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氷点(下) (角川文庫 み 5-4) 文庫 – 1982/2/2
三浦 綾子
(著)
自分が辻口家を不幸にした殺人犯の子であるとして、自殺をはかった陽子。一命をとりとめ、父・啓造や母・夏枝からすべてを謝罪されたが、自分が不倫の末の子であったという事実は潔癖な陽子を苦しめた。陽子は実母・恵子への憎しみを募らせていく。一方、兄・徹はその恵子に会い、彼女なりの苦しみを知ることになる―。大ベストセラー『氷点』のその後、“真実”を前に苦悩する人々を描いた珠玉のドラマ。
- ISBN-104041437040
- ISBN-13978-4041437049
- 版一般文庫
- 出版社KADOKAWA
- 発売日1982/2/2
- 言語日本語
- 本の長さ368ページ
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA; 一般文庫版 (1982/2/2)
- 発売日 : 1982/2/2
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 368ページ
- ISBN-10 : 4041437040
- ISBN-13 : 978-4041437049
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,144,365位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1922(大正11)年、北海道旭川市生まれ。
17歳からの7年間、小学校教師として軍国教育に献身したため、戦後に罪悪感と絶望を抱いて退職。
その後、結核で13年間の療養生活を送る。闘病中にキリスト教に出会い、洗礼を受ける。
1959年、生涯の伴侶・三浦光世と結婚。
1964年、朝日新聞の懸賞小説に『氷点』で入選し、作家活動に入る。
一貫してキリスト教の視点で「愛とは何か」を問い続け、『塩狩峠』『銃口』『道ありき』など数多くの小説、エッセイを発表した。1999年逝去。2012年に生誕90周年。
三浦綾子記念文学館
http://www.hyouten.com/
〒070-8007
北海道旭川市神楽7条8丁目2-15
TEL :0166-69-2626
FAX :0166-69-2611
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年10月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
三浦綾子の代表作。北海道の雪原に立つ寂しげながらも美しい林の表紙に惹かれて、朝日文庫版を購入。角川文庫版はデザインが意味不明だったので、すぐに選択肢から外れた。ただ、朝日文庫版は文字が小さく擦れがちでもあるので、老眼の人には向かないか。
(デビューまもないころの作品なので仕方ないのかもしれないが)前半あたりは登場人物のキャラ設定が表面的で薄っぺらく感じられたし、次から次にストーリーが都合よく進展していく様は、まるでチープなテレビドラマのように感じられてうんざりもしたが、物語が展開していくにつれて徐々にその密度は濃くなってテーマは深まっていくし、何より続きが気になり過ぎてページをめくる手が止まらなくなる有り様で、とても深い内容の物語として結末を迎えて、大満足の読後感であった。
内容的には旧約聖書のヨブ記をも思い出しながら読み始めたが、最終的なテーマは人間の原罪だったようである。登場人物の誰が悪いということはないのだが、彼らの間では様々な誤解が重なっていき、遂にひとりの少女を追いつめてしまう。読者に恐れと憐れみを惹起するという意味ではまさにアリストテレスの言う悲劇にほかならず、読んでて切ない気持ちにもなってくる作品である。聡明かつ素直な主人公の陽子が本当に可哀想で、何とかして幸せになって欲しいという気持ちが非常に強くなってくる。こんな悲劇が起こるのも神への信仰がないからだと作者は言いたいのかな?などと考えもするが、ヨブ記のように徹底的に悲惨な目に遭うというわけでもないようなので、そこは日本的な優しさが感じられて素直に嬉しい。
尚、解説は小説の理解を深めるのにとても役立つが、ネタバレ気味なので最初に読むのは避けた方が良いだろう。
(デビューまもないころの作品なので仕方ないのかもしれないが)前半あたりは登場人物のキャラ設定が表面的で薄っぺらく感じられたし、次から次にストーリーが都合よく進展していく様は、まるでチープなテレビドラマのように感じられてうんざりもしたが、物語が展開していくにつれて徐々にその密度は濃くなってテーマは深まっていくし、何より続きが気になり過ぎてページをめくる手が止まらなくなる有り様で、とても深い内容の物語として結末を迎えて、大満足の読後感であった。
内容的には旧約聖書のヨブ記をも思い出しながら読み始めたが、最終的なテーマは人間の原罪だったようである。登場人物の誰が悪いということはないのだが、彼らの間では様々な誤解が重なっていき、遂にひとりの少女を追いつめてしまう。読者に恐れと憐れみを惹起するという意味ではまさにアリストテレスの言う悲劇にほかならず、読んでて切ない気持ちにもなってくる作品である。聡明かつ素直な主人公の陽子が本当に可哀想で、何とかして幸せになって欲しいという気持ちが非常に強くなってくる。こんな悲劇が起こるのも神への信仰がないからだと作者は言いたいのかな?などと考えもするが、ヨブ記のように徹底的に悲惨な目に遭うというわけでもないようなので、そこは日本的な優しさが感じられて素直に嬉しい。
尚、解説は小説の理解を深めるのにとても役立つが、ネタバレ気味なので最初に読むのは避けた方が良いだろう。
2023年5月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本を読みながら映像作品を見たいと初めて思った。
検索してみると何度も映像化されているようだが家族愛やら人間ドラマ的なものより
夏枝のサイコパスに重きを置き演じ分けられた映像があれば見てみたい。
検索してみると何度も映像化されているようだが家族愛やら人間ドラマ的なものより
夏枝のサイコパスに重きを置き演じ分けられた映像があれば見てみたい。
2022年7月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
夢中で読み進めました。最初は上下巻があるので大丈夫かなと思いましたが、さらっと読めました。
2022年3月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とっても綺麗な良品が届きました!
ありがとうございました。
また機会があればよろしくお願いします。
ありがとうございました。
また機会があればよろしくお願いします。
2017年12月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本当に良い物語でした。
このあとに続があるそうですが、ここでやめておいたほうが
いいです。読んでいませんが、だらだら憎しみ合いに尾ひれ目ヒレつけて
長くしてあるだけかと判断しました。
続って意味がわからないです。
このあとに続があるそうですが、ここでやめておいたほうが
いいです。読んでいませんが、だらだら憎しみ合いに尾ひれ目ヒレつけて
長くしてあるだけかと判断しました。
続って意味がわからないです。
2017年4月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
知り合いの勧めで今頃になって読みました。
もっと早く読んでおけばよかった。
衝撃的な1冊、(あ、上下巻で2冊ね)でした。
この2冊で約20年の内容が込められています。辻口家の長い年月の間での
恨みや嫉妬からの攻め心や、罪の意識からの許す気持ちへの心変わり等が
手に取るようにわかります。
そんな中、この主人公の陽子が前向き過ぎて、読んでいる私の心が洗われる
思いでした。
このような主人公を描ける何んて・・・。
作者の持ち合わせている善の気持ちが読む者を震わせるのでしょう。
内容もそうですが、作者にも感動しています。
もっと早く読んでおけばよかった。
衝撃的な1冊、(あ、上下巻で2冊ね)でした。
この2冊で約20年の内容が込められています。辻口家の長い年月の間での
恨みや嫉妬からの攻め心や、罪の意識からの許す気持ちへの心変わり等が
手に取るようにわかります。
そんな中、この主人公の陽子が前向き過ぎて、読んでいる私の心が洗われる
思いでした。
このような主人公を描ける何んて・・・。
作者の持ち合わせている善の気持ちが読む者を震わせるのでしょう。
内容もそうですが、作者にも感動しています。
2018年8月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
電子版を買って読みました。複雑な家族の気持ちはとてもわかりやすかった。人間ってこうだよな。。。と思いました。出来すぎた人間は出てこないのでリアルに読めました。