この作品の素晴らしさの説明は私の能力の限界こえていますね。詳しいレビューは他の人のを参考にするといいでしょう。
現実の過去にいた偉人を利用しての蒸気により発展を迎えた「if」の世界。スチームパンクの金字塔。
圧倒的な質と量に大満足。というか消化仕切れず、もらしそうというくらい。
他のかたも書いていますが、解説の関係で、上下同時購入がいいでしょう。
これハードカバー時代も、そのごの文庫時代も重くて、持ち運び大変だったから電子書籍でお手軽になったのはほんと助かりますね。
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ディファレンス・エンジン 上 (角川文庫 赤 キ 6-1) 文庫 – 1993/5/1
- 本の長さ394ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日1993/5/1
- ISBN-104042659012
- ISBN-13978-4042659013
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (1993/5/1)
- 発売日 : 1993/5/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 394ページ
- ISBN-10 : 4042659012
- ISBN-13 : 978-4042659013
- Amazon 売れ筋ランキング: - 2,402,946位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2020年6月15日に日本でレビュー済み
5年前、伊藤計劃&円城塔の合作『屍者の帝国』を読んだ時、本書の存在を知って購入したものの、ギブスンとスターリングの積読の山を片付けてから読もうと思ったばかりに、本書もまた積読になってしまっていた。先般、スターリングの短編集『タクラマカン』を読み終え、ようやく本書にたどり着いた。
本書が、バベッジの差分機関の発達によって異形に進化した1855年のロンドンを描いたスチームパンクの架空歴史小説であるということは以前から理解していたが、本書の共作者2人、特にスターリングは未来志向の作家だと思っていたので、裏表紙の紹介文を読んだ時に少し違和感を感じた。オルタナティブ・ワールドとはいえ、なぜ、歴史小説なのか? 今更の疑問だが、そんなことを考えながらの、激しく周回遅れの読書評です。
上巻は3部構成。しかし、そのタイトルは“第一の反復”から始まって“第三の反復”まで。解説で少しほのめかされてはいるが“ITERATION:繰り返し”という単語は何を意味しているのだろうか。
第一部の主人公は、若いころは娼婦に身をやつしていたシビル。彼女の父親は彼女が幼かったころにラッダイト(打ち壊し)運動の扇動者として絞首刑に処せられていた。そんな彼女の若いころの体験が語られるが、時代背景と多くの謎が提示されただけで第一部は終了。差分機関を使って圧縮ファイルを動画再生に活用するって、それ、遊びすぎでしょ。
第二部と第三部の主人公は、雷竜の発掘で注目された若い古生物学者マロリー。学会内での論争と国際関係の謀略に巻き込まれる彼に降りかかるレディ・エイダ・バイロンを巡ってのトラブル。
アナログ計算機を活用した産業革命によって変貌する社会、名声とスキャンダルに彩られた階級闘争、環境汚染によって終末的な様相を呈し始めるロンドン。様々な要素が入り組んでもう一つの陰鬱なビクトリアン・エイジが描かれる。
読み始める前は、『屍者の帝国』のことを思い出して読みにくいのではないかと心配していたのだが、杞憂だった。文章は読みやすく、個々の物語は興味深く、分かり易い。しかし、描かれる事件の背後にある謎はまだ真の姿を現さない。上巻で描かれるのは噂と状況だけで個々の物語を繋ぐ糸はまだ見えてこない。さらに各部のエピローグで描かれる情景がさらなる謎を呼ぶ。
巻末に、伊藤計劃&円城塔の解説が掲載されているのだが、これがまた難しい。解説というより、本書に触発されて書かれた短編。それがまた『屍者の帝国』を思い出させるものだから解釈に苦労する。なぜ、上巻の巻末にこの解説が掲載されているのか?
もしかしたら、長編小説『屍者の帝国』が、伊藤計劃の短いシノプシスから生み出されたように、本書もまず“第一の反復”ゴーリアドの天使”が書かれ、その後長編に発展したのではあるまいか?
果たして下巻ではどのような解が示されるのだろうか?作者の意図は読み取れるのだろうか?
本書が、バベッジの差分機関の発達によって異形に進化した1855年のロンドンを描いたスチームパンクの架空歴史小説であるということは以前から理解していたが、本書の共作者2人、特にスターリングは未来志向の作家だと思っていたので、裏表紙の紹介文を読んだ時に少し違和感を感じた。オルタナティブ・ワールドとはいえ、なぜ、歴史小説なのか? 今更の疑問だが、そんなことを考えながらの、激しく周回遅れの読書評です。
上巻は3部構成。しかし、そのタイトルは“第一の反復”から始まって“第三の反復”まで。解説で少しほのめかされてはいるが“ITERATION:繰り返し”という単語は何を意味しているのだろうか。
第一部の主人公は、若いころは娼婦に身をやつしていたシビル。彼女の父親は彼女が幼かったころにラッダイト(打ち壊し)運動の扇動者として絞首刑に処せられていた。そんな彼女の若いころの体験が語られるが、時代背景と多くの謎が提示されただけで第一部は終了。差分機関を使って圧縮ファイルを動画再生に活用するって、それ、遊びすぎでしょ。
第二部と第三部の主人公は、雷竜の発掘で注目された若い古生物学者マロリー。学会内での論争と国際関係の謀略に巻き込まれる彼に降りかかるレディ・エイダ・バイロンを巡ってのトラブル。
アナログ計算機を活用した産業革命によって変貌する社会、名声とスキャンダルに彩られた階級闘争、環境汚染によって終末的な様相を呈し始めるロンドン。様々な要素が入り組んでもう一つの陰鬱なビクトリアン・エイジが描かれる。
読み始める前は、『屍者の帝国』のことを思い出して読みにくいのではないかと心配していたのだが、杞憂だった。文章は読みやすく、個々の物語は興味深く、分かり易い。しかし、描かれる事件の背後にある謎はまだ真の姿を現さない。上巻で描かれるのは噂と状況だけで個々の物語を繋ぐ糸はまだ見えてこない。さらに各部のエピローグで描かれる情景がさらなる謎を呼ぶ。
巻末に、伊藤計劃&円城塔の解説が掲載されているのだが、これがまた難しい。解説というより、本書に触発されて書かれた短編。それがまた『屍者の帝国』を思い出させるものだから解釈に苦労する。なぜ、上巻の巻末にこの解説が掲載されているのか?
もしかしたら、長編小説『屍者の帝国』が、伊藤計劃の短いシノプシスから生み出されたように、本書もまず“第一の反復”ゴーリアドの天使”が書かれ、その後長編に発展したのではあるまいか?
果たして下巻ではどのような解が示されるのだろうか?作者の意図は読み取れるのだろうか?
2020年1月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2020年1月のセールがきっかけで、本作を上下冊kindle版で購入しました。
現在電子版では伊藤・円城両人の解説がないようです。解説も読みたい方はご注意ください。
現在電子版では伊藤・円城両人の解説がないようです。解説も読みたい方はご注意ください。
2019年3月6日に日本でレビュー済み
想像してみて欲しい。
一つの世界を文字のみで表現したときに感じる思考の広大さを。
今、このレビューを書いているのに使っている狭い机。Bluetootnキーボードの隣には烏龍茶の缶。
半開きのカーテンの先は曇天で、その空と近い色をした摩天楼。
私の周り、しかも現代的なものばかりにも関わらず、簡易的だが細かに状態を説明するにはしばしば骨の折れる情報量になる。
それが1800年代のイギリス、分岐した歴史となれば白熱灯はガスランプになるし、ライターはマッチとなる。
どんなに細かな物、風景、風俗にしても今を生きる我々とは違う基準が当然のように描かれているという圧倒感。
つまりそれこそが異世界。
転生するのは勝手だが、転生した先の人物が、現代と変わらない価値基準で主人公と関わり合うことをよしとしているうちは決して見出すことのできない幻想。
ディファレンスエンジンが見せる白昼夢はソリッドな文体として生起する。
その奔流に飲み込まれることに躊躇いを捨てたとき、眼前には革命の蒸気。
破壊の煙が立ち上り、霧にも似た空を追うと、十分とは言えない光が、千切れた雲から差し込むロンドンは混沌。
あなたはこのディファレンスエンジンを読んだ。読まなかった。面白かった。面白くなかった。こうした差分が幾重に積もり、あなたの思考に、経験に、本棚に、次なる差分が生まれ、今のあなたとは違うあなたになった。ならなかった。まさかそうなるだなんて。
あなたというエンジンが、この書籍を噛み砕き、何かしらの評価を終えた後、止まることを拒否した反復が次なる記号を求めて回り出す。
あなたの中心では、あるものが育つ。生命に似た自己触媒作用の木であり、思考の根を通して、おのが棄てたイメージの豊穣な腐敗を養分としながら、無数の電光の枝へと分岐し、上へ、上へ、幻視の隠された光を目指す。
死にかけて、やがて生まれる。
光が強烈だ。
光は澄んでいる。
“眼”はとうとう、
それ自身をみなくてはならない。
私自身——
私には分かる:
私には分かる、
私には分かる
私
!
一つの世界を文字のみで表現したときに感じる思考の広大さを。
今、このレビューを書いているのに使っている狭い机。Bluetootnキーボードの隣には烏龍茶の缶。
半開きのカーテンの先は曇天で、その空と近い色をした摩天楼。
私の周り、しかも現代的なものばかりにも関わらず、簡易的だが細かに状態を説明するにはしばしば骨の折れる情報量になる。
それが1800年代のイギリス、分岐した歴史となれば白熱灯はガスランプになるし、ライターはマッチとなる。
どんなに細かな物、風景、風俗にしても今を生きる我々とは違う基準が当然のように描かれているという圧倒感。
つまりそれこそが異世界。
転生するのは勝手だが、転生した先の人物が、現代と変わらない価値基準で主人公と関わり合うことをよしとしているうちは決して見出すことのできない幻想。
ディファレンスエンジンが見せる白昼夢はソリッドな文体として生起する。
その奔流に飲み込まれることに躊躇いを捨てたとき、眼前には革命の蒸気。
破壊の煙が立ち上り、霧にも似た空を追うと、十分とは言えない光が、千切れた雲から差し込むロンドンは混沌。
あなたはこのディファレンスエンジンを読んだ。読まなかった。面白かった。面白くなかった。こうした差分が幾重に積もり、あなたの思考に、経験に、本棚に、次なる差分が生まれ、今のあなたとは違うあなたになった。ならなかった。まさかそうなるだなんて。
あなたというエンジンが、この書籍を噛み砕き、何かしらの評価を終えた後、止まることを拒否した反復が次なる記号を求めて回り出す。
あなたの中心では、あるものが育つ。生命に似た自己触媒作用の木であり、思考の根を通して、おのが棄てたイメージの豊穣な腐敗を養分としながら、無数の電光の枝へと分岐し、上へ、上へ、幻視の隠された光を目指す。
死にかけて、やがて生まれる。
光が強烈だ。
光は澄んでいる。
“眼”はとうとう、
それ自身をみなくてはならない。
私自身——
私には分かる:
私には分かる、
私には分かる
私
!
2013年3月2日に日本でレビュー済み
上・下巻読了。舞台は1855年のロンドン。
ビクトリア朝の大英帝国。バベッジの発明したコンピュータが実際に作られていたら、世界はどうなっていたか?という歴史小説。
上巻・下巻と分かれている。
どうせ一挙に読むのなら、上巻・下巻とも一緒に購入されるのをお勧めします。物語の時代に実際に活躍した人物が数多く登場するのだが、「下巻」に付録する”差分事典”が、知識を補完してくれるので、理解の助けになります。
あり得たかも知れない世界。
蒸気機関とコンピュータが統合され、解析手法が格段に進み、碩学者が要職につく世界。大英帝国の階級格差がキッチリと描写されている。
ラッダイト(機械打ち壊し)運動、コミューンなどの社会思想も盛り込まれている(なんと!ニューヨークにコミューンが・・)にはニヤリ。
博物学の時代。「斉一説」と「天変地異説」や、恐竜発掘にまつわる学派同士の論争など、時代描写がとても細かい。
データやプログラムの保管もパンチカードシステム。蒸気映像のキネマや、蒸気自動車が出てくるなど、小道具への興味も尽きない。
登場人物も魅力的。史実とは違って、エライ事になっている。
読み出しではちょっと戸惑う。
目次を見ると、「第一の反復」から「第五の反復」、「モーダス 提示されたイメージ」とある。「反復」ってのがよく分からない。ハッキリ言って、なんだソレ?状態である。
時代も、最初は1905年の回想シーンだし。読み進めていくにつれ、ナゾが解明されてくる。
何しろ、ウィリアム・バロウズの小説みたいに、いきなり場面が飛んだりする。読者としては「置いてけぼり」を喰らわされたまま読み進めて行かなくてはならないのであるが、ちゃんと後で、パズルのピースがつながってくる。
色々な人の目線で、物語が綴られるという面では、芥川龍之介の『藪の中』みたいな感じである。真相はどうなんだ?と読んでいく。
蒸気みたいにモヤモヤしたままだったのが、徐々にモヤモヤなりに一個の形となってくるイメージだ。
(そういう事か!ってのは、後書きを読んで確信した)
蒸気コンピューターからは、レトロなイメージ(実際には無かったワケで・・)を抱くが、テーマは本当に普遍的。
コンピュータウィルスを発明する人もいる。ハッキングを行う人もいる。
機械が複雑、高度になるにつけ、コンピュータも知能を持つようになるかも知れない。例え、歯車の組み合わせでも。プログラムが活動する限り、それは「生きている」ワケで・・。そのモヤモヤの意識が、蒸気映像として回想しているシーンなのである。
極めて象徴的な道具として、日本の「からくり人形」も登場する。これって、まさに『攻殻機動隊』の世界?
環境破壊も本書のテーマかも知れない。
テムズ川の描写たるや、匂い立つ悪臭である。科学万能だったり、急進派が改革をすすめる時代には、エコロジーを考える余裕などないのかも。
ディファレンス(=差異)ってのは、現実の歴史との「差異」をかけている。読みながら気がついた。。
ビクトリア朝の大英帝国。バベッジの発明したコンピュータが実際に作られていたら、世界はどうなっていたか?という歴史小説。
上巻・下巻と分かれている。
どうせ一挙に読むのなら、上巻・下巻とも一緒に購入されるのをお勧めします。物語の時代に実際に活躍した人物が数多く登場するのだが、「下巻」に付録する”差分事典”が、知識を補完してくれるので、理解の助けになります。
あり得たかも知れない世界。
蒸気機関とコンピュータが統合され、解析手法が格段に進み、碩学者が要職につく世界。大英帝国の階級格差がキッチリと描写されている。
ラッダイト(機械打ち壊し)運動、コミューンなどの社会思想も盛り込まれている(なんと!ニューヨークにコミューンが・・)にはニヤリ。
博物学の時代。「斉一説」と「天変地異説」や、恐竜発掘にまつわる学派同士の論争など、時代描写がとても細かい。
データやプログラムの保管もパンチカードシステム。蒸気映像のキネマや、蒸気自動車が出てくるなど、小道具への興味も尽きない。
登場人物も魅力的。史実とは違って、エライ事になっている。
読み出しではちょっと戸惑う。
目次を見ると、「第一の反復」から「第五の反復」、「モーダス 提示されたイメージ」とある。「反復」ってのがよく分からない。ハッキリ言って、なんだソレ?状態である。
時代も、最初は1905年の回想シーンだし。読み進めていくにつれ、ナゾが解明されてくる。
何しろ、ウィリアム・バロウズの小説みたいに、いきなり場面が飛んだりする。読者としては「置いてけぼり」を喰らわされたまま読み進めて行かなくてはならないのであるが、ちゃんと後で、パズルのピースがつながってくる。
色々な人の目線で、物語が綴られるという面では、芥川龍之介の『藪の中』みたいな感じである。真相はどうなんだ?と読んでいく。
蒸気みたいにモヤモヤしたままだったのが、徐々にモヤモヤなりに一個の形となってくるイメージだ。
(そういう事か!ってのは、後書きを読んで確信した)
蒸気コンピューターからは、レトロなイメージ(実際には無かったワケで・・)を抱くが、テーマは本当に普遍的。
コンピュータウィルスを発明する人もいる。ハッキングを行う人もいる。
機械が複雑、高度になるにつけ、コンピュータも知能を持つようになるかも知れない。例え、歯車の組み合わせでも。プログラムが活動する限り、それは「生きている」ワケで・・。そのモヤモヤの意識が、蒸気映像として回想しているシーンなのである。
極めて象徴的な道具として、日本の「からくり人形」も登場する。これって、まさに『攻殻機動隊』の世界?
環境破壊も本書のテーマかも知れない。
テムズ川の描写たるや、匂い立つ悪臭である。科学万能だったり、急進派が改革をすすめる時代には、エコロジーを考える余裕などないのかも。
ディファレンス(=差異)ってのは、現実の歴史との「差異」をかけている。読みながら気がついた。。
2020年6月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ヒンデンブルグと思われる船影が映った表紙とタイトルが目止まりKindleで取り合えず上巻だけ購入しました。Kindle版でも見なかなか読む時間が取れないので最近はもっはらスマホの読上げアプリを使って通勤やジョギング中に”聞いて”います。ただ訓読みと音読みがデタラメなのでなかなか大変です。
Amazonの解説でSFとかサイバーパンクが何某と書いてあり、同じキーワードでパンクはパンクでもパンクロックに若かりし頃はSex Pistolsに夢中になりバンド活動では彼らの曲は欠かせないレパートリーでした。まあ話が逸れましたがそんな事が書いてあればサイバーパンクの意味は良く分かっていませんでしたがSFのカテゴリーに分類されるということもあり期待値はMAXで読み(聞き)始めました。
ところが「文差機関」なる物は発達による1855年のロンドンにおける蒸気が支配する異形の世界と紹介されていましたが、ストーリーが展開してもその様な異形の世界は展開されず蒸気自動車のレースやスチームコンピュータ(?)がけっこう地味に登場するだけてサブアイテム以下の扱いです。また博物館の恐竜の標本に関しても肉食竜が直立していたと設定されていますが笑えないジョークとしか思えません。街の描写も私には普遍的で異形の世界とは全く思えませんでした。キーとなっている箱に入っているカードが何をもって重要性があるのかこの巻では私には読み解く事も出来ませんでした。他にも日本の江戸時代に登場したからくり人形的なモノも出てきまますが扱いが雑で、でそれが何なのという感じでストーリ的にはやはり単なるサブアイテム以下の扱いにしかなっていません。
多分著者には科学分野への素養は皆無だと思われるのでSF的な要素は全く感じられません。レースで優勝した蒸気自動車の優位点、スチームコンピュータのロジックなど多少なりとも原理や科学的なバックボーンがあればもう少し楽しめたと思います。ストーリー展開が凡庸な分、現実とは異なる解説の通り奇異な世界、もしくは不条理な世界が展開されればより多くの人に読んででもらえると思います。という事で私はこの巻のみで下巻は読む気が失せました。
Amazonの解説でSFとかサイバーパンクが何某と書いてあり、同じキーワードでパンクはパンクでもパンクロックに若かりし頃はSex Pistolsに夢中になりバンド活動では彼らの曲は欠かせないレパートリーでした。まあ話が逸れましたがそんな事が書いてあればサイバーパンクの意味は良く分かっていませんでしたがSFのカテゴリーに分類されるということもあり期待値はMAXで読み(聞き)始めました。
ところが「文差機関」なる物は発達による1855年のロンドンにおける蒸気が支配する異形の世界と紹介されていましたが、ストーリーが展開してもその様な異形の世界は展開されず蒸気自動車のレースやスチームコンピュータ(?)がけっこう地味に登場するだけてサブアイテム以下の扱いです。また博物館の恐竜の標本に関しても肉食竜が直立していたと設定されていますが笑えないジョークとしか思えません。街の描写も私には普遍的で異形の世界とは全く思えませんでした。キーとなっている箱に入っているカードが何をもって重要性があるのかこの巻では私には読み解く事も出来ませんでした。他にも日本の江戸時代に登場したからくり人形的なモノも出てきまますが扱いが雑で、でそれが何なのという感じでストーリ的にはやはり単なるサブアイテム以下の扱いにしかなっていません。
多分著者には科学分野への素養は皆無だと思われるのでSF的な要素は全く感じられません。レースで優勝した蒸気自動車の優位点、スチームコンピュータのロジックなど多少なりとも原理や科学的なバックボーンがあればもう少し楽しめたと思います。ストーリー展開が凡庸な分、現実とは異なる解説の通り奇異な世界、もしくは不条理な世界が展開されればより多くの人に読んででもらえると思います。という事で私はこの巻のみで下巻は読む気が失せました。
2015年7月12日に日本でレビュー済み
火星シリーズ、金星シリーズ、レンズマンのスペースオペラ、ホーガンからSF入った私ですがサイバーパンクの出てきたときの衝撃は今でも覚えています。
難しいことはわかりませんが純粋に楽しめるとうれしいです
難しいことはわかりませんが純粋に楽しめるとうれしいです