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日本語の外へ (角川文庫 か 7-4) 文庫 – 2003/9/1

4.3 5つ星のうち4.3 13個の評価

日本語の自家中毒の外へ。話題のスリリングな論考エッセイ。

日本語の外に広がる英語世界の裾野。日本語で考えるとはどういうことなのか、英語で生きる人たちのロジックとストーリーを追い詰め、日本語を逆照射させる話題の論考。

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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ KADOKAWA (2003/9/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2003/9/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 619ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4041371945
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4041371947
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 13個の評価

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上位レビュー、対象国: 日本

2013年10月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
第一部『アメリカ』、第二部『日本語』の二部構成。

湾岸戦争への考察から始まる第一部は、すでに20年近く前の論考にもかかわらず、今も十分リーダブルです。憲法9条を巡る記述も本質的な問題を突いていて、今また読みたい一冊だと思います。

筆者の<視点の確かさ>と<射程の長い思考>には、どこから読んでもうならされます。

特に、『フリーダム』の本質は『公共性』だと喝破するところには、思わず目からうろこでした。
現在のオバマ政権のアメリカを考えるにも有用な視点だと思います。

第二部は、さらに根源的な『母国語』の構造をめぐる視点から、日米関係を中心に戦後日本を検証していきます。

分厚い本ですが、別にランダムに読んでいっても十分楽しめます。
筆者独特の英語経由の文体も小説では違和感を感じますが、このような評論だとしっくりきました。

祝福であると同時に呪いでもある『母国語』の内にとどまりつつも、その外にいかにして出るのか?

すぐれた問いを立てるためのヒントに満ちた良書だと思います。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2003年3月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この片岡義男という作家の小説を、僕は二十代の前半によく読みました。そのときに、なぜ、この作家は、くどいほどに言葉を積み重ねるのだろうと考えていましたが、その理由がこの本を読んですべてわかりました。片岡義男という人は、小説を日本語で書いているのにもかかわらず、「英語」を使って育ち、生活している人のものの考え方をしているからなのだ、と。英語という言語の、開放的な前進性。日本語という言語の、閉鎖的な機能性。そのふたつの言語の理解者である著者が、父ブッシュの「湾岸戦争」について書くとき、その根源的な理由は英語というものが持つ前進性にあるのだ、と。そう、論破します。息子ブッシュもまた然り。
23人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年5月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
主人が本屋で探していましたが見つからず、Amazonでやっと見つけました。
ありがとうございました‼︎
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年9月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
面白い反面、評論の繰り返しが多く、あまりにくどい。
あと、片岡義男的には毎度のことだが、流用、引用が彼の記憶の中ばかり。
お気に入りの文体、スタイルといえばそれまでだが・・・・

『どこかで読んだか忘れたが・・・』『どこかで読んだ論評に・・・』
『どこかに保管しているはずだが・・・』
確かに日本的な、日本人の、日本語の ”本” だよなぁ〜、貴方のおっしゃる通り・・・
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年4月4日に日本でレビュー済み
 著者は、「自分がいったいどのような表現をすれば、いま対話のなかで問題とされている事柄が、自分の主観を抜けた客観として相手に伝わるのか」(p.395)と考える鍛錬を通じて、英語は「開かれた抽象性」(p.405)を志向するが、日本語は、「現実の場に張りついて機能する言葉」(p.388)であり、理念に奉仕することとはほど遠い、現実の対人関係に大きく左右される言葉だと言っています。

 そして、日本語話者を念頭に、

「いつもどのような言葉をどんなふうに使っているかによって、思考能力つまり頭の程度の上下は大きく影響を受ける。言葉を使うときにはかならず現実的な対人関係の場があり、その関係のなかで相手との上下関係や利害関係を確認してはじめて自分の位置や内容がきまり、あくまでもそれに沿ったかたちでのみ利己的に主観的に言葉を使用していく、という言語活動を無限反復していると、自分自身というものの意味がどんどん小さくなっていくのではないか、と僕は推測する」(p.433)と書いています。

 私は、確かにそういう側面もあるだろうな、と思いつつも、結論は著者とは異なり、「だからこそ、日本語と英語の両方をもつ日本人の幸運」を想いました。 

 この本は、著者が自らの思考力を推進力に、日本と米国をいろいろな点で比較して得た洞察が記されています。ヒラリー・クリントンの髪型を扱った一章の中でさえ、「高等教育とは、どんな問題にせよ、ありとあらゆる視点から、およそ考え得る全ての選択肢について、考えられる限度いっぱいに考え抜く能力のこと」(p.225)といった著者の定義が書かれていたりして大変面白い(fun というよりinteresting)です。大部の本ですが、快い刺激に満ちていてお勧めです。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2004年6月25日に日本でレビュー済み
 片岡義男というのはとっても好き嫌いの分かれる作家ではないかしら。あの角川文庫の赤い背表紙を見るだけで買わずにいられなくなっちゃう人もいれば、あの赤本だけは死んでも触らねえぞ、と堅く誓ってる人もいそう。でもこの本は、その後者の硬派ちっくな人にこそ読んでいただきたいな、と思う。
 もともと著者はエッセーの中などでも、時おりとても鋭い筆致で現代文化や社会批判をする人だった。今回はそれが「筆致」を越えて、がっちりとした「論調」を構築し、物凄いヴォリュームで読者を圧倒する。
 タイトルがちょっと曖昧なのだけど、あくまでも「日本語」というのはある側面のみを表わしたものであり、ここでは日本という国の、特に戦後の歴史の全てを「対アメリカ」という図式をもとに批判している。
 まず湾岸戦争時の日本の行動を引き合いに出し、憲法第9条についてその成立過程や意義についてとても明解に論じ、さらにケネディ暗殺をめぐって、今だ明かされないアメリカの産軍複合体の闇の部分について書かれたりしており、正直ここだけでもこの本は面白い!
 そして現代の日本を「法人資本主義」というみごとな言葉でおきかえ、絶えまない消費の促進が「変化し続ける現在だけが世界であり、それ以外に世界はない日常」をつくり出したと記す。なかなかでしょ?
 つまり、日本人は民主主義の成立過程を経ず、十分な「市民」という意識を持たないで強大な資本だけを手に入れてしまった。だから「儲け」を度外視した形で進めなければならない国際関係の政治的な調整ということがらに、日本の政治家は全く無能、というわけ。そういった日本という国家が「国際化」なんてことを正面から堂々と言えるのかしら。パパ・アメリカの言うこと素直に聞いて、自衛隊をやたらとイラクに放り込んでいいのかしら。やっぱり疑問は残るなあ。
 そして日本の若い世代については、「致命的に遅れたままの教育システムから供給される、遅れていることに気付いてもいない人材」と酷評されている。さあ、若い皆さん、反論できるくらいに頑張ろうねっ!
41人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年11月24日に日本でレビュー済み
片岡義男さんのイメージはこれとは全く違っていたので、意外に思い購入した。独特というか、深い考察で、考えさせられることが多かった。

実はもっと分厚いカードカバーを読んだが、読み返したくなり、この文庫版を買った。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2004年6月9日に日本でレビュー済み
 片岡義男のイメージは悪かった。女子供しか読まない小説と
バカにしていた。しかし、この作品を読んで、そのイメージを
訂正し、片岡さんに謝らなければ、と思ってしまった。
 外から日本を見た時の視線が今までに無いものだった。
今、日本や日本人に違和感を感じている人には是非読んで欲しい。
正に「眼から鱗」です。他の論考集も必読です。
22人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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