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岸辺のアルバム (角川文庫 緑 507-1) 文庫 – 1982/6/20

4.0 5つ星のうち4.0 51個の評価

大企業の部長である夫、貞淑で従順な妻、私大生の娘、受験目前の息子。東京近郊の平凡な一家に、ある日かかってきた一本の電話…。家庭崩壊の様を痛烈に描く異色長編。(大山勝美)
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ KADOKAWA (1982/6/20)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1982/6/20
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 468ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4041507014
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4041507018
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 51個の評価

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山田 太一
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上位レビュー、対象国: 日本

2023年7月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ドラマも最高でしたが、原作は、やはり良いです。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年9月14日に日本でレビュー済み
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まだ日本が右肩上がりで成長していた昭和後期。

仕事一筋の父親、後ろめたい思いを持ちながら不倫している母親、アメリカ人に強姦され堕胎する長女、3流大学にさえ通らない長男が、家族間の紐帯に疑問を感じ、大切な家を失いながらも、それぞれがそれぞれの人生を考え、家族が再生に向かう小説。

昭和の価値観では、男は仕事、夢はマイホーム、いい大学に行っていい会社にはいる事を良しとする。そのひずみが、見えない形で家族の紐帯をむしばんでいく。

昭和期なら、どこにでもある殺風景な家族像、どこにでも起こりうる家族の崩壊、どこにでもある家族間だから許される甘え、どこにでもある口に出さなくてもわかる家族の信頼。そんなことを思った。

何もかも話さないでも、根底で信頼しあえるのが家族とすれば、そのシンボルが家族のアルバムなのかも。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2024年5月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
バラバラの家族が家の流失を契機に心を通わせる。
 読まされました。今でも読みごたえはあります。リライトするとすごくいいかもしれません。

 ジェンダー差別。職業差別、学習能力差別。ストーカの様な母親の恋人。今では中々難しいと違和感を覚えました。
 また、30代後半が、まるで初老の様な描かれ方も今では違和があります。

 どなたか、リライトして下さいませ。
2021年6月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今読んでも全く違和感がありません 幸せそうな家族ですが 一歩外ではそれぞれが秘めた事をしていて だんだん崩壊しそうな家族 皮肉にも災害にあい再び絆を取り戻す
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年11月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
残念ながらTVドラマは観たことがないが、最後の家が流されるシーンで話題なったことは聞いていた。
読み始めると当時の世相がちりばめられ、一見平穏な家族が皆秘め事を抱え、それらが露わになり一気に家族崩壊に向かっていくという山田太一のドラマでよくみかける最後の大喧嘩ドタバタのような、話の急展開が楽しめた。
よく、こんな普通の日常の中からネタを考えたものだと思う。
ぜひ、TVドラマの再放送を熱望する。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年11月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
をモデルにしているようです。

個人的には息子の脳内思考が狂気じみているように感じて怖かったです。
心理描写がすこしくどかったかな。とくに息子のところ。
そして、父の仕事に対する固執も、あー、こんな父だったら疲れるなと。
とはいえ、マイホーム、家庭を持つ人ならこういうものなのかなと、
思わなくもない。自分がそうでないため、よくわからないのが正直なところです。

苦悩を家族で共有するのも、しないのも、どちらが正解とかないだけに、
家族とはいえ、人間関係の難しさを、あらためて感じました。
そこは息子的立場になってしまうのですが、よくわかった気になりました。

たっぷりと書かれていますが、それなりに没頭して、読み終えました。

蛇足ですが、ドラマとしても、
八千草さんが、不貞な妻を演じるということで、センセーショナルだったようです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年8月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どこにでもいるような、生活に余裕があり幸せそうに見える「中流家庭」の中の生きづらさに焦点をあてた作品です。

妙な男に言い寄られてどんどんと不倫の道に進んでしまう母、外国人との交際に楽しさを見出したがゆえに強姦され妊娠してしまう姉、やっと手に入れられた余裕のある生活を維持するために会社で汚れ仕事を引き受ける父、優秀な父親と姉にコンプレックスを感じている落ちこぼれの受験生の息子。
彼らは自分たちが、サラリーマン家庭でありながらも世間並よりも恵まれていることや、自らも「いい両親」「優れた子供」と自覚があるがゆえにそれぞれ家族にも言えない悩みを持ちながらも、それを打ち明けたら「幸せな家庭に住む幸せな自分」が壊れてしまうがゆえに言い出せず、平静を装って生活します。そういった家族の前でさえ腹を割ってぶつかり合えない偽善性に繁は違和感を感じ、ついには耐えきれなくなり爆発をしてしまうわけですが、本書やドラマが発表された1970年代から80年代にこのような家族の中の静かな軋轢をテーマとした作品が多かったのは、豊かな暮らしゆえの生きづらさを感じていた人が出始めた時代なのではないかと思われます。

裕福な人、高等教育を受けた人間は自分をよく見せること、感情を表に出しすぎないこと、周囲の空気を読むことを求められるようになります。それができない人は理性的でない人、みっともない人、かわいそうな人となり、軽蔑をされることになります。
伝統文化と教養の中で偽善性と傲慢さをうまく使い分ける文化で育った上流階級とは異なり、ただ一心に働くことで豊かになった中流家庭の人々にはそうした威厳や品格を保ちながら本音と建前を使い分ける生活には息苦しいものとなります。しかも土地や事業などの基盤を持たないサラリーマン中流家庭において自分たちの生活の後ろ盾となるものは自分自身の所属する会社や学歴、女らしさといった不安定なものしかなく、自分たちの生活の維持のためには「顔で笑って心で泣いて」虚勢をはり、体面を守らなければならないのです。

現代社会においても「生きづらさ」を訴える人はたくさんいますが、こうした物語が少なくなった現代においてはどうしても経済成長の鈍化や会社の待遇、自分自身の精神的な病気(うつ病や発達障害など)の外的要因に求める人は少なくありません。その原因を求める姿勢もまた自分のもろさや弱さに向き合えない現代人の辛さがあると思いますが、昔の小説やドラマを見直すことで、この生きづらさに昔の人も向き合ってきたことやそれらを解消する知恵が見つかるのではないかと思います。
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年10月6日に日本でレビュー済み
不倫や子供の異性関係の問題など、サラリーマンの家族の危機が
ちょうど社会的に注目されてきた昭和の時代の小説です。
1つ1つの場面がくどいくらい丁寧に描かれていて、外からは見えない
他人の家庭事情を覗き見しているような気分になります。
そのため、家庭内のマイナス面の心理描写が細かくリアルなので、
心当たりがある人が読むと結構精神的にきついです。
平和そうに見える家庭でも、内側ではドロドロした修羅場があったりするのは
いつの時代でも変わらないのでしょう。