オーケンの代表作とも言える長編小説。すべて読み終えた後、よりオーケンのことが好きになりました。
パイン編の後半の描写は、小説というより映像向きな気がします。それでもオーケンならではの笑いあり感動ありな青春物語という感じがしてとてもよかったですし、賢三の気持ちにも美甘子の気持ちにも共感できました。
エピローグに至る以前に、監督と美甘子の関係をわかるかわからないか程度に入れたりできるあたりも、オーケンの文章力の高さが伺えると感じました。
オーケンファンはもちろん、オーケンって誰?という人にもぜひ読んでほしい3部作です。
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グミ・チョコレート・パイン パイン編 (角川文庫) 文庫 – 2006/11/25
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賢三が帰ってきた!感動の大河青春小説、堂々の完結編!
冴えない日々をおくる高校生、大橋賢三。山口美甘子に思いを寄せるも彼女は学校を中退し、女優への道を着々と歩み始めていた。少しでも追いつこうと、賢三は友人のカワボンらとバンドを結成したが……。
冴えない日々をおくる高校生、大橋賢三。山口美甘子に思いを寄せるも彼女は学校を中退し、女優への道を着々と歩み始めていた。少しでも追いつこうと、賢三は友人のカワボンらとバンドを結成したが……。
- 本の長さ416ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2006/11/25
- ISBN-104041847141
- ISBN-13978-4041847145
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商品の説明
著者について
●大槻 ケンヂ:1966年2月6日生まれ。82年筋肉少女帯結成、88年 メジャーデビュー。94年 『くるぐる使い』、95年 『のの子の復讐ジグジグ』で2年連続第25回日本SF大会日本短編部門「星雲賞」受賞。現在ロックミュージシャン、作家、エッセイストとして活躍中。
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA; 一般文庫版 (2006/11/25)
- 発売日 : 2006/11/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 416ページ
- ISBN-10 : 4041847141
- ISBN-13 : 978-4041847145
- Amazon 売れ筋ランキング: - 87,966位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年2月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
チョコ編から大分年数が経ち、作者自身、鬱病を
患い、超常現象や武道・格闘技を嗜んでいたためか、現実のオーケンの変化が内容に現れていた感じ。
10年後、20年後の賢三や美甘子に逢えると期待して、
星4つです
患い、超常現象や武道・格闘技を嗜んでいたためか、現実のオーケンの変化が内容に現れていた感じ。
10年後、20年後の賢三や美甘子に逢えると期待して、
星4つです
2006年7月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ずーっとパインが出るのを待ってました。
待ちすぎていつ出たか気がつかなかった・・・。
グミ編の後半とチョコの前半が特に良いです。
青春期のどろどろした感じとか、ドキドキ感とか、自意識過剰感とか、ホント大槻ケンヂさんは日本を代表する作家になれる才能があるはず!
なので敢えて言わせて貰うとパインはなんか残念です。
美甘子は小悪魔どころか、悪魔にしか見えない。
話が飛躍しすぎ。
クラスメイトのエイコちゃんも女性からすると一体・・・。
外に出て行けって言う気持ち、全体の流れとしては良く分かるし悪くないけど、なんか美甘子ちゃんが学校を辞める位の時の感じがとっても良かったのに飛躍しすぎてホント残念。
もっと編集者が指導して欲しい。オーケンの才能を引き伸ばして欲しい。彼はちょっとマニアックに流れすぎるから、それがもったいない。
前、何か賞を取りそうになった時、多分チョコのバンドの描写が長すぎなければ取れてたと私は思う。
なんというか脱線しすぎるし、自分の世界に入りすぎるのが小説としてみると気になる。ファンだけなら気にならないと思うけど、一般の人が見ると気になる。そこが境目だと思う。それでも大ファンなのですが。
待ちすぎていつ出たか気がつかなかった・・・。
グミ編の後半とチョコの前半が特に良いです。
青春期のどろどろした感じとか、ドキドキ感とか、自意識過剰感とか、ホント大槻ケンヂさんは日本を代表する作家になれる才能があるはず!
なので敢えて言わせて貰うとパインはなんか残念です。
美甘子は小悪魔どころか、悪魔にしか見えない。
話が飛躍しすぎ。
クラスメイトのエイコちゃんも女性からすると一体・・・。
外に出て行けって言う気持ち、全体の流れとしては良く分かるし悪くないけど、なんか美甘子ちゃんが学校を辞める位の時の感じがとっても良かったのに飛躍しすぎてホント残念。
もっと編集者が指導して欲しい。オーケンの才能を引き伸ばして欲しい。彼はちょっとマニアックに流れすぎるから、それがもったいない。
前、何か賞を取りそうになった時、多分チョコのバンドの描写が長すぎなければ取れてたと私は思う。
なんというか脱線しすぎるし、自分の世界に入りすぎるのが小説としてみると気になる。ファンだけなら気にならないと思うけど、一般の人が見ると気になる。そこが境目だと思う。それでも大ファンなのですが。
2019年11月26日に日本でレビュー済み
うぅ〜!なんというか、アイスピックで心をブスブス突き刺されてるような感じ。もう刺さる刺さる…。
そうだよねそうだよね!こっちではすごいことをやってのけたつもりでも、相手には何にも刺さってなかったりとか、その逆も然り。分かる!分かるよ!もうどうしよう。なんて言ったらいいんだろうね。全てがこの小説に詰まってるよ。
「童貞の悩みのほとんどは、一発やれば解決してしまいます」…なるほどなぁ。
そうだよねそうだよね!こっちではすごいことをやってのけたつもりでも、相手には何にも刺さってなかったりとか、その逆も然り。分かる!分かるよ!もうどうしよう。なんて言ったらいいんだろうね。全てがこの小説に詰まってるよ。
「童貞の悩みのほとんどは、一発やれば解決してしまいます」…なるほどなぁ。
2008年6月16日に日本でレビュー済み
前作から前々作とは打って変わった支離滅裂な三部作完結編です。
主人公のくどいくらいの葛藤を励ます脇役たちのキャラクターが絶妙で面白かったです。
主人公のくどいくらいの葛藤を励ます脇役たちのキャラクターが絶妙で面白かったです。
2006年5月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他の人のレビューを読むと「イマイチ」という評価のようですが、僕はかなり良かったと思います。
話の後半になってみんなそれぞれが、明るい方向に向かっていく姿が読んでいて気持ちよかったです。ただ、その登場人物たちの方向性が大槻ケンヂ氏独特のものでしたけど(笑)
しかし山口美甘子に惚れていた僕としては(笑)最後までかわいらしい娘でいてほしかったですね〜。そこだけ残念。
僕にとって前向きになれる一冊です!!!
話の後半になってみんなそれぞれが、明るい方向に向かっていく姿が読んでいて気持ちよかったです。ただ、その登場人物たちの方向性が大槻ケンヂ氏独特のものでしたけど(笑)
しかし山口美甘子に惚れていた僕としては(笑)最後までかわいらしい娘でいてほしかったですね〜。そこだけ残念。
僕にとって前向きになれる一冊です!!!
2016年5月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
3部作トータルの感想です。
最初の2冊はオナニーばっかしてた青春に心当たりのあるヤツなら間違いなく楽しめます。
パイン編は話がかなり飛躍してファンタジーな展開に。そしてヒロインのあの乱れっぷりに少しでも美甘子をいいなと思った男子はケンゾーと同じくらい凹んだことでしょう。そして思い出すのです、青春ってこんな感じだったなと。
最初の2冊はオナニーばっかしてた青春に心当たりのあるヤツなら間違いなく楽しめます。
パイン編は話がかなり飛躍してファンタジーな展開に。そしてヒロインのあの乱れっぷりに少しでも美甘子をいいなと思った男子はケンゾーと同じくらい凹んだことでしょう。そして思い出すのです、青春ってこんな感じだったなと。
2004年8月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
もはやサリンジャーの「ライ麦畑」に比肩しうる、21世紀を代表するであろう青春文学の傑作だ。
グミ編、チョコ編では文章の拙劣さも多少見られたが、パイン編では著者の文章表現自体が大きく成長している。
ストーリーも入魂の出来だ。登場人物ひとりひとりが生き生きと描かれ、作家がストーリーを決めてそれに沿って登場人物が動くのではなく、登場人物たちが自発的に意思を持って物語を引っ張っていくかのような、作中の言葉で言うなら「憑依型の天才」的な力強さがある。
語られる人生訓もグミチョコ従来の大槻節を踏襲しつつもさらに踏み込んだものになっている。
本を読むのもいい、映画を観るのもいい、でももっと大切なことがある。
本を読み尽くし、映画を観尽くし、音楽を聴き尽くしてきた著者だからこそ説得力を有す人生訓。
読み終えたら本をその場にかなぐり捨てて、意味もなく叫びながら走り出したくなるような、そんなアッパー系の一冊だ。
グミ編、チョコ編では文章の拙劣さも多少見られたが、パイン編では著者の文章表現自体が大きく成長している。
ストーリーも入魂の出来だ。登場人物ひとりひとりが生き生きと描かれ、作家がストーリーを決めてそれに沿って登場人物が動くのではなく、登場人物たちが自発的に意思を持って物語を引っ張っていくかのような、作中の言葉で言うなら「憑依型の天才」的な力強さがある。
語られる人生訓もグミチョコ従来の大槻節を踏襲しつつもさらに踏み込んだものになっている。
本を読むのもいい、映画を観るのもいい、でももっと大切なことがある。
本を読み尽くし、映画を観尽くし、音楽を聴き尽くしてきた著者だからこそ説得力を有す人生訓。
読み終えたら本をその場にかなぐり捨てて、意味もなく叫びながら走り出したくなるような、そんなアッパー系の一冊だ。