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妖櫻忌 (角川文庫) 文庫 – 2004/6/25

2.8 5つ星のうち2.8 9個の評価

著名な女流作家、大原鳳月が死んだ。彼女の死を悼む編集者のもとに、大原の秘書、若桑律子が大原をモデルに綴った原稿を持ってくるが。朽ちる女たちの、死してなお消えない愛執の念を描いた意欲作!
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ KADOKAWA (2004/6/25)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2004/6/25
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 253ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4041959039
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4041959039
  • カスタマーレビュー:
    2.8 5つ星のうち2.8 9個の評価

著者について

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篠田 節子
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東京都生まれ。東京学芸大学卒。1990年『絹の変容』で第三回小説すばる新人賞を受賞。97年『ゴサイタン―神の座―』で第十回山本周五郎賞を、『女たちのジハード』で第百十七回直木賞を受賞。2009年『仮想儀礼』で第二十二回柴田錬三郎賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 スターバト・マーテル (ISBN-13: 978-4334926977)』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中2.8つ
5つのうち2.8つ
9グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2004年7月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著名な女流作家・大原鳳月が若手演出家と共に自宅の茶室で焼死する。編集者・堀口は鳳月の秘書・若桑律子に手記を依頼するのだが…。

カノン (文春文庫) 第4の神話 (角川文庫) を足して2で割り、 聖域 (講談社文庫) のスパイスをちょっとばかりかけたような作品で、律子の言うことと堀口の調べたことが食い違い、何が真実か分からなくなる当たりから、鳳月の死の真相が明らかになる当たりまでは結構盛り上がるのだが、その後は急に失速してしまう。それは、いくつかのことがあまりにも都合よく起きすぎたからである。この辺のわざとらしさがなければ、もっと良い作品になったと思う。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2002年4月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 あたしゃ痩せても枯れてもホラー作家だ。そう豪語した篠田節子のインタビュー記事をこの作品が出た時期に、ぼくは新聞で読んだ。頼もしいと感じるより先に、おお、久々にホラーを書いてくれたかとの期待の大きさがあった。
 ぼくは篠田作品を大抵3つか4つに分類している。こんな具合に。
1.パニック、ホラー(『絹の変容』『イビス』『聖域』『夏の災厄』等)
2.異国、異文化(『ゴサインタン』『弥勒』等)
3.天才芸術家モノ(『カノン』『第四の神話』等)
4.女性小説(『女たちのジハード』等)
 だから久々に1の範疇にあたるピュアなホラーが読めると期待していたのだ。
 篠田節子はベテランになって文章がどんどん上手くなってきている。しかしそれとともに、これらのカテゴ!!リーが互いに重複し始めて、どれもくっきりと分けられない、というような傾向になっているのも事実だ。革命モノ、異文化交流モノと期待された『インコは戻ってきたか』にしても、せっかくのハードな舞台設定にも関わらず恋愛小説の傾向が強く、女性小説の傾向が強いように感じた。
 そして本作。一言で言えば少しもピュアではなかった。どちらかと言えば3.天才芸術家モノの色の方が強く感じられる。現象的にはホラーめいたものではあるけれど、最終的な落とし前のつけ方はやっぱり芸術家小説なのである。こういう場合残念ながらホラーとしては少しも怖くない。
 肌がぞわぞわと来るような初期ホラー小説で篠田ファンになったために、女性小説や芸術家小説で篠田を離れてゆくという人は多いと思う。無論そ!!の逆も多いとは思う。でも作家がやはりホラー作家なのだと豪語するからには、物語の主役はもっとずっと「恐怖」が握ってくれなくてはいけないと思う。
 ホラー作家であって欲しいと思うけれども、あまり痩せたり枯れたりしてもらっては困るのである。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年12月10日に日本でレビュー済み
女流作家と女流作家の性というのは篠田氏の
ライフワークというか、気になるテーマなのだろうか?
普通のミステリーとして読み始めたら、急に
ファンタジーというかオカルト調になってきて、
最終的にはどちらでもない中途半端な印象の
作品になってしまったように思う。
女流作家の怨念や性という同じテーマの作品の
「第4の神話」のほうが作品として上だと感じた。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年4月2日に日本でレビュー済み
怖い。恐い。こわい。
作家が弟子に乗り移り、作品を書かせているのではないかという妄想。

文学の世界の弟子というものが、本当に存在するかどうかを知らない。師匠亡き後、弟子の力の示し具合が勝負なのだろう。

恐い話を読みたい人にお勧め。
著者も作家なので、出版の裏事情には詳しいはず。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年7月28日に日本でレビュー済み
面白かった。
…が、かなり苛つきもあった。堀口の単純さに。初めっから律子を侮ってる感じ。鳳月への崇拝と憧憬を現す為に、その周囲の人を貶してみせる、みたいな。堅実な仕事をしてたら普通は「一目置いて感謝する」じゃないかなあ?
「秘書の分際で」みたいな思考は「分かり易い男」ではあるけれど、ここまで鈍感かつおバカだと、捕まえて揺す振ってやりたくなる感じ。
篠田氏の「男キャラ」はこのタイプ多いなー、とは分かってるが、やっぱイラついたw
お話は楽しみました。
2013年4月30日に日本でレビュー済み
女流作家大原鳳月のさまよえる魂が主題、
官能的なホラーであります。

赤江瀑のような和テイストが全面的に押し出された作風なのですが、
その和テイストだったり、
女流作家の魂が醸し出す妖気、エロスの気配は、
表面的で心を揺さぶるような圧力を感じません。

ストーリーも予想撮り。
予定調和と言っていい分かりやすさ。
2時間ドラマのストーリーと言ってもいいです。

本作の主題は、
篠田節子の持ち味を活かすとは言い難い。
篠田節子と情念は合わないなあと感じるのでした。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年6月1日に日本でレビュー済み
女流作家の大原鳳月が、自宅にある離れの茶室で、若い愛人といっしょに焼死した。雑誌編集者の堀口は、鳳月の秘書だった若桑律子に、鳳月を題材にした手記を書いてもらおうと依頼するが、その文体が次第に鳳月が書いたとしか思えないほどよく似てきて、とても律子が書いたものには見えない。鳳月の未発表原稿を発見した律子が、自分の名前で発表しようとしているのではないかと疑いを持った堀口は、律子の近辺を探り始めるのだが・・・。

女性の妄念・妄執が怖いホラー小説です。

律子の後ろに見え隠れする鳳月の影、そのねっとりと絡みつきまとわりつくような女の執念の凄まじさおぞましさにはゾッとさせられます。が、中盤、律子を調査しているあたりまではミステリ風で緊張感もあるのですが、その後息切れして、とくにコレといった盛り上がりもないまま。

著者の他の作品と比べると、いまひとつ物足りなく感じました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2002年2月13日に日本でレビュー済み
タイトルから、もっとおどろおどろしい物語を想像していたんだけど…
篠田節子にしては、ちょっと退屈なストーリーだったかもしれない。少なくとも、途中で読むのをやめるというほどではなかったけど。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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