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戦争の犬たち 下 (角川文庫 フ 6-4) 文庫 – 1981/3/1

4.3 5つ星のうち4.3 36個の評価

マンソン鉱山会社の会長マンソン卿は、アフリカの小国ザンガロに膨大な埋蔵量のプラチナ鉱脈があることを知り、その利益を密かに自分のものとすべく、ザンガロにクーデターを起こし傀儡政権を作り上げた上で、自らが操るペーパーカンパニーにその採掘権を与える計画を企んだ。そのため、腹心のサイモン・エンディーンに最適な傭兵を探させ、もう1人の腹心マーチン・ソープに、現在は活動していないが由緒のある会社の入手を命じた。エンディーンは、若いがやり手と評判の傭兵隊長キャット・シャノンを選び出し、真意を伏せつつ、クーデターの計画、武器、兵員調達、輸送、戦闘全てを委任した。シャノンは自らザンガロを訪れ、現地調査の上でクーデターの遂行は可能とのレポートを提出する。そして以前からの部下4人を集め、非合法な資金輸送や武器の裏取引の知識を使って準備を進める。一方でマンソン卿の真意についても探っていく。100日後、シャノンはザンガロの独裁者キンバを倒すクーデターを起こすべく、ザンガロに向かう。しかし、アフリカの現地の悲惨さを知っているシャノンには別の考えがあった。イギリスの作家フレデリック・フォーサイスの軍事・経済小説。1974年発表。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ KADOKAWA (1981/3/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1981/3/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 311ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4042537049
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4042537045
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 36個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2023年12月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
商品到着しました。ありがとうございました
2022年11月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
面白い〜 と喜んでもらえました。
2015年11月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
途中でダレる部分はありました。
早く出航してくれよ、と何度思ったことか。

これまで、著者の作品では「ジャッカルの日」「オデッサファイル」「アベンジャー」「帝王」を読み、
今、「戦士たちの挽歌」「イコン」を読んでいる途中です。

帝王と戦士たちの挽歌は読みやすいと思いますが、
他の作品が読みやすいかと聞かれれば、そうも思いません。
それは自分に、豊富な知識や理解力が足りないということや、
もちろん外国語訳ということも理由にあるかもしれません。

ではなぜ著者の作品を買ってしまうか、と考えると、、
どの作品も最終局面の、息づかいまで聞こえてくるような、
ヒリヒリした雰囲気に魅せられてしまっているのだと思います。
この作品も、同様の息づかいを感じました。
ジャッカルの日は星5ですが。

それに本作を読んで、
自分は、会社の犬か、社会の犬か、それとも自由な野犬なのか、
どの犬だとしても、自分の信念を大切にしたい、プロフェッショナルでありたい、そう思いました。

本作中でもし今の自分が仲間だったら、服の発注を間違えるか、
ドラム缶の施工不良で穴開けてしまいそうです。まだまだだ(笑)
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年8月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても良い状態でした、とても安く絶版本が手に入り満足です。
2007年7月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 最後の最後、クーデター自体を成功させて、どこかからか人を呼んでその人を元首に仕立てる・・・
 その伏線って上巻の一番初めにチラッと出てきたあの人でしょ?どれだけ主人公シャロンと結びつきが強いのか判らないまま最終場面へ突入してしまうのは、読者を考えてないから?
 内容としては☆4個でもいいんだけど、考えてしまう作品。
2013年10月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
偶然に見つかったプラチナ鉱山。その利権をめぐり暗躍するロンドンの巨大企業。その依頼を受けクーデターの準備を着々と進める傭兵たち。上巻に続くこの物語は戦争をテーマにしながら戦闘シーンがほとんどないサスペンス仕立ての名作です。

上巻の感想にも書きましたが、これを初めて読んだのは中学生の頃。図書館でタイトルだけに惹かれて手に取ったのを覚えています。未熟な子供には理解しえない内容ながら、何故かおぼろげに意味が分かり夢中になって読んだものです。この難解な内容なのに分かりやすく文章にするというところがこの作者の作者たる所以でしょう。

背景に大国や企業の思惑に翻弄されるアフリカへの想いを込めながら、それでいて直接的な悲劇の描写はせず代弁者として傭兵シャノンに言葉少なに語らせるに留めています。それがかえって雄弁に作者の想いを伝えているようで、アフリカの惨状を、悲劇を、苦しみをぬくぬくとした環境で他人の書いた文字で分かろうと思うなと言われているようにも感じます。

この作品はいったい何度読み返したのか分からないほど読んでいます。読むたびに新しい発見があるという類のものではありません。敵味方を問わず、一貫して描かれるプロの仕事ぶり、そのカッコよさに触れたくて読んでいます。利益の為に平気で他者を踏みにじろうとする者たちにも美学があり、憧れます。僅かな人数で一国をひっくり返そうとするシャノン達傭兵の姿と仕事の進め方に憧れます。私の中でのカッコいい大人、本当の仕事をする大人の見本がこの中にあり、自分自身が道に迷いそうな時、弱った時にこの作品を読みます。

戦争をテーマにしながら、戦闘シーンがほとんどない作品なので戦争アクション的な小説を求めてこの作品を読むと肩すかしを食います。しかし、映画などでは描きようもない裏方の準備の部分、仕事の仕方や準備の整え方の作法。スマートなカッコよさとは何かを教えてくれる一冊として間違いなくお勧めできる作品です。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年2月21日に日本でレビュー済み
(上巻から続く)本作品のキーワードを三つ挙げると「国際鉱山業」「傭兵」「アフリカ」で
ある。鉱山業は今でも文字通りの山師の世界で、当てればデカいがハズレると何にも
ならない。鉱脈を発見しても採掘権を得られるかは、その国の政治事情に左右される。
勝ち抜くための生き馬の目を抜く熾烈な企業戦争が日々行なわれている世界である。

傭兵は今でも存在する。日本人傭兵の高部正樹氏が著名であろう。彼らは戦うことで
糧を得ているが、純粋にカネだけを目的にしている者は実は少数だ。本書に登場する
傭兵たちも同様である。彼らは戦うことが生きることなのだ。"くだらない都市の養鶏み
たい"に生きることを拒否した人間だ。上巻で傭兵の何たるかをシャノンが語っている。

アフリカは今でも糞みたいなところだ。だがフォーサイスはアフリカを愛している。糞が
糞のままでいるのを認めない人間がまだ残っているからだ。彼はアフリカの可能性を
信じている。ザンガロのような国はまだあったとしても、わずかな希望は存在している。

物語の大部分が戦闘の準備に費やされるため、途中でダレる人もいるかもしれないが、
最後まで読んでほしい。アフリカも傭兵も世界から見下される存在には違いない。だが
彼らも何かを信じて生きている。この小説は彼らの生き様の真実を教えてくれるのだ。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年7月31日に日本でレビュー済み
’71年、小説デビュー作『ジャッカルの日』で“ドキュメント・スリラー”と呼ばれる分野を生み出し、’72年度のMWAの最優秀長編賞を受賞したフレデリック・フォーサイスが、’74年、本書で“国際謀略軍事ドキュメント・スリラー”に挑んだ。本書も前2作(『ジャッカルの日』『オデッサ・ファイル』)同様映画化されている。

西アフリカのザンガロに世界的に稀少なプラチナ鉱脈があることを知った英国の大資本マンソン合同鉱業の会長ジェームズ卿は、その採掘権を独占して巨万の富を手に入れるため、軍事クーデターを起こしてザンガロの独裁者キンバ大統領を倒し、傀儡政権を建てようという恐るべき陰謀をはかる。この鉱山王はパリ在住の白人傭兵のリーダー、キャット・シャノンに自らの企みを託す。

ストーリーは、ジェームズ卿から巨額の報酬を約束されたシャノンが、依頼を引き受けて、傭兵仲間4人を集め、100日後にクーデターを起こすための具体的な準備行動のディテールを刻々と綴ってゆく。再びアフリカの地で戦うことに対して傭兵としての血が騒ぎながらも沈着冷静に作戦を推し進めるシャノン。

訳者の「あとがき」によれば、このストーリーは、フォーサイス自身がスポンサーとなってクーデターを企画して実行し、そして失敗した実体験を基にしているということだが、なるほど物語の大半を占めるシャノンの準備行動には迫真のリアリティーがあり、読者を惹きつけて離さない。

かくしてクーデターは実行に移されるのだが、ラストにはジェームズ卿の企図したものとは異なるフォーサイスのアフリカに対する世界へのメッセージともいえるどんでん返しが待っていた・・・。
本書は、まさに“マスター・ストーリーテラー”と称されるフォーサイスの、初期の傑作である。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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