だけは全て忘れられる。終わらない波・ポロロッカの存在を知りアマゾン行きを決意する……。泳の成長を鮮やかに描き出す青春大河小説!
- 本の長さ602ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日2012/12/1
- ISBN-104041103444
- ISBN-13978-4041103449
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商品の説明
著者について
生年・学歴・性別不詳の覆面作家。02年『青空の卵』でデビュー。続く“ひきこもり探偵三部作"で一躍人気作家に。ナイーヴで魅力的な人間像、緻密に描かれ、爽快に解かれる日常の不思議とこころの謎が圧倒的な支持を集めている。他著作に『ホテルジューシー』などがある。
登録情報
- 出版社 : 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012/12/1)
- 発売日 : 2012/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 602ページ
- ISBN-10 : 4041103444
- ISBN-13 : 978-4041103449
- Amazon 売れ筋ランキング: - 417,090位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 114,537位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年8月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中学生の時に読んでから、ずっと忘れられなかったお気に入りの本です。大学生でやっと購入し自分のものとして手に取って読みましたが、幼かった頃とは違った想いが溢れてきて、とてもいい気分でした。坂木司さんの本は小さな頃に幾つも読みましたが、これがダントツで好きです。
2023年1月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトルからは想像もつかない程、エンターテインメントな作品。
大野マーが監修に入っているから、サーフィン部分もよく書けてます。
サーフィン小説というと、どうしても内省的な作品が多くなりがちなのだけれど、
久々に密度の濃い、そして熱量の高い、爽快さの味わえる作品だと言えます。
特にサーファーは読んで損なし。
大野マーが監修に入っているから、サーフィン部分もよく書けてます。
サーフィン小説というと、どうしても内省的な作品が多くなりがちなのだけれど、
久々に密度の濃い、そして熱量の高い、爽快さの味わえる作品だと言えます。
特にサーファーは読んで損なし。
2014年7月9日に日本でレビュー済み
自分がすっかり大人の年齢になってからは、少年少女の「成長物語」系及び「海外での経験で価値観が変わった」系は余り好まなくなっていたのですが、本書はすんなりと読めました。今時の若者らしく要領よく淡々としている分、素直で率直な主人公なので、鼻に付く前に物語に移入できた感じです。
「社会勉強」部分も「負」のみを強調する訳ではなく、「良い悪いじゃなくて、こういう現実もある」を提示し、押し付ける訳ではなく好感が持てました。
「社会勉強」部分も「負」のみを強調する訳ではなく、「良い悪いじゃなくて、こういう現実もある」を提示し、押し付ける訳ではなく好感が持てました。
2015年11月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
個人的には、このままいけばきっと今年のベストになるはずの一冊です。
坂木さんの作品はホリデーシリーズと探偵シリーズを読みました。
wikiによると作品の傾向は「主人公の成長」と「日常の謎」ということですが、
個人的にミステリものよりは成長もののほうが好みです。
他の作品もそうですが、主人公目線で語られる文体はとても読みやすく感情移入しやすく、場面もイメージしやすいです。
この作品ではその点がさらに際立っており、とにかく物語に深く入り込むことができました。
常に350ページ前後の小説を好んで読んでいる者としては、500ページあると長編だなあと感じます。
この本を手に取ったとき、これは相当な長編だ!と思いました。
でも読み始めると信じられないぐらい時間を忘れて先へ先へとページを捲り、ほぼ一日で完読してしまいました。
むしろ残りページがどんどん少なくなる現実がただただ惜しいくらいでした。
簡単に言ってしまえば、そこそこよくいるタイプの無気力気味な少年がひょんなことから海外でいろいろなできごとを経験して成長し、
帰国してみたら大きく価値観が変わっていましたよ、というストーリーです(笑)。
王道中の王道でしょう。でも、王道であることの安心感・安定感・壮大さがそこにはあります。
しかも物語ですから、物語ならではの都合の良い展開が多々見受けられます。
それでも夢中になって読みました。
こんなに都合良く行っていいのかと訝しんで普通なような展開にも、「よっしゃ!」「よかったなあ」と熱くなる。
全編を通して、とにかく随所に胸が熱くなる場面がちりばめられています。
ここのこの台詞が、とか、特にこの場面が、というものではなく、本当に随所です。
中盤以降はほとんど涙ぐみながら最後まで読んでいた気がします。
バイトに励む場面、船上の場面、波に乗る場面など、
本当に泳の瞳に映る風景をそのまま自分が見ていると感じるぐらい臨場感がありました。
泳が聴く言葉も音も、そのまま自分が聴いているようにリアルです。
ここまで情景を思い描きやすいと感じた物語は初めてかもしれません。
私はアラフォーむしろオーバーフォーティー世代(笑)ですが、ぜひいろいろな世代の方に読んでいただきたいと思いました。
きっとこの先の自分の人生においても、大切な一冊になっていくと感じています。
坂木さんの作品はホリデーシリーズと探偵シリーズを読みました。
wikiによると作品の傾向は「主人公の成長」と「日常の謎」ということですが、
個人的にミステリものよりは成長もののほうが好みです。
他の作品もそうですが、主人公目線で語られる文体はとても読みやすく感情移入しやすく、場面もイメージしやすいです。
この作品ではその点がさらに際立っており、とにかく物語に深く入り込むことができました。
常に350ページ前後の小説を好んで読んでいる者としては、500ページあると長編だなあと感じます。
この本を手に取ったとき、これは相当な長編だ!と思いました。
でも読み始めると信じられないぐらい時間を忘れて先へ先へとページを捲り、ほぼ一日で完読してしまいました。
むしろ残りページがどんどん少なくなる現実がただただ惜しいくらいでした。
簡単に言ってしまえば、そこそこよくいるタイプの無気力気味な少年がひょんなことから海外でいろいろなできごとを経験して成長し、
帰国してみたら大きく価値観が変わっていましたよ、というストーリーです(笑)。
王道中の王道でしょう。でも、王道であることの安心感・安定感・壮大さがそこにはあります。
しかも物語ですから、物語ならではの都合の良い展開が多々見受けられます。
それでも夢中になって読みました。
こんなに都合良く行っていいのかと訝しんで普通なような展開にも、「よっしゃ!」「よかったなあ」と熱くなる。
全編を通して、とにかく随所に胸が熱くなる場面がちりばめられています。
ここのこの台詞が、とか、特にこの場面が、というものではなく、本当に随所です。
中盤以降はほとんど涙ぐみながら最後まで読んでいた気がします。
バイトに励む場面、船上の場面、波に乗る場面など、
本当に泳の瞳に映る風景をそのまま自分が見ていると感じるぐらい臨場感がありました。
泳が聴く言葉も音も、そのまま自分が聴いているようにリアルです。
ここまで情景を思い描きやすいと感じた物語は初めてかもしれません。
私はアラフォーむしろオーバーフォーティー世代(笑)ですが、ぜひいろいろな世代の方に読んでいただきたいと思いました。
きっとこの先の自分の人生においても、大切な一冊になっていくと感じています。
2013年1月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
【帯より】
“終わらない波〜ポロロッカ〜”に絶対乗るんだ
今日の続きが明日。それが当たり前。
でも僕は、当たり前のような顔をして、大人になんてなれない。
この波に乗ってみないか
八田泳、高校一年生。
そこそこ裕福でいわゆる幸せな家庭の息子。
帰宅部。唯一の趣味はサーフィン。
凪の様に平坦な生活に自分を持て余している。
だがそんな矢先、泳は製薬会社に勤める叔父がブラジル奥地へと行くと知らされた。
さらにアマゾン川の逆流現象=ポロロッカで波に乗れるという情報を聞いて―
小さな一滴が大きな波紋を生んでいく、等身大の成長物語
【レビュー】
帯に書かれた文を見ても、正直ピンと来なかった。
「大人になんてなれない。」だと?
どこぞのピーターパン症候群のクソガキが非現実的な旅に出掛けて一皮むけるお話し。そんな味気ない書籍に貴重な時間を割くなんてどうかしてるぜっ!!と、冒険小説なるジャンルに対する食わず嫌いが鬼先行。それでも手にして読んだ理由。それは、最初に目にした参考文献が大きな理由だ。
「胸がドキドキ」ザ・ハイロウズ(歌詞・甲本ヒロト/真島昌利)
正直、こんな参考文献は未だかつて見た事がない。同時に上がるテンション、僕自身の30歳という年齢が、たかが数文字の言葉の列によって瞬く間に青春まっただ中に叩き込まれた。なるほど、表紙は透き通るようなブルー、めくればそこに“Can you hear your heartbeat?”のメッセージ。なるほどなと。この書籍はブルーハーツ好きが書いた情熱白書なんだなと。そんなもん・・・
良書じゃない訳がない。
そう思い読み始めた本書。ドワーフと仲間になり、ドラゴンを退治しに行く訳では無いけれど、邪悪な魔法使いに掛けられた魔法を解きにカエルの姿で冒険する訳では無いけれど、高校一年生の経験する日常それはまぎれも無くアドベンチャーな訳で、“平凡な日常と非現実的な出来事との境界線はいとも簡単に越えられる。”というメッセージは、物語を通して絶えず僕の心へ直接的に語りかけてくれていた。そう、それはまるで黒くて温かいネグロ河と茶色くて冷たいソリモンエス河の境界線上を船で走り、その両側に手を浸けて違いを感じる事が出来ることのように。
少年の揺れ動く心と、“日常の延長線上にある非日常の経験”が、若干したり顔の、世間を少しばかり把握した気でいる30歳地方銀行員の心を、まさかここまでワクワクで満たしてくれるとは正直予想外だ。
川幅が最大で500km(東京〜大阪)とも言われるアマゾン川、その大河を逆流するポロロッカ。日産の車に乗っていない僕でも叫びたくなる「 NO LIMIT!!」
その冒険を高校一年生の大人へのステップと共に表現した本書、そのバランス感覚に脱帽。と、同時に自然と感じる「夢は語れば加速する。」というメッセージ。
説教がましくなく、胸がドキドキする気持ちをここまで呼び起こしてくれたのは、ハイロウズではなく、まぎれも無く著者の筆力の賜物だ。今年一発目の読書、本書に決めて大正解。
“終わらない波〜ポロロッカ〜”に絶対乗るんだ
今日の続きが明日。それが当たり前。
でも僕は、当たり前のような顔をして、大人になんてなれない。
この波に乗ってみないか
八田泳、高校一年生。
そこそこ裕福でいわゆる幸せな家庭の息子。
帰宅部。唯一の趣味はサーフィン。
凪の様に平坦な生活に自分を持て余している。
だがそんな矢先、泳は製薬会社に勤める叔父がブラジル奥地へと行くと知らされた。
さらにアマゾン川の逆流現象=ポロロッカで波に乗れるという情報を聞いて―
小さな一滴が大きな波紋を生んでいく、等身大の成長物語
【レビュー】
帯に書かれた文を見ても、正直ピンと来なかった。
「大人になんてなれない。」だと?
どこぞのピーターパン症候群のクソガキが非現実的な旅に出掛けて一皮むけるお話し。そんな味気ない書籍に貴重な時間を割くなんてどうかしてるぜっ!!と、冒険小説なるジャンルに対する食わず嫌いが鬼先行。それでも手にして読んだ理由。それは、最初に目にした参考文献が大きな理由だ。
「胸がドキドキ」ザ・ハイロウズ(歌詞・甲本ヒロト/真島昌利)
正直、こんな参考文献は未だかつて見た事がない。同時に上がるテンション、僕自身の30歳という年齢が、たかが数文字の言葉の列によって瞬く間に青春まっただ中に叩き込まれた。なるほど、表紙は透き通るようなブルー、めくればそこに“Can you hear your heartbeat?”のメッセージ。なるほどなと。この書籍はブルーハーツ好きが書いた情熱白書なんだなと。そんなもん・・・
良書じゃない訳がない。
そう思い読み始めた本書。ドワーフと仲間になり、ドラゴンを退治しに行く訳では無いけれど、邪悪な魔法使いに掛けられた魔法を解きにカエルの姿で冒険する訳では無いけれど、高校一年生の経験する日常それはまぎれも無くアドベンチャーな訳で、“平凡な日常と非現実的な出来事との境界線はいとも簡単に越えられる。”というメッセージは、物語を通して絶えず僕の心へ直接的に語りかけてくれていた。そう、それはまるで黒くて温かいネグロ河と茶色くて冷たいソリモンエス河の境界線上を船で走り、その両側に手を浸けて違いを感じる事が出来ることのように。
少年の揺れ動く心と、“日常の延長線上にある非日常の経験”が、若干したり顔の、世間を少しばかり把握した気でいる30歳地方銀行員の心を、まさかここまでワクワクで満たしてくれるとは正直予想外だ。
川幅が最大で500km(東京〜大阪)とも言われるアマゾン川、その大河を逆流するポロロッカ。日産の車に乗っていない僕でも叫びたくなる「 NO LIMIT!!」
その冒険を高校一年生の大人へのステップと共に表現した本書、そのバランス感覚に脱帽。と、同時に自然と感じる「夢は語れば加速する。」というメッセージ。
説教がましくなく、胸がドキドキする気持ちをここまで呼び起こしてくれたのは、ハイロウズではなく、まぎれも無く著者の筆力の賜物だ。今年一発目の読書、本書に決めて大正解。
2015年10月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
坂木氏の作品・・・一作目は楽しいと思って読みましたが・・・この本は途中でやめました。
2015年10月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
世界にはいろいろな人がいる。
国が違えば環境も異なり、物の考え方や価値観も違う。
言葉にすれば当たり前のことのようだが、本当にそれを実感して理解できている人は
日本にどれだけいるだろうか?
日本人だけの視点で物事を考えていないか?
心にそんな一石を投じてくれる本でした。
また、そういったメッセージ性を抜きにしてもグイグイ読めてワクワクするストーリーで
とても楽しめました。
ポロロッカの動画を見ることをお勧めします。
国が違えば環境も異なり、物の考え方や価値観も違う。
言葉にすれば当たり前のことのようだが、本当にそれを実感して理解できている人は
日本にどれだけいるだろうか?
日本人だけの視点で物事を考えていないか?
心にそんな一石を投じてくれる本でした。
また、そういったメッセージ性を抜きにしてもグイグイ読めてワクワクするストーリーで
とても楽しめました。
ポロロッカの動画を見ることをお勧めします。