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朱色の研究 (角川文庫) 文庫 – 2000/8/25
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- 本の長さ432ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2000/8/25
- ISBN-104041913047
- ISBN-13978-4041913048
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登録情報
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- 発売日 : 2000/8/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 432ページ
- ISBN-10 : 4041913047
- ISBN-13 : 978-4041913048
- Amazon 売れ筋ランキング: - 369,359位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1959年、大阪生まれ。1989年、『月光ゲーム』で鮮烈なデビューを飾る。以後、精力的に作品を発表し、2003年『マレー鉄道の謎』で第56回日本 推理作家協会賞を受賞。2008年には『女王国の城』で第8回本格ミステリ大賞を受賞した。精緻なロジックを積み重ね、構築した世界そのものをひっくり返 してみせる鮮やかな手腕と、物語性豊かなその作品は、世代を問わず常に読み手を魅了しつづけている(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 闇の喇叭 (ISBN-13: 978-4652086353 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
人物のほぼ全てに対し「聡明で博識、前向きで明るく協力的で推理を楽しん
でいる」感覚が残ってしまった。
もちろん人物の差がない訳じゃないし、ネガティブな発想をする人物も居るし、
主人公と探偵が関わってくることを否定する言葉も出てきます。しかし、
皆一様に「協力した方が益がある」というような感じで理性的、打算的思考に
落ち着いて、人懐っこい協力姿勢を披露していく・・・。ってコレどうなんで
しょう?思想の違いを書いているのに、思考過程や態度が同一人物になってい
くような違和感。時どき、一人芝居感に熱が冷めてしまう。
それに比べてドラマ的な重みがあった本で思い出すのは
伊岡瞬「瑠璃の雫」
松本清張の「ゼロの焦点」
野沢尚の「深紅」
横山秀夫の「半落ち」(こちらはミステリーとしては弱かった)
かな。
どうなんでしょうねぇ。ひょっとして推理小説とミステリーは別物なのかな。
自分はエンタメ主体の読書嗜好だけど「朱色の研究」には人間ドラマよりも
パズル感覚、謎解きの方が印象に残ってしまった。
ただし謎解きは非常に楽しめたし、ちょくちょく登場する表現、薀蓄は面白く
読めました。それに実際の人物から知り得た情報であろう知識も良かったで
すね。たぶん。この作家さんは前向きで明るく、聡明で物事を楽しみ、知識欲
も旺盛なのだと思う。人物としては最高の人柄かも知れないし、友人たちにも
素晴らしい人が沢山いるのではないかなんて勝手に想像してますね(これは本
の感想じゃなく、読後に受けた作家に対する勝手な印象)
この作家さんの本はこれが初ですが、そう言った意味では安心して楽しめる作
家さんかもしれない。
でもこっちは犯行動機がどうこうというよりそれを読者に納得させるだけの筆力が当時の有栖川氏になかったからこうなっちゃったんだろうなというもったいなさを感じるものになってしまっている。
そして、事件を解決したからって夕陽(オレンジ)恐怖症はそんな簡単に治るものかな?とご都合主義というかリアリティの無さも感じた。
作家アリスシリーズは、短編は時々すごい傑作に当たるけど、長編は微妙なものが多い印象。でも導入(プロローグ)はすごくいいのでわかっていても毎回騙される。
アリスのファンなのでそれだけで読んでます。
しかし、ある一点について許容できるかで作品の評価は別れるように思う。個人的には非常に好みだった。
また火村の内面に踏み込む場面、「推理小説では、何故人が死ぬのか?」をアリスが真摯に語る場面がある為、シリーズのキャラクターが好きな人であればほぼ満足できるのではないだろうか。
夕日を嫌悪する人間と夕日を愛する人間。前半の展開がややスローテンポで、読みながら、「えっもう残りはこんなに少ししかないのに、本当に犯人がわかるの?」と心配していたらあっけなく犯人が名指しされる。非常に面白いテーマだったのだが、ペース配分にやや難ありか。また、理論は見事なのだが、今ひとつ動機が足りないようにも思う。
この作品では、アリスも訊けない火村の秘密がまた一つ、意外にあっけなく明らかになった。シリーズの続篇が気にな!る!!。
Kindle Bookになってくれてありがとう!
本当は鉄道シリーズもなってくれたら嬉しいんだけどな・・・
火村との世間話や事件について語り合うのはいいとして、事件関係者や警察関係者に話しかけることが。
作者として必要なことかもしれませんが。
事件関係者と事件現場で語る事件と関係のない話には辟易してしまい・・。
当初の一番の不満点はどうしても動機に納得がいかなかったことでしたが、あれから自分自身も多くの人と関わっていき、いろいろな作品に触れるうちに見方が変わり、犯人に賛同はできないが「そんな想いもあるかもしれない」と思えるようになっていました。
前半で謎を解きある人物を救うが、実は犯人の自演であるというどんでん返しも思い切っていて面白い。誰かにハメられたにしては不自然な部分やエレベーターの綱渡り的な真相も、自演のヒントになってるともいえますし。
犯人を追い詰めるところが弱いものの、物語を彩る朱色の光景や、犯人の自分でもどうにもならない感情など、他とは少し違う雰囲気があって良かったです。