「ザ・ワールド(世界)」といったら、JOJOの最強ボスDIOの時間を操作できるスタンド。
この信玄忍法帖では、まさにザ・ワールドと同じような時間を操る忍者が登場。
対するは、史上最強の剣豪は誰というアンケートをとったら、おそらく宮本武蔵を抑えて1位になるであろう新陰流始祖「剣聖」上泉伊勢守信綱。
これはもうドキドキせざるを得ません。
その死闘の結末には、思わずジャンプの別のマンガ、「お前はもうすでに‥‥」というセリフのアレを思い出して痺れることでしょう。
信玄の死を影武者を使って隠そうとする、実は川中島で死んでいなかった山本勘助と若き日の真田昌幸および配下の忍者猿飛と霧隠。
彼らと、信玄の生死を明らかにしようとする家康および服部半蔵配下の忍者たちの虚々実々の闘い。
登場人物だけでもワクワクが止まりませんが、彼らの繰り出す奇想天外な忍法がホントJOJOのスタンドを彷彿とさせる凄さで、本当にお勧めの娯楽小説。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
信玄忍法帖 (角川文庫 緑 356-6) 文庫 – 1975/5/1
山田 風太郎
(著)
- 本の長さ334ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日1975/5/1
- ISBN-104041356067
- ISBN-13978-4041356067
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (1975/5/1)
- 発売日 : 1975/5/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 334ページ
- ISBN-10 : 4041356067
- ISBN-13 : 978-4041356067
- Amazon 売れ筋ランキング: - 835,161位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
1922年、兵庫県生まれ。東京医科大学卒業。47年、「宝石」新人募集に応募した「達磨峠の事件」がデビュー作。48年「眼中の悪魔」で第2回探偵作家 クラブ賞短編賞を受賞。その後「甲賀忍法帖」を始めとした忍法帖シリーズなどを精力的に発表した。2000年、日本ミステリー文学大賞受賞。01年7月死 去(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 八犬傳 下(新装版) (ISBN-13: 978-4331614044)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2018年1月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2018年12月3日に日本でレビュー済み
山田風太郎大先生の忍法帖シリーズ、武田信玄編。
上洛を目指しながらも無念の戦没を遂げた武田信玄。三年は死を秘密にせよとの遺言に従い、武田家では六人の影武者を立てて信玄が生きているように装う一方で、徳川家康は九人の伊賀忍者を派遣して信玄の生死を探らせる。
長編小説というよりも連作短編集といった構成でして、基本的な物語のパターンは、徳川忍者出てきた!影武者死んだ!徳川忍者も返り討ちにあった!というものの繰り返し。
信玄抹殺を企てる徳川方の伊賀忍者たちの忍法は「ここまで大がかりでまわりくどい殺し方をする必要があるの?」と呆れるレベルでいたってシュール。普通に暗殺を試みてもいいんじゃないか、といおうか、影武者どころか本物の信玄だって殺せるんじゃないのかよという気がいたします。だって、こいつら、信玄の生死を探るどころか、影武者でも本物でもおかまいなしに最初から殺しにかかっているんだもの。
徳川忍者を迎え討つのは若き日の真田昌幸(源五郎)と猿飛・霧隠の真田忍者なのですが、毎度のように後手にまわってしまい、徳川忍者をやっつける前に影武者たちを殺されてしまって、ヒーロー役といえるほどには活躍できていません。さらに彼らに指示を与える軍師ポジションで、川中島合戦を生き延びた山本勘介(道鬼斎)も登場するのですが、大軍師の評判に反していいところのなしの残念な扱い。
エンターテインメントとして考えるなら、徳川方の視点で、信玄暗殺の困難なミッションに挑む忍者たちを軸に据えた方がよかったかと思えるのですが、あえて武田方に視点を置いたのは信玄亡き後(崩壊前夜)の武田家こそが作者の描きたかったテーマだったからでしょうか。その分、痛快かつスリリングな忍法合戦を期待すると拍子抜けしますので、その点は御注意ください。
各エピソードごとの完成度はばらつきが激しく、そんな中、圧倒的に印象深いのはやっぱり八重垣姫でしょうか。武田勝頼は昔ながらのイメージのまま(だって昭和の小説ですから)勇猛ではあるものの短慮なバカ殿気味ですから、いいのか、そんな男に惚れてしまって! 彼女には釣り合っていませんよ…。
そして、びっくりしたのは剣聖上泉伊勢守信綱の言動。「これから国を守るのは鉄砲!もう刀槍の時代じゃない!」といいだしたのはともかく「忍者を使って徳川と織田を仲違いさせろ!」と進言するんだもの。剣聖を引っ張り出してこんな主張をさせてしまう辺り、山風先生の底知れない凄みを感じさせられるのであります。
上洛を目指しながらも無念の戦没を遂げた武田信玄。三年は死を秘密にせよとの遺言に従い、武田家では六人の影武者を立てて信玄が生きているように装う一方で、徳川家康は九人の伊賀忍者を派遣して信玄の生死を探らせる。
長編小説というよりも連作短編集といった構成でして、基本的な物語のパターンは、徳川忍者出てきた!影武者死んだ!徳川忍者も返り討ちにあった!というものの繰り返し。
信玄抹殺を企てる徳川方の伊賀忍者たちの忍法は「ここまで大がかりでまわりくどい殺し方をする必要があるの?」と呆れるレベルでいたってシュール。普通に暗殺を試みてもいいんじゃないか、といおうか、影武者どころか本物の信玄だって殺せるんじゃないのかよという気がいたします。だって、こいつら、信玄の生死を探るどころか、影武者でも本物でもおかまいなしに最初から殺しにかかっているんだもの。
徳川忍者を迎え討つのは若き日の真田昌幸(源五郎)と猿飛・霧隠の真田忍者なのですが、毎度のように後手にまわってしまい、徳川忍者をやっつける前に影武者たちを殺されてしまって、ヒーロー役といえるほどには活躍できていません。さらに彼らに指示を与える軍師ポジションで、川中島合戦を生き延びた山本勘介(道鬼斎)も登場するのですが、大軍師の評判に反していいところのなしの残念な扱い。
エンターテインメントとして考えるなら、徳川方の視点で、信玄暗殺の困難なミッションに挑む忍者たちを軸に据えた方がよかったかと思えるのですが、あえて武田方に視点を置いたのは信玄亡き後(崩壊前夜)の武田家こそが作者の描きたかったテーマだったからでしょうか。その分、痛快かつスリリングな忍法合戦を期待すると拍子抜けしますので、その点は御注意ください。
各エピソードごとの完成度はばらつきが激しく、そんな中、圧倒的に印象深いのはやっぱり八重垣姫でしょうか。武田勝頼は昔ながらのイメージのまま(だって昭和の小説ですから)勇猛ではあるものの短慮なバカ殿気味ですから、いいのか、そんな男に惚れてしまって! 彼女には釣り合っていませんよ…。
そして、びっくりしたのは剣聖上泉伊勢守信綱の言動。「これから国を守るのは鉄砲!もう刀槍の時代じゃない!」といいだしたのはともかく「忍者を使って徳川と織田を仲違いさせろ!」と進言するんだもの。剣聖を引っ張り出してこんな主張をさせてしまう辺り、山風先生の底知れない凄みを感じさせられるのであります。
2003年5月4日に日本でレビュー済み
「我の死後三年は喪を秘せ。」三方ヶ原の合戦後、無念のうちに
鬼籍となった武田信玄はこう遺言した。信玄の前には川中島の
合戦で死んだはずの山本勘介が座っていた。勘介は真田昌幸、
猿飛、霧隠の3人と計り、信玄の影武者たちを表に出し
「信玄未だ死なず」と発表するが・・
ここに家康の命を受けた服部伊賀忍者9名が甲斐に忍び込む。
武田方は信玄の死の秘密を守ることができるのか。
信玄忍法帖は忍法帖シリーズの中でも忍者合戦が充実しており、
おもしろさも上出来の部類に入る。伊賀者たちの忍術を
楽しんでほしい。
鬼籍となった武田信玄はこう遺言した。信玄の前には川中島の
合戦で死んだはずの山本勘介が座っていた。勘介は真田昌幸、
猿飛、霧隠の3人と計り、信玄の影武者たちを表に出し
「信玄未だ死なず」と発表するが・・
ここに家康の命を受けた服部伊賀忍者9名が甲斐に忍び込む。
武田方は信玄の死の秘密を守ることができるのか。
信玄忍法帖は忍法帖シリーズの中でも忍者合戦が充実しており、
おもしろさも上出来の部類に入る。伊賀者たちの忍術を
楽しんでほしい。