森村作品の中では、
証明シリーズではなく、十字架シリーズのような気がします。
人間の証明 やっぱり前回が傑作すぎたんでしょうか
でも、傑作には間違いありません。
東野圭吾が、似たようなピカレスクや、人間ドラマを書きますが、
エンディングがしりすぼみで、いらっとさせるのに比べ、
プロローグから、エンディングまで、完璧につながっていく、
そして、エンディングでは、読み手を裏切らず、読み切った後、
じわっと心に沁み込んだまま離さない。構成力と、エンディングは
他の森村作品にもれず、すばらしい余韻を感じることができます。
もう一度、読みなおしたくなる。
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人間の証明 21st Century (角川文庫) 文庫 – 2008/10/25
森村 誠一
(著)
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空前のベストセラーが新たな物語となって甦る!
金子みすゞの詩集から切り取った1ページと置き手紙を残し、女は消えた。数年後、1ページだけ切り取られた詩集を持った少女の母親が殺される。警視庁捜査一課・棟居弘一良は再び人間の宿業と対峙する!
金子みすゞの詩集から切り取った1ページと置き手紙を残し、女は消えた。数年後、1ページだけ切り取られた詩集を持った少女の母親が殺される。警視庁捜査一課・棟居弘一良は再び人間の宿業と対峙する!
- 本の長さ464ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2008/10/25
- ISBN-104041753821
- ISBN-13978-4041753828
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商品の説明
著者について
●森村 誠一:1933年熊谷市生まれ。青山学院大卒。十年に及ぶホテルマン生活を経て作家となる。江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞、角川小説賞を受賞。推理小説のほか、歴史小説などのジャンルにも創作のフィールドを拡げている。
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2008/10/25)
- 発売日 : 2008/10/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 464ページ
- ISBN-10 : 4041753821
- ISBN-13 : 978-4041753828
- Amazon 売れ筋ランキング: - 540,599位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1933年、埼玉県熊谷市生まれ。青山学院大学卒。ホテルマンを経て作家となる。’69年『高層の死角』で第15回江戸川乱歩賞、’73年『腐蝕の構造』 で第26回日本推理作家協会賞を受賞。2003年には第7回日本ミステリー文学大賞を受賞した。ミステリーを中心に、歴史小説、ノンフィクションなど、多 岐にわたる分野で活躍(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 復活の条件 (ISBN-13: 978-4334076955 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年1月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
物語のスケールは大きい。
グループは、警察の手を借りずに、悪に立ち向かおうとする。
その過程は、スリリングで、政府高官や中国の暗殺集団までが関係する。
タイトルは、本作品を貫く、大きなテーマだ。
しかし、同時に描かれる、人間の戦争に対する本性が興味深い。
戦争大好き人間が数多く存在し、自衛隊を飛び越えて戦争に参加しようとする人間が居る。
一方、政府要人が、憲法第9条を改変しようと目論んでいる。
太平洋戦争では、大きな過ちを犯した。
ところが本書は、戦争は人間の本性だと主張している様でもあり、
まさに、そういう面もあるにはあると思う。
しかし、絶対に、過ちを繰り返してはならない。
ここで描かれている、一人の人間を守るために、どれだけの犠牲が払われたのか。
大量殺戮である戦争と、どうしても対比して考えてしまう。
悲しみと怒りが交錯する。
物語は、色々な意味で、人間を証明している。
グループは、警察の手を借りずに、悪に立ち向かおうとする。
その過程は、スリリングで、政府高官や中国の暗殺集団までが関係する。
タイトルは、本作品を貫く、大きなテーマだ。
しかし、同時に描かれる、人間の戦争に対する本性が興味深い。
戦争大好き人間が数多く存在し、自衛隊を飛び越えて戦争に参加しようとする人間が居る。
一方、政府要人が、憲法第9条を改変しようと目論んでいる。
太平洋戦争では、大きな過ちを犯した。
ところが本書は、戦争は人間の本性だと主張している様でもあり、
まさに、そういう面もあるにはあると思う。
しかし、絶対に、過ちを繰り返してはならない。
ここで描かれている、一人の人間を守るために、どれだけの犠牲が払われたのか。
大量殺戮である戦争と、どうしても対比して考えてしまう。
悲しみと怒りが交錯する。
物語は、色々な意味で、人間を証明している。
2016年12月21日に日本でレビュー済み
前作の人間の証明よりは劣りますが、なかなかの出来栄えです。何日かたって考えると、あまりない偶然性・飛躍のしすぎに?と思うこともありますが、読んでいる最中は気になりません。
基本的にbrainyな作家の本なので、読みごたえがあります。
基本的にbrainyな作家の本なので、読みごたえがあります。
2012年4月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昭和時代の悪しき思想を持った男の書く小説と感じた。
あまりにも多すぎる偶然にしらけた。
そして最後はありきたり、抗いようのない大きな権力、、、
こんな駄作がなぜよいレビューなのか理解できない。
昼間の星と夜の星の位置は違うんですよ。地球は自転してますから。
だから、いくら目がよくても昼間に夜の星を同じ位置に見ることはできないんですよ。
そんな常識も知らないのでしょうか、この著者は。
それなのに、この物語で一番大事なところに「見えぬけれどもあるんだよ」って
消せない恥を残してしまいましたね。
あまりにも多すぎる偶然にしらけた。
そして最後はありきたり、抗いようのない大きな権力、、、
こんな駄作がなぜよいレビューなのか理解できない。
昼間の星と夜の星の位置は違うんですよ。地球は自転してますから。
だから、いくら目がよくても昼間に夜の星を同じ位置に見ることはできないんですよ。
そんな常識も知らないのでしょうか、この著者は。
それなのに、この物語で一番大事なところに「見えぬけれどもあるんだよ」って
消せない恥を残してしまいましたね。
2008年11月14日に日本でレビュー済み
一人の女性の殺人(誤殺)が切っ掛けとなって、それぞれ違う道を歩んでいた人間たちが一つにまとまっていくストーリーが大変面白い。そして、各自知恵を出し合って事件の真相に迫っていく姿に躍動感を感じる。
当然のこと、捜査に乗り出した棟居以下刑事らも動き出す。その推理はいつもながら鋭い視点を突いていく。
一つの事件を異なる方面から追求していく過程は非常に良く出来ている。
また、登場する人物の特長を上手く表現している点に、流石に森村作品だと感じる。
作品の途中までは本当に読み応えがあるなと思ったが、段々後半になるに従って飛躍過ぎた筋書きがあらわれ、全体のストーリーから考えてバランスが悪く感じられてしまった。
その為か、幾分情感が欠如した作品となってしまっている。
大作だとは思うが、思想を入れすぎている点に作品の善し悪しが左右されそうだ。
当然のこと、捜査に乗り出した棟居以下刑事らも動き出す。その推理はいつもながら鋭い視点を突いていく。
一つの事件を異なる方面から追求していく過程は非常に良く出来ている。
また、登場する人物の特長を上手く表現している点に、流石に森村作品だと感じる。
作品の途中までは本当に読み応えがあるなと思ったが、段々後半になるに従って飛躍過ぎた筋書きがあらわれ、全体のストーリーから考えてバランスが悪く感じられてしまった。
その為か、幾分情感が欠如した作品となってしまっている。
大作だとは思うが、思想を入れすぎている点に作品の善し悪しが左右されそうだ。
2006年1月26日に日本でレビュー済み
推理をする要素があまりないので、推理小説というよりは、社会派サスペンスと呼ぶのが相応しいかと思います。
読み進めるにつれ、話が深く、人間関係が複雑になっていきますが、重くて読み疲れるということはなく、むしろ、とても読みやすいです。
この本に興味を持った方や、ドラマを見ていた方には、とにかく、まず読むことをお薦めするので、内容には触れません。呼んで後悔することはないと思います。
しかし、こんなにも作者の訴えが伝わってくる小説は読んだことがありません。
この作品を読んだ後は、ニュースの見方が変わるかもしれません。
読み進めるにつれ、話が深く、人間関係が複雑になっていきますが、重くて読み疲れるということはなく、むしろ、とても読みやすいです。
この本に興味を持った方や、ドラマを見ていた方には、とにかく、まず読むことをお薦めするので、内容には触れません。呼んで後悔することはないと思います。
しかし、こんなにも作者の訴えが伝わってくる小説は読んだことがありません。
この作品を読んだ後は、ニュースの見方が変わるかもしれません。
2008年11月17日に日本でレビュー済み
設定と展開はイマイチ現実味がないのですが、森村誠一ならではのストーリー運びに、
ついつい、続きはどうなるの?!と頁をめくってしまいます。
人間の戦争に関する心理、子どもの頃の環境は やはり一生つきまとう哀しさ…、
家族の大切さ等、人間が抱える不変のテーマがちりばめられていて、
庶民ばなれな設定ながら面白く読めました。
もう少し厚みを加えると、もっと良いのでしょうが、頁も厚くなるから、
ちょうどいいのかも(・_・)
ついつい、続きはどうなるの?!と頁をめくってしまいます。
人間の戦争に関する心理、子どもの頃の環境は やはり一生つきまとう哀しさ…、
家族の大切さ等、人間が抱える不変のテーマがちりばめられていて、
庶民ばなれな設定ながら面白く読めました。
もう少し厚みを加えると、もっと良いのでしょうが、頁も厚くなるから、
ちょうどいいのかも(・_・)