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新興宗教オモイデ教 (角川文庫 お 18-2) 文庫 – 1993/4/9

4.3 5つ星のうち4.3 97個の評価

一カ月前に学校から消えたなつみさんは、新興宗教オモイデ教の信者になって再び僕の前に現れた。人間を発狂させるメグマ祈呪術とは……オドロオドロしき青春を描く、オーケン初の長編小説。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ KADOKAWA (1993/4/9)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1993/4/9
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 221ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4041847028
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4041847022
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 97個の評価

著者について

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大槻 ケンジ
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2017年3月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中2病の世界観という人もいるかもしれないが(そしてこの指摘も決して的はずれではないのだが)、この作品に含まれている危険な要素が、同作を傑作たらしてめいる、と私は思う。
危険な要素とは、端的にいうとオウム事件との類似性である。この本の初版が1992年、かの事件が1995年。
「火花」のような作品における危うさを遥かに超える危険性が本作品には含まれているのである。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2004年6月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 無機質に小説として評価すると、細部は結構入念に設定してあると思う。しかし伏線の類はほとんど無く。ほぼ一本道で一気に読めるお話。主人公はヒロインのことが好きなのに、その思いが一向にかなえられないことができなくて、とても悲しい。ラストもとてもやるせなく、思わず感情移入してしまった。一度は読むべき!
21人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年6月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大槻ケンジが面白い文章を書く人だというのも、しゃべりが面白い人と

いうのも知ってはいたが、彼の本はこれが初めて。一気に読み通す面白さだった。

クラスでも無口で友達のいない大人しい男の子が、女子クラスメートの豹変をきっかけに怪しい新興宗教にであう。

そこで不思議なソウルメイトみたいな男性に会い、自分も不思議な力を身につける。

ロックの歴史も分からないし、楽器の名称も良く分からなかったが、

高校生ぐらいが大切にする世界観の中から、怪しい宗教世界を分析し、

人間が可笑しくなる課程を冷静に描いている。

LSDによる悟り、セックス、超能力、ロックバンド。。。。

みんな高校から大学ぐらいまでは、こんなことを真剣に考えていたのでは。また未だに真剣に考える人達もいるだろう。。。

うすぼんやり見えてくる宗教の理想世界が、実をいうとすごく現実的なことを読み終えるころに実感できると思う。
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年5月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
グミチョコから大槻ケンヂの作品にふれた私。これが二作目になります。

暗い過去に囚われ、無機質に、醜く、叫びもがき破壊することでしか自己を表現できない悲しく美しい毒蛾・ゾン。彼に魅せられ、共に生きようと思う中間。この二人の友情とも愛情とも憎悪ともつかない心のやりとりがとても切なく、愛おしくさえ見えてくる。

僕はこの作品、ディープでダークなグミチョコだと思う。目立たない空気のような存在の「僕」がオモイデ、中間、メグマに触れ、未知の世界、知らない世界、明と暗を知る。

ラストの切なさがいい!
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年2月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 人間の欲望とその心理を、それこそ自ら苦しみ、返り血を浴びながら暴き出した凄絶な作品。ヒロインが典型的な馬鹿女として描かれていることに怒る人もいるだろうが、それでもリアリティを感じずにはいられないのは、やはり我々が実体験として持っているからだろう。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年4月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大槻 ケンジさん、知りませんでした、ミュージシャンだとは。
荒唐無稽なストーリーがけっこう面白かったです。
文学界に殴り込みをかけたパンクロッカーという所でしょうか?
2012年11月9日に日本でレビュー済み
『ねえ、あなたはどうやら筆記用具をみんなおうちに忘れてきちゃったみたいねぇ、どうするつも?先生もうじき黒板をけしちゃうよ。試験範囲だってよ、絶対出るってよ。私、シャーペン貸さないよ。だって返ってこさそうなんだもん。なあに、ノートも持ってきてないの。どうするの。どうするの?書くものも何もなくて。フフフ……そうだ。私ボンナイフ持ってる。貸してあげようか。ノートのかわりにあんたの腕で、シャーペンがわりはボンナイフ。ギリギリギリギリ刻みなさいよ。そうすりゃあなたぐらいボーッとした人でも絶対忘れないでしょう』

一頁目のこの書き出しで、この小説が間違いないものだと悟った。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年6月1日に日本でレビュー済み
処女作でこれってすごいですね大槻さん、天才です。

タイトルには「宗教」という言葉があり、内容は宗教団体に所属した主人公の巻き込まれるアレコレですが、作品全体を貫くのテーマは宗教ではなくドラッグカルチャーのほうだなと感じました。

ゾンの描く蓮の花、中間のロックミュージック、「気づき」という単語、サイケデリックな幻想的描写といった、いかにもドラッグカルチャーを想起させる要素がちりばめられ、最終的に主人公が覚醒するための道具はやはりLSDでした。

そして全体を彩るドラッグカルチャー的装飾の中にあって、基本的に全ての事象は俗っぽい、ちんけな小さな現実へと貶められるという裏切りと失望が作品中では繰り返されます。

憧れの謎めいた少女も、ゾンも中間も教祖も、みなごく普通の、人間臭い人間です。くだらない恋をしたり、トラウマにさいなまれたり、コンプレックスに歪んだり、そういうちんけな人間でしかない。

そして主人公の生活も、結局何一つ変わることはなかった。

ドラッグが人にもたらす万能感と、しょせんは幻でしかないその万能感のむなしさを描いた小説。ではないかな、と思いました。

ただその「むなしさ」を「せつなさ」として描写しているところに、作者の人間というものへの優しさが現れている気がします。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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