大作『東京アンダーワールド』の続編、闇の歴史が幅広く掘り起こされている。その中には日本社会に多大な貢献をした「いいガイジン」の章も追加されている。
著者の「他国の文化を学ぶなら、それが自国の文化を学ぶことにつながらなければ意味はない」という言葉は、『ベルツの日記』の「異国民を理解しようと思うものは、是非ともその国民と同じ考え方、見方になじむよう努力し、これに基づいてその見解や習慣を説明する必要がある。その言語を習得し、任意にその人々と直接交際し、いっさいの偏見を除外して客観的にその国情と国民を批判する必要がある。」というE.ベルツの考えと共に、日本人にも外国人にも要求される異文化理解の基本的態度である。
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東京アウトサイダーズ 東京アンダーワールドII (角川文庫 ホ 3-5) 文庫 – 2004/1/24
世界中のアウトローたちが一攫千金を夢見て集まる東京。日本のヤミ社会は彼らにビッグ・チャンスと失望を与え、今も暗躍を続けている――。気鋭のジャーナリストが浮き彫りにする知られざるニッポン!
- 本の長さ372ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2004/1/24
- ISBN-104042471056
- ISBN-13978-4042471059
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商品の説明
著者について
1942年米国生まれ。カリフォルニア州立大から上智大に編入、政治学を専攻。出版社勤務を経て、比較文化の視点から様々な執筆活動を展開。『和をもって日本となす』(90)に続き、『東京アンダーワールド』(99)が大ベストセラーに。映画化も決定。本書はその続編。
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA; 一般文庫版 (2004/1/24)
- 発売日 : 2004/1/24
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 372ページ
- ISBN-10 : 4042471056
- ISBN-13 : 978-4042471059
- Amazon 売れ筋ランキング: - 487,352位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,512位社会病理
- - 4,266位歴史ノンフィクション
- - 4,305位英米文学研究
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年1月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
戦後のやみ市のころの、一般では計り知れない資金のやり取りと、アメリカとの関係、フィクサーと言われる人たちの実態が、現代の政財界にも影響があることをうかがわせる内容のものであった。
2021年2月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前作は基本的にニコラというイタリア系米国人(のちに日本に帰化)が軸となっていましたが、本作は「売春」「ホステス」「暴力団」などテーマ(?)別に様々な外国人が登場します。
相変わらず、悪いのもいれば、ちゃっかりしていて笑ってしまうのもいて、最終章に「心から当時の日本人のために貢献した外国人」のエピソードも紹介されていて、救われた思いがします。
それにしても、日本人は良くも悪くも変わっていないなあと思った。普段から外国人に接する仕事をしている身としては娯楽小説であると共に、実用書でもあり、戦後日本の復興を描いた記録書でもあります。
相変わらず、悪いのもいれば、ちゃっかりしていて笑ってしまうのもいて、最終章に「心から当時の日本人のために貢献した外国人」のエピソードも紹介されていて、救われた思いがします。
それにしても、日本人は良くも悪くも変わっていないなあと思った。普段から外国人に接する仕事をしている身としては娯楽小説であると共に、実用書でもあり、戦後日本の復興を描いた記録書でもあります。
2013年7月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
Great muckraking book about the Japanese underculture
2020年2月3日に日本でレビュー済み
前作を読んだ衝撃は忘れませんが内容は忘れました。この本の目次を紹介しますと。第一章・金儲けの達人、第二章・GIー氷河期 反米旋風、第三章・売春婦、第四章・詐欺師、第五章・ホステス、第六章・暴力団、第七章・いい外人。どの章から読んでもいい構成なので集中力は必要ありません。一番けっさくだったのはp248チェロキー族の血を引くアメリカ人ボディガードが親分から固く言い聞かされたこと。それは「日本人の女にはけっして近ずくな。どうせなら中国人か韓国人か台湾人の女にしろ。あるいは西洋人の女だ。いいか、日本の最近の若い女だけはよせ。すぐめそめそ泣きごとを言うし、あれこれ口やかましくていかん。頭がおかしくなるぞ。」ごもっとも。
2020年11月12日に日本でレビュー済み
前作「東京アンダーワールド」を超えていない、という意見の方もおろう。
しかし、全作が総花的アンダーワールドだったののたいして、ニック・ザッペッティに的を絞った本作の方が、
一貫性がある。1950年代以降の赤坂、六本木界隈を中心にした外国人ギャングたちの暗躍、それに呼応した国内極道、極右との結びつき。
前作よりも、時系列的読むことが出来る。
もちろん、先に「東京アンダーワールド」を読了しておく必要はある。
しかし、全作が総花的アンダーワールドだったののたいして、ニック・ザッペッティに的を絞った本作の方が、
一貫性がある。1950年代以降の赤坂、六本木界隈を中心にした外国人ギャングたちの暗躍、それに呼応した国内極道、極右との結びつき。
前作よりも、時系列的読むことが出来る。
もちろん、先に「東京アンダーワールド」を読了しておく必要はある。
2015年8月20日に日本でレビュー済み
前作の東京アンダーワールドの続編。その時も思ったことだけれど、戦後直後の日本にはよくもこんなにも個性があり、濃く、太く短く生き急いだ人たちが多くいたもんだと思う。生命力あふれる人たち。しかし、悲しい人生もしょっているんだけど、その点は、著者は非常にきちんと取材がされていて、生き生きと描いている。
戦後すぐの東京はこうだったんだとよくわかる一冊。法律に触れていることでも、稼ぐが勝ちという世界がある。確かに今でも矛盾を感じることがたくさんある。風営法という法律があって、売春は禁止されているのに、ソープランドがあるし、暴力団という組織もある。それには、こんな原点があったんだと思うことしかり。しかもその稼ぎ方は半端じゃない。
それを利用とする人たち。政治家しかり、経済人しかり、アメリカのCIAや進駐軍の軍人まで彼らに接近し、利用している。
とにかく、あの時代は混乱をうまく、利用して生きていくやつが伸びていく時代だったんだなと思う。でも、こんな生き方は恐いよね。小心者の僕はできません。あの時代、娼婦として生きた女性。鉄砲玉として利用された若者たちはどのように人生を過ごしたんだろうか。
その辺も気になってくる。とにかく、前作に引き続き、面白く読みました。
戦後すぐの東京はこうだったんだとよくわかる一冊。法律に触れていることでも、稼ぐが勝ちという世界がある。確かに今でも矛盾を感じることがたくさんある。風営法という法律があって、売春は禁止されているのに、ソープランドがあるし、暴力団という組織もある。それには、こんな原点があったんだと思うことしかり。しかもその稼ぎ方は半端じゃない。
それを利用とする人たち。政治家しかり、経済人しかり、アメリカのCIAや進駐軍の軍人まで彼らに接近し、利用している。
とにかく、あの時代は混乱をうまく、利用して生きていくやつが伸びていく時代だったんだなと思う。でも、こんな生き方は恐いよね。小心者の僕はできません。あの時代、娼婦として生きた女性。鉄砲玉として利用された若者たちはどのように人生を過ごしたんだろうか。
その辺も気になってくる。とにかく、前作に引き続き、面白く読みました。