主人公と同年代だった頃に本書を読んでハマっていました。あれから30年以上経って、ふと思い出して調べてみると、著者の宗田理さんは1928年生まれと知って驚きました。本書が最初に発売されたのが1985年で、57歳の宗田さんが中学生が主人公の小説を書かれたわけです。その背景を知ってからまた読み直したくなり、購入しました。
まず、大人になって読んでも面白かったです。そして子供の頃にはわからなかった背景や心情がわかるようになっていました。子供の頃、この小説は他のと何か違うと良い意味での違和感を感じていましたが、それは親世代よりさらに一世代上の宗田さんのご経験から来るものだったのかもしれません。
そして作品の時代背景に懐かしさや憧れを感じました。高度経済成長からバブルに入る時代、なんだかんだ今より豊かで寛容な時代でした。大人側にも子供達のいたずらを受け止める余裕がありました。
作品から40年近く経った現代は技術的には進歩しました。作中にも出てくる通信や配信はスマホ1つでできてしまいます。しかし人々の余裕は無くなり、人の繋がりは希薄になりました。もし今、子供たちが解放区に集まっても、親たちの多くは片親や共働きで、平日昼間に子供達の様子を見に来ることすらできないでしょう。
今の子供たちが本書を読んだらどう感じるのでしょうか? ひょっとしたら時代劇くらいの隔世の感があるのかもしれません。それでも私が子供の頃感じたドキドキを感じてもらいたいなあと思いました。
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ぼくらの七日間戦争 (角川文庫) 文庫 – 1985/4/1
宗田 理
(著)
明日から夏休みというある日--。東京の下町にある中学校の一年二組の男子生徒全員が、無人化した工場に立てこもった。大人の言いなりになるな! 大人対子供の戦いが開始された。(宗 肖之介)
- 本の長さ383ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日1985/4/1
- ISBN-104041602017
- ISBN-13978-4041602010
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (1985/4/1)
- 発売日 : 1985/4/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 383ページ
- ISBN-10 : 4041602017
- ISBN-13 : 978-4041602010
- Amazon 売れ筋ランキング: - 620,967位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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2023年9月7日に日本でレビュー済み
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2023年3月26日に日本でレビュー済み
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タイトルに戦争とつくが、人の死なない戦争小説。
わかりあうための争いはあっても、殺しあう必要はない。
わかりあうための争いはあっても、殺しあう必要はない。
2022年9月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
子どもの頃にしかない葛藤がこの作品では描かれています。
今読むとまた違う感想になるだろうし、懐かしいなって思うかもしれません。
だけど、子供の頃に読んだ衝撃は忘れられません。
友達含めこどもでも自分達はたくさんのことができると思わせてくれる、自分達にも可能性があると、そんな風に思える本です。
今読むとまた違う感想になるだろうし、懐かしいなって思うかもしれません。
だけど、子供の頃に読んだ衝撃は忘れられません。
友達含めこどもでも自分達はたくさんのことができると思わせてくれる、自分達にも可能性があると、そんな風に思える本です。
2019年1月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
子供へのプレゼントとして購入しました。
本自体はまだ読んでいないので分かりませんが
小さい包丁、ナイフも一緒に購入したのですが、まず折り曲げ厳禁とかかれているのに
ポストにぐちゃぐちゃに入っていたり
中身を見たら本の間に包丁が入り込んでいたり、本が折れたりはなさそうですが少し残念でした。
本自体はまだ読んでいないので分かりませんが
小さい包丁、ナイフも一緒に購入したのですが、まず折り曲げ厳禁とかかれているのに
ポストにぐちゃぐちゃに入っていたり
中身を見たら本の間に包丁が入り込んでいたり、本が折れたりはなさそうですが少し残念でした。
2021年5月27日に日本でレビュー済み
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子供が気に入り、あっという間に読み終えました。僕らシリーズをもっと読みたいと言っています
2019年11月7日に日本でレビュー済み
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読書に興味を持たせるのにいい本だ。
2018年9月23日に日本でレビュー済み
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約30年前の宮沢りえ主演の映画の原作ですが、
あまり本を読まない4年生男子に読ませてみました。
これが派見事にはまり、2日で読破しました。
あまり本を読まない4年生男子に読ませてみました。
これが派見事にはまり、2日で読破しました。