彼の作品を読もうとおもったのは、
アノ有名な『洋酒天国』の編集やトリスウイスキーのキャッチコピー
「人間らしくやりたいナ」の生みの親だから。
すばらしいコピーを生み出した昭和の偉人だ。
その時期に書いた小説「裸の王様」。
「ぼく」は子供を相手にした画塾を開いている。
「ぼく」の画廊にやってきた太郎は、画塾の他の生徒と交わろうとせず、いつも一人でいた。
そしていつまで経っても、自分から絵を描こうとしなかった。
そんな出だしから始まる物語はタイトルどおり、
アンデルセンの裸の王様と現代社会と被らせている。
だれもが「裸の王様」になっているとおもう。
もちろん私も。
半世紀前の作品であるにもかかわらず、
今読んでもまったく違和感がない。
よいものはいつまでたってもよいんだなと改めて感じました。
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裸の王様,流亡記 (角川文庫 緑 242-1) 文庫 – 1960/5/1
開高 健
(著)
幼児の絵画教育をテーマに子供のコンプレックスを砕き、自由に生き生きとした人間性を引き出すプロセスを描いた芥川賞受賞作【裸の王様】。秦の始皇帝の時代の一庶民を非情に描く【流亡記】。(村松 剛)
- 本の長さ258ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日1960/5/1
- ISBN-104041242010
- ISBN-13978-4041242018
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (1960/5/1)
- 発売日 : 1960/5/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 258ページ
- ISBN-10 : 4041242010
- ISBN-13 : 978-4041242018
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,891,164位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1930年大阪に生まれる。大阪市立大を卒業後、洋酒会社宣伝部で時代の動向を的確にとらえた数々のコピーをつくる。かたわら創作を始め、「パニック」で注目を浴び、「裸の王様」で芥川賞受賞。ベトナムの戦場や、中国、東欧を精力的にルポ、行動する作家として知られた。1989年逝去。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 饒舌の思想 (ISBN-13: 978-4480426635 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年7月3日に日本でレビュー済み
『GO』を著した金城一紀の本の中で言及されていた開高健『流亡記』。そして開高健『風に訊け』(集英社文庫)にあるのだが、「ずばり先生の厖大[ぼうだい]なる著作の中で一冊、何を推薦しますか」と問われて、「朝読むなら、『流亡記』。夜読むなら『夏の闇』。」と開高健自身が答えている。ということで、読まないとなーとずっと思っていた。
この小説の舞台は秦の始皇帝の時代。万里の長城を建設するためにかり出された男が主人公の短編。匈奴に対して長城を築く秦は、まるでテロリストに脅えてペルシャ湾岸まで出かけて軍備配置してしまうアメリカの姿である。長城を建設しても守りきれるはずはなく、縦横無尽に走り回る匈奴。かり出された人々にとって万里の長城建設は、なんのためか、どこをめざしているかわからない徒労にすぎない。そこから免れるため、主人公は匈奴のいる砂漠に入っていく。
そして「私たちの時代はもう久しく新鮮な上昇力に接していないのだ」ということばが心に響く。一匹狼のように生きていきたい。男の子の夢がここにある。男の子って、たいへんだな。
この小説の舞台は秦の始皇帝の時代。万里の長城を建設するためにかり出された男が主人公の短編。匈奴に対して長城を築く秦は、まるでテロリストに脅えてペルシャ湾岸まで出かけて軍備配置してしまうアメリカの姿である。長城を建設しても守りきれるはずはなく、縦横無尽に走り回る匈奴。かり出された人々にとって万里の長城建設は、なんのためか、どこをめざしているかわからない徒労にすぎない。そこから免れるため、主人公は匈奴のいる砂漠に入っていく。
そして「私たちの時代はもう久しく新鮮な上昇力に接していないのだ」ということばが心に響く。一匹狼のように生きていきたい。男の子の夢がここにある。男の子って、たいへんだな。
2010年1月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
印象としてはなるほど、芥川賞を取っているだけのことはあるということでしょうか。
読む前の人に、あまり中身を知らせても何ですから、軽く触れる程度にします。
主人公の絵画教室に心を閉ざした少年が入ってくるというところから物語ははじまります。
少年が主人公とのふれあいの中で、じょじょに心を開いていくというところが見ものです。
いまの社会におけるコミュニケーションについて学べるものがあると感じた。
悪くないと思いますよ。
読む前の人に、あまり中身を知らせても何ですから、軽く触れる程度にします。
主人公の絵画教室に心を閉ざした少年が入ってくるというところから物語ははじまります。
少年が主人公とのふれあいの中で、じょじょに心を開いていくというところが見ものです。
いまの社会におけるコミュニケーションについて学べるものがあると感じた。
悪くないと思いますよ。
2001年1月6日に日本でレビュー済み
『裸の王様』といえば、泥の中に裸足で踏み入っていくとき、足の裏・指の間で感じる泥の粘性とぬくもりについての記述が印象的です。開高健の初期作品群は、脳の原始的な部分にじかに訴えてくるような官能的な描写が多くて、とても好きです。
2017年2月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
純文学の極致といって差し支えないだろう。
特に「パニック」「流亡記」は読者に寄り添わない、いい意味で超然とした
開高健の文士としての矜持をみる。
ただ、芸術という言葉の響きに自己陶酔しており一般大衆を受けつけない。
我々大衆がよく理解し、共感しうるのは「裸の王様」までであろう。
特に「パニック」「流亡記」は読者に寄り添わない、いい意味で超然とした
開高健の文士としての矜持をみる。
ただ、芸術という言葉の響きに自己陶酔しており一般大衆を受けつけない。
我々大衆がよく理解し、共感しうるのは「裸の王様」までであろう。
2022年5月15日に日本でレビュー済み
文庫本からスキャンしてOCR変換してそのままのせたのだろうか。誤字がひどい。日→口、目→日、兵士→兵七など1ページに一箇所はある頻度。