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夏子の冒険 (角川文庫 み 2-4) 文庫 – 2009/3/25

4.4 5つ星のうち4.4 103個の評価

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裕福な家で奔放に育った夏子は、自分に群がる男たちに興味が持てず、神に仕えた方がいい、と函館の修道院入りを決める。ところが函館へ向かう車中、瞳に情熱的な輝きを宿す一人の青年と巡り会う。傑作長編ロマンス!
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商品の説明

著者について

1925年東京生まれ。学習院高等科を経て東大法科卒。16歳で初めての小説「花ざかりの森」を書く。華麗な文体を特徴とし、主な著書は「仮面の告白」「潮騒」「金閣寺」「憂国」など。最後の小説「豊饒の海」4部作の完成後、70年11月25日、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地で割腹自殺。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 角川グループパブリッシング (2009/3/25)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2009/3/25
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 288ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4041212111
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4041212110
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 103個の評価

著者について

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三島 由紀夫
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(1925-1970)東京生れ。本名、平岡公威。

1947(昭和22)年東大法学部を卒業後、大蔵省に勤務するも9ヶ月で退職、執筆生活に入る。1949年、最初の書き下ろし長編『仮面の告白』を刊行、作家としての地位を確立。

主な著書に、1954年『潮騒』(新潮社文学賞)、1956年『金閣寺』(読売文学賞)、1965年『サド侯爵夫人』(芸術祭賞)等。1970年11月25日、『豊饒の海』第四巻「天人五衰」の最終回原稿を書き上げた後、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決。ミシマ文学は諸外国語に翻訳され、全世界で愛読される。

カスタマーレビュー

星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
103グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2023年6月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本も綺麗で問題なし
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年9月24日に日本でレビュー済み
.
1951年(昭和26年)、週刊誌に連載され、同年12月5日に単行本が刊行された三島由紀夫の初期長編である。
主人公夏子の、清冽な美貌と 若さゆえの破天荒な行動様式が、戦後復興期の若い読者を刺激したことは想像に難くない。そして、野生のクマに恋人を奪われ復讐に燃える青年に恋心を抱く夏子の無邪気な魅力と、取り巻く母、祖母、叔母の 「 おとぼけ三人トリオ 」 のあわてぶりが、大いに読者を楽しませてくれる。

さて、このようなコメディータッチの 「 毒のない青春小説 」 を、時折三島は創作しているのだが ( 他に、「 愛の疾走 」など )、どのような動機・目的で書いていたのであろうか? 
というのも、三島自身の創作力、筆力を以ってすれば、いわゆる「筋書きのベクトルが決まっている」青春小説は「容易に書ける」ものなのかも知れないが、読者の肺腑を抉(えぐ)るようなアフォリズムと、人間の本性を仮借なきまでに暴きつつも そこに極めて純粋な芸術性を重ね合わせるのが、三島の本来あるべき 「 作風 」 であると、本人も自認していたと考えるからである。

三島にも若い時代があった というべきか、売れっ子作家の宿命ともいうべきか・・・。

ともあれ、若き三島が、かくのごとき 「 颯爽とした青春小説 」 を書き、そして魅力的なヒロインを生み出している事実は、読者として素直に楽しみ、また、三島の創作史実として尊重すべきであろう。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年4月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
三島由紀夫なんて難しいのかなと思ったけど読みやすくて、あっという間に読み終えました。最後の展開にひっくり返るほど驚いた。他の作品も読んでみます。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年10月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
主人公が修道院で暮らす物語を期待していたため、それが外れてガッカリ。彼女の性格が魅力的とも思えず、共感できることもなくガッカリ。というわけで、仕方なしに読み進めました。正直、あまり面白くはなかったです。ラストの1ページだけが最高でしたが。是非、つまらなくても最後の最後まで読むことをお勧めします。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年1月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今と比べると不自由な時代だと思いますが、その中で思いのままに行動していたのかな。繊細な感情描写が印象に残りました。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年9月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
夏子…困ったお嬢さま。

でも憎めないなぁ、周りは大変だけど。
夏子の持ち物、素敵だなぁ。

チンチラの毛皮、サファイアの耳飾りとペンダントの一揃え。
白のレエスの手袋。

さて、以下からネタバレです。

夏子が北海道へ旅立つとき、下級生たちが夏子に詠んだ歌は爆笑でした。

ここは三島先生も受けを狙ったかと。

夏子と毅が登った函館山、描写が克明で、三島由紀夫氏も実際に登ったのでしょう。
私も登りたい。

夏子が泣くシーンは絶妙で、さすがに女性心理をよくご存知だ。

仇の熊が仕留められ、年老いた猟師が運ばれ、若き日を思いだし涙するシーンは私も感動した。
ここが一番の感動だった。

そして最後まで夏子は夏子で。

夏子、修道院なんて止めておしまいなさい。
貴女に似合わない。一生を修道院で、神と共に生きるなんて。神様も微笑んで「お戻り」とおっしゃるだろう。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年7月13日に日本でレビュー済み
凄く面白いのだけれど、なんというか三島さんの作品らしくない感じがしました。軽くて読み易いのだけれど、個人的にはそれが逆にあっさりし過ぎて物足りない感じがしました。まあ、たまには斯ういうのもいいのかな。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年10月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
三島由紀夫はユーモラスな軽いストーリーや文章も書くのですね。面白かったです。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート