大正時代の女性の生き方を綴った物語。
栗本馨の小説の源泉がどこにあるのだろう。
長く潜伏する思い。
外的な要因と内的な要因が重なるとき、
新しい生き方が展開して行く。
子爵夫人という立場と、
人間としての思い。
運命が動き出したばかりなので続編が読みたい。
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天の陽炎: 大正浪漫伝説 (角川文庫 く 2-21) 文庫 – 2007/2/1
栗本 薫
(著)
大正時代を舞台に美しくも残酷な愛憎を描いたゴシック・ロマン・ミステリ!
20歳も年上の夫、綾瀬成祐子爵と結婚した真珠子は、退屈な毎日に憂いていた。そんな彼女のもとに、大陸浪人の天童壮介が現われる。天童は綾瀬子爵に投資を持ちかけ、満州での成功をたくらんでいた−−。
20歳も年上の夫、綾瀬成祐子爵と結婚した真珠子は、退屈な毎日に憂いていた。そんな彼女のもとに、大陸浪人の天童壮介が現われる。天童は綾瀬子爵に投資を持ちかけ、満州での成功をたくらんでいた−−。
- 本の長さ251ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店
- 発売日2007/2/1
- ISBN-104041500672
- ISBN-13978-4041500675
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登録情報
- 出版社 : 角川書店 (2007/2/1)
- 発売日 : 2007/2/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 251ページ
- ISBN-10 : 4041500672
- ISBN-13 : 978-4041500675
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,333,820位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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別名に中島梓。東京生まれ。
早稲田大学文学部卒。1977年中島梓名義の「文学の輪郭」で群像新人賞評論部門を受賞。
1978年『ぼくらの時代』で江戸川乱歩賞受賞。以後、作家・栗本薫、評論家・中島梓を使い分けて多彩な文筆活動を展開する。
小説作品は、ミステリ、SF、時代小説、耽美小説と多岐にわたる。1979年よりスタートした、ライフワークともいうべき一大長篇ロマン「グイン・サーガ」は、2005年に100巻を達成したが、2009年著者病没により130巻が最終巻となった。著書は『弦の聖域』、『魔界水滸伝』、『真夜中の天使』など、400冊を超える。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年2月26日に日本でレビュー済み
主人公は若き子爵夫人綾瀬真珠子。
学校を卒業してまもなく、20歳も年上の華族の奥方に修まり、玉の輿の人生のように見えます。夫は彼女を人に見せる人形のように扱い、家事一切をさせません。寝込んでいる姑の愚痴を聞いてやるのが日課で、それ以外することもなく退屈を極めています。
この人形のような生活をしていた主人公が、「生きる」ことを意識しだしたのは、皮肉にも天童に力づくで犯されてからでした。その秘密のために使用人からも侮られ、夫は夫で家の女たちに次々と手を出していることを知ります。
そんな彼女が、ちょっとしたきっかけで「蘇生」「新生」することになります。
大正期、物としてしか扱われず、言われるままに暮らしていた女性。
そんな彼女が「生きる」意味を知り、羽ばたいてゆく人生を描いています。
耽美的な文章で描かれていますが、そこに女性を物と見る男性たちの独断を切っているように見えます。ラストも、それでも男にすがろうとしているのか、男を利用しようとしているのか微妙ですが、後者であると考えタイと思います。
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この人形のような生活をしていた主人公が、「生きる」ことを意識しだしたのは、皮肉にも天童に力づくで犯されてからでした。その秘密のために使用人からも侮られ、夫は夫で家の女たちに次々と手を出していることを知ります。
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大正期、物としてしか扱われず、言われるままに暮らしていた女性。
そんな彼女が「生きる」意味を知り、羽ばたいてゆく人生を描いています。
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