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Forsyth Collection II 囮たちの掟 (角川文庫 フ 6-23 Forsyth Collection 2) 文庫 – 2004/2/25
タイ・バンコク発ロンドン行きの飛行機中と、ヒースロー空港の税関を舞台に密かに繰り広げられる麻薬取引を巡る攻防を描く表題作ほか、著者初挑戦のラブストーリー「時をこえる風」を収録。傑作短編集第2弾。
- 本の長さ269ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2004/2/25
- ISBN-104042537235
- ISBN-13978-4042537236
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商品の説明
著者について
1938年イギリス生まれ。作家。「ジャッカルの日」を始め数々の作品が大ヒットし、スパイ小説の第一人者として活躍。
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2004/2/25)
- 発売日 : 2004/2/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 269ページ
- ISBN-10 : 4042537235
- ISBN-13 : 978-4042537236
- Amazon 売れ筋ランキング: - 621,823位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2014年8月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
回顧録的な構成で、退役を迫られた諜報部員という舞台装置がよろしい。この前提ならば、オムニバス的にいくつかの作品を紹介するにはもってこいであろう。30年以上前に読んだが、友人に呼んでもらいたくなって、購入して進呈しました。
2004年4月3日に日本でレビュー済み
飛行機での密輸を追う話と、アメリカの19世紀から現代までを舞台にしたラブストーリーっぽい話が1つの、2つからなります。
密輸ものは、「だましあい」で逆転、逆転、最後まで目が離せません。ノンフィクションぽいできです。
もう1篇は、時空を超える恋人たちの物語。19世紀の白人とアインディアンの争い、その中での、敵味方を超えた恋、そして、離別と、時空を超えた再会、という内容でした。ラブストーリーっぽい話ですが、19世紀の様子や、現代アメリカでの森林の中での逃避行、森林戦など、それ以外のところでも、十分楽しめました。
いずれも、精密な描写が読ませます。
密輸ものは、「だましあい」で逆転、逆転、最後まで目が離せません。ノンフィクションぽいできです。
もう1篇は、時空を超える恋人たちの物語。19世紀の白人とアインディアンの争い、その中での、敵味方を超えた恋、そして、離別と、時空を超えた再会、という内容でした。ラブストーリーっぽい話ですが、19世紀の様子や、現代アメリカでの森林の中での逃避行、森林戦など、それ以外のところでも、十分楽しめました。
いずれも、精密な描写が読ませます。
2020年6月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
フレデリック フォーサイスの『Forsyth Collection II 囮たちの掟 』というタイトルの文庫本を見つけたので早速入手して読むことにした。
本書は、二つの短編で構成されていて最初が「囮たちの掟」であった。
数ページ読み進みながら既視感に襲われ「ちょっと待てよ!、と本棚を調べて4年ほど前に再読した『戦士たちの挽歌』2002年刊行の単行本を取り出して確認したら、この単行本の短編集に同じ「囮たちの掟」と「時をこえる風」の二作が入っていたのです。
記憶力も衰えたとはいえ三回目ともなるとストーリーのディテールなどは忘れているが、いくらなんでもストーリーの粗筋などは憶えています。
が、まあそのまま読むことにしました。
とにかく読んだ本だからレビューを、あえて投稿することにしました。
以下、・・・・・・内に、4年前に十数年ぶりに再読した『戦士たちの挽歌』のレビューを、そのまま転載しておきます。
・・・・・・
何か面白そうな本はないかと在庫のなかかを選んでいたら、『ジャッカルの日』で有名なフレデリック・フォーサイスの本書『戦士たちの挽歌』を見つけたので読むことにした。
分厚い単行本であり奥付を見ると2002年と記してある。
評者がこの本を読んだのが14年も昔であるから本の内容は例のごとく記憶の彼方にすべて消えてしまっていた。
本書は、五つ作品で構成された短編集であったが、ページ数から考えれば中編集と言ってもよいような作品もあるし、特に『時をこえる風』などは長編ともいえる作品である。
それぞれの感想を下に列記したい。
1)『戦士たちの挽歌』
フォーサイスの短編は優れたものが多いと知ってはいたが、プロット構成やストーリの終焉で読者になんともいえぬ余韻を与える見事な手腕に感銘を受けた作品であった。
経歴もその立ち居振る舞いも一部の隙もない紳士である勅撰弁護士ジェームズ・ヴァンシタードがなぜ弁護料も払えない街の二人のゴロツキの弁護を突然買って出てきたのか。
弁舌も法廷テクニュクも凄腕のヴァンシタード勅撰弁護士は、二人のゴロツキを当然のごとく無罪放免させてしまった。
捜査にあたっていたジャック・バーンズ警部補が法廷から出てくる無罪を勝ち取ったヴァンシタードに憤懣やるかたない言葉を浴びせると、ヴァンシタードがバーンズの耳元で「こういうと驚くかもしてないが」「正義が勝つかどうかにかかわるケースだったのだ」とささやいた。
この物語のキーワードは、「正義」であるが、ほとんどの読者がこの物語の結末で拍手喝采するだろうと思う傑作である。
2)『競売者のゲーム』
評者は本書を読み終え各作品を比べてみて、この『競売者のゲーム』が評者の一番好みである作品であった。
キーワードは、「メルセデス・ベンツ」としておきます。
とにかく絵の中に小さなメルセデス・ベンツが登場した描写のところまで読んだ評者は、「プッ」と噴き出してしまったのである。
ネタバレになるからこのくらいにしておきますが、著者のユーモアあるストリーテラーとしての才能に脱帽です。
3)『奇蹟の値段』
1975年の夏、アメリカのカンサスからイタリア観光に来た牧場主中年夫婦がシエナで毎年7月2日と8月16日に開催される「パリオ祭」のパレードを見物しょうとホテルから石畳の路地を急ぎ歩いていた。
何世紀も前に造られた石畳だから、歩きにくく奥方がつまずいて足首を挫いてしまった。
近くにあったアーチの奥の板石を敷いた庭に入り、日陰に運よくあった石のベンチで休むことにした。
「どうかなさいましたか?」と、50代半ばの男に声をかけられたあと奥方の足首を手当てしてくれた。
その男が語るこの庭にまつわる感動的な奇跡のような物語が度を越しているから、評者は最後の後味の悪い結末を想像してしまった。
で、結末になってもそんなに以外でもなく読み終えた。
まあ、フォーサイスならではの手管を評価したいとは思ったが・・・。
キーワードは、「寄付金箱」かな。
4)『囮たちの掟』
バンコックからロンドン・ヒースロー空港へ向かうボーイング747-400型ジャンボ英国航空(BA)のエイドリアン・ファロン機長は、乗客から変な手紙を届けられた。
機長は、この手紙を読んで犯罪(麻薬密輸)の匂いを感じとり、専用回線(ACARS)を使いヒースローBA空港警備係へ通報する。
どんでん返しというほどの結末ではないが、一番犯人らしくない登場人物も疑え、という典型的な作品であった。
キーワードは、「囮」で決まり。
5)『時をこえる風』
本書中一番長い作品である。
1867年6月25日、カスター将軍旗下の騎兵隊が、リトル・ビックホーンで虐殺されたとき、生き延びた白人は一人もいなかったとされている。
しかしたった一人だけ生き残った者がいた。
その若者がこの物語の主人公ベン・クレイグである。
物語の前半はなぜベンが生き残ったのかをシャイアン族の娘「ささやく風」との恋物語として語られてゆく。
ベンが騎兵隊の捕虜になった「ささやく風」を逃がして助けたことから虐殺をまぬがれシャイアン族の世話になる。
その後ベンと「ささやく風」は、道ならぬ恋におち駆け落ちしてしまった。
ベンと「ささやく風」は、追っ手を逃れてモンタナの山奥の洞窟までたどり着く。
精根尽き果てたベンの前に突然「聖なる人」が現れ、必ずまた二人は一緒になれるから、ひとまずここは「ささやく風」を追っ手の元へ還しなさいさいと告げる。
ベンは、「聖なる人」のお告げを信じて「ささやく風」を、一族の元へ返すことを決断した。
ベンは疲労困憊した身体を、厳しい寒気が襲う洞窟の中に毛皮を敷き身を横たえ眠りにつく。
目が覚めたときからこの物語のファンタジーが始まる。
ネイティヴ・アメリカンと騎兵隊との血なまぐさい戦いが続く西部の大平原や、カスター将軍の無能さなどを、フォーサイスが事細かく描写しているのはなかなか読ませてくれた。
が、どうもこのようなストーリー展開は評者の好みではなく、本書で高く評価するのは『戦士たちの挽歌』と『競売者のゲーム』であった。
『時をこえる風』のキーワードは、「タイムスリップした魂」で決まり。
・・・・・・
『戦士たちの挽歌』 2002/1/30(単行本)を、再読した時のレビューを、そのまま転載しましたが、くれぐれもフォーサイスの本を探している方が重複して購入しないよう気を付けてくださるようにとの思いから投稿してしまいました。
角川さんも紛らわしいことしないでくださいね!
<追記>
『囮たちの掟』を、再々読してみて気が付いたことは、ジャンボジェット機の詳細などを知ることができたのが予想外の収穫でした。
本書は、二つの短編で構成されていて最初が「囮たちの掟」であった。
数ページ読み進みながら既視感に襲われ「ちょっと待てよ!、と本棚を調べて4年ほど前に再読した『戦士たちの挽歌』2002年刊行の単行本を取り出して確認したら、この単行本の短編集に同じ「囮たちの掟」と「時をこえる風」の二作が入っていたのです。
記憶力も衰えたとはいえ三回目ともなるとストーリーのディテールなどは忘れているが、いくらなんでもストーリーの粗筋などは憶えています。
が、まあそのまま読むことにしました。
とにかく読んだ本だからレビューを、あえて投稿することにしました。
以下、・・・・・・内に、4年前に十数年ぶりに再読した『戦士たちの挽歌』のレビューを、そのまま転載しておきます。
・・・・・・
何か面白そうな本はないかと在庫のなかかを選んでいたら、『ジャッカルの日』で有名なフレデリック・フォーサイスの本書『戦士たちの挽歌』を見つけたので読むことにした。
分厚い単行本であり奥付を見ると2002年と記してある。
評者がこの本を読んだのが14年も昔であるから本の内容は例のごとく記憶の彼方にすべて消えてしまっていた。
本書は、五つ作品で構成された短編集であったが、ページ数から考えれば中編集と言ってもよいような作品もあるし、特に『時をこえる風』などは長編ともいえる作品である。
それぞれの感想を下に列記したい。
1)『戦士たちの挽歌』
フォーサイスの短編は優れたものが多いと知ってはいたが、プロット構成やストーリの終焉で読者になんともいえぬ余韻を与える見事な手腕に感銘を受けた作品であった。
経歴もその立ち居振る舞いも一部の隙もない紳士である勅撰弁護士ジェームズ・ヴァンシタードがなぜ弁護料も払えない街の二人のゴロツキの弁護を突然買って出てきたのか。
弁舌も法廷テクニュクも凄腕のヴァンシタード勅撰弁護士は、二人のゴロツキを当然のごとく無罪放免させてしまった。
捜査にあたっていたジャック・バーンズ警部補が法廷から出てくる無罪を勝ち取ったヴァンシタードに憤懣やるかたない言葉を浴びせると、ヴァンシタードがバーンズの耳元で「こういうと驚くかもしてないが」「正義が勝つかどうかにかかわるケースだったのだ」とささやいた。
この物語のキーワードは、「正義」であるが、ほとんどの読者がこの物語の結末で拍手喝采するだろうと思う傑作である。
2)『競売者のゲーム』
評者は本書を読み終え各作品を比べてみて、この『競売者のゲーム』が評者の一番好みである作品であった。
キーワードは、「メルセデス・ベンツ」としておきます。
とにかく絵の中に小さなメルセデス・ベンツが登場した描写のところまで読んだ評者は、「プッ」と噴き出してしまったのである。
ネタバレになるからこのくらいにしておきますが、著者のユーモアあるストリーテラーとしての才能に脱帽です。
3)『奇蹟の値段』
1975年の夏、アメリカのカンサスからイタリア観光に来た牧場主中年夫婦がシエナで毎年7月2日と8月16日に開催される「パリオ祭」のパレードを見物しょうとホテルから石畳の路地を急ぎ歩いていた。
何世紀も前に造られた石畳だから、歩きにくく奥方がつまずいて足首を挫いてしまった。
近くにあったアーチの奥の板石を敷いた庭に入り、日陰に運よくあった石のベンチで休むことにした。
「どうかなさいましたか?」と、50代半ばの男に声をかけられたあと奥方の足首を手当てしてくれた。
その男が語るこの庭にまつわる感動的な奇跡のような物語が度を越しているから、評者は最後の後味の悪い結末を想像してしまった。
で、結末になってもそんなに以外でもなく読み終えた。
まあ、フォーサイスならではの手管を評価したいとは思ったが・・・。
キーワードは、「寄付金箱」かな。
4)『囮たちの掟』
バンコックからロンドン・ヒースロー空港へ向かうボーイング747-400型ジャンボ英国航空(BA)のエイドリアン・ファロン機長は、乗客から変な手紙を届けられた。
機長は、この手紙を読んで犯罪(麻薬密輸)の匂いを感じとり、専用回線(ACARS)を使いヒースローBA空港警備係へ通報する。
どんでん返しというほどの結末ではないが、一番犯人らしくない登場人物も疑え、という典型的な作品であった。
キーワードは、「囮」で決まり。
5)『時をこえる風』
本書中一番長い作品である。
1867年6月25日、カスター将軍旗下の騎兵隊が、リトル・ビックホーンで虐殺されたとき、生き延びた白人は一人もいなかったとされている。
しかしたった一人だけ生き残った者がいた。
その若者がこの物語の主人公ベン・クレイグである。
物語の前半はなぜベンが生き残ったのかをシャイアン族の娘「ささやく風」との恋物語として語られてゆく。
ベンが騎兵隊の捕虜になった「ささやく風」を逃がして助けたことから虐殺をまぬがれシャイアン族の世話になる。
その後ベンと「ささやく風」は、道ならぬ恋におち駆け落ちしてしまった。
ベンと「ささやく風」は、追っ手を逃れてモンタナの山奥の洞窟までたどり着く。
精根尽き果てたベンの前に突然「聖なる人」が現れ、必ずまた二人は一緒になれるから、ひとまずここは「ささやく風」を追っ手の元へ還しなさいさいと告げる。
ベンは、「聖なる人」のお告げを信じて「ささやく風」を、一族の元へ返すことを決断した。
ベンは疲労困憊した身体を、厳しい寒気が襲う洞窟の中に毛皮を敷き身を横たえ眠りにつく。
目が覚めたときからこの物語のファンタジーが始まる。
ネイティヴ・アメリカンと騎兵隊との血なまぐさい戦いが続く西部の大平原や、カスター将軍の無能さなどを、フォーサイスが事細かく描写しているのはなかなか読ませてくれた。
が、どうもこのようなストーリー展開は評者の好みではなく、本書で高く評価するのは『戦士たちの挽歌』と『競売者のゲーム』であった。
『時をこえる風』のキーワードは、「タイムスリップした魂」で決まり。
・・・・・・
『戦士たちの挽歌』 2002/1/30(単行本)を、再読した時のレビューを、そのまま転載しましたが、くれぐれもフォーサイスの本を探している方が重複して購入しないよう気を付けてくださるようにとの思いから投稿してしまいました。
角川さんも紛らわしいことしないでくださいね!
<追記>
『囮たちの掟』を、再々読してみて気が付いたことは、ジャンボジェット機の詳細などを知ることができたのが予想外の収穫でした。
2014年4月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
かつて「ジャッカルの日」の映画で、初めてフォーサイス作品に触れて、後で小説の方を読みましたが、フォーサイス作品は面白いです。
2008年6月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
洋書から遠ざかって暫くになるが、この本は従来にないフォーサイスの作品であった。もっと早くに知りたかった。物語は1980年代から知らない間に1990年代へ移るが、なんともいえない興味深さを感じた。あとがきに映画にした時の俳優のイメージが書かれてあったが、私の理想ではジョンウエインの捜索者のイメージがあり、女優はナタリ−ウッドがいいと思った。男優は勿論ジミースチュアートでおおいに結構である。こういう楽しみ方もあるものだと思った次第である。このあとフォーサイスのアフガンの男を読む。