まずタイトル、表紙の装丁からひきつけられるものがありますね。憑依という漢字、言葉の響き、ローマ字を使っているのもいい味出してます。「ひょうい」だったら怖くもなにもありませんもの。これがまた同意義語の「とりつく」でもおどろおどろしさ感は出ないと思うのです。やっぱり小難しい漢字で日常にはほとんど書いたり、目にしたりしない言葉、憑依なんです。私は吉村ファンなのでとても楽しみに読んだのですが、ストーリー、特に出来事の順番と登場人物を完全に結びつけて読もうとすると
無理があるというか、よくわからなくなってきます。どこから見ても好青年の主人公の龍一、でも彼にとりついた強いある感情は同じ人間の姿でありながらまったく別の顔、恐ろしい形になって現れる。恐ろしいものの正体はバラさないほうがよいと思います。一見平凡なラスト、そこから始まる恐怖の連鎖。全体の相関関係に拘らないで(深く考えないで)気味の悪さを味わうことができたら、それはそれできっと正解です。
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憑依-HYOU・I (角川ホラー文庫 12-22) 文庫 – 2006/9/1
吉村 達也
(著)
私ヲ殺シタノハ、アナタノ父親! 霊に憑かれた女が語る驚愕の真実!!
「私には手足胴体をバラバラにされた女の子の霊が憑いてるの」。岡本龍一は知り合ったばかりの月舘未知子から信じがたい話を聞かされた。しかもその女の子を殺したのは自分の父親だと言う。戦慄のホラー小説!
「私には手足胴体をバラバラにされた女の子の霊が憑いてるの」。岡本龍一は知り合ったばかりの月舘未知子から信じがたい話を聞かされた。しかもその女の子を殺したのは自分の父親だと言う。戦慄のホラー小説!
- 本の長さ306ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2006/9/1
- ISBN-104041789869
- ISBN-13978-4041789865
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2006/9/1)
- 発売日 : 2006/9/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 306ページ
- ISBN-10 : 4041789869
- ISBN-13 : 978-4041789865
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,295,208位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年12月25日に日本でレビュー済み
やはり良くも悪くも「吉村達也」の雰囲気があります。
多少マンネリを感じなくも無かったです。
また、なかなかテンポが良かった気がしますが、
最後の最後でかなり失速しました。
つまらなくは無いですが、著者の本の雰囲気はもう十分味わった、
と言う人は読まなくていいと思います。
多少マンネリを感じなくも無かったです。
また、なかなかテンポが良かった気がしますが、
最後の最後でかなり失速しました。
つまらなくは無いですが、著者の本の雰囲気はもう十分味わった、
と言う人は読まなくていいと思います。
2010年10月8日に日本でレビュー済み
人間の念じる力というのは、すごいエネルギーがあると思うので
「生霊」っていうのはアリ!だと思っていますが
この本は気持ち悪いです。
表紙もおどろおどろしいし、「憑依」っていう字面がもうすでにイヤンな感じ。
ただ、話としてはどーなのやら。。
二重人格の話としてシンプルに進むほうが面白かったかも。
ストーカーになってしまった自分の行動をぜんぜん覚えていない、というのも
ホラーの王道ですし、
目の前で気持ちの悪い幻覚が繰り広げられるというのもホラー。
ただミックスしちゃうと、話がごちゃごちゃになってしまって
「怖い」というより「気持ち悪い」状態になってしまいます。
最後でナルシストぶりが唐突に出てくるのも、とってつけたような。
「生霊」っていうのはアリ!だと思っていますが
この本は気持ち悪いです。
表紙もおどろおどろしいし、「憑依」っていう字面がもうすでにイヤンな感じ。
ただ、話としてはどーなのやら。。
二重人格の話としてシンプルに進むほうが面白かったかも。
ストーカーになってしまった自分の行動をぜんぜん覚えていない、というのも
ホラーの王道ですし、
目の前で気持ちの悪い幻覚が繰り広げられるというのもホラー。
ただミックスしちゃうと、話がごちゃごちゃになってしまって
「怖い」というより「気持ち悪い」状態になってしまいます。
最後でナルシストぶりが唐突に出てくるのも、とってつけたような。
2006年10月6日に日本でレビュー済み
「私ヲ殺シタノハ、アナタノ父親」と語る憑依霊に憑かれた女性から主人公への意外な申し出。
心霊現象が起こる度、ストーリーに取り残されていくような感がありつつも展開が気になりつい先へと読み進めてしまいました。
途中で真に恐ろしいものの正体が読めてしまうのが辛いですがこんな恐ろしいものに魅入られた日には誰も逃げ出せそうにありません。
心霊現象とサイコホラーを混ぜたらどちらの恐怖も薄まってしまった…という感じが微妙です。
心霊現象が起こる度、ストーリーに取り残されていくような感がありつつも展開が気になりつい先へと読み進めてしまいました。
途中で真に恐ろしいものの正体が読めてしまうのが辛いですがこんな恐ろしいものに魅入られた日には誰も逃げ出せそうにありません。
心霊現象とサイコホラーを混ぜたらどちらの恐怖も薄まってしまった…という感じが微妙です。
2007年1月11日に日本でレビュー済み
偶然出会った女性は、父親の犯罪を語り始めた…。そして憑依現象は恐るべき真実を見せる。
興味本位で買ったんだけど、結構面白かったです。物語中盤で真実が分かるので、後が少しダレちゃう感があるけれど、少しでも興味あったら読んで損は無いと思います(あまり考えて読まないほうがいいよ)。イヤ〜、読み終わってからなんだか肩が重くなった気が…(何か憑いてる?)。
興味本位で買ったんだけど、結構面白かったです。物語中盤で真実が分かるので、後が少しダレちゃう感があるけれど、少しでも興味あったら読んで損は無いと思います(あまり考えて読まないほうがいいよ)。イヤ〜、読み終わってからなんだか肩が重くなった気が…(何か憑いてる?)。
2006年11月7日に日本でレビュー済み
裏表紙の解説を読むと心霊サスペンス系かと思うのですが、ストーリーは意外な方向に進みます。
発想はおもしろいし、解説で「わたしをころしたのはなたなのちちおや」という部分にひきよせられますが、それにとらわれていると読んだあとに何か違和感が残ります…。
ただ、タネあかし、幽霊などが見える友人からの真相告白のシーンはゾクっときました。
しかしそれもそこまでで結局何もかわらず何も進展なく終わります。
(ネタバレするので詳細は書けないので難しいのですが…)
ちょっとストーリーが強引かな?という感がぬぐえない作品です。
あまり期待をしなければそれなりに楽しめるかと思います。
発想はおもしろいし、解説で「わたしをころしたのはなたなのちちおや」という部分にひきよせられますが、それにとらわれていると読んだあとに何か違和感が残ります…。
ただ、タネあかし、幽霊などが見える友人からの真相告白のシーンはゾクっときました。
しかしそれもそこまでで結局何もかわらず何も進展なく終わります。
(ネタバレするので詳細は書けないので難しいのですが…)
ちょっとストーリーが強引かな?という感がぬぐえない作品です。
あまり期待をしなければそれなりに楽しめるかと思います。