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フランケンシュタイン 改版 (角川文庫 赤 シ 11-1) 文庫 – 1994/11/1
- 本の長さ301ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日1994/11/1
- ISBN-104042710018
- ISBN-13978-4042710011
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (1994/11/1)
- 発売日 : 1994/11/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 301ページ
- ISBN-10 : 4042710018
- ISBN-13 : 978-4042710011
- Amazon 売れ筋ランキング: - 978,220位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年9月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この書籍に関するレビューを見てこの本を購入したが、訳文が日本語になっていないというか非常に読みにくいので途中で止めてしまった。この訳が「良い」と判断したひとはどういう基準で推薦したのだろう。別のサイトでの「直訳」との評価が当たっていると思う。別の訳で読むため他の書籍を捜索中。この訳はおすすめしません。
2004年5月15日に日本でレビュー済み
未読のかたのなかには、フランケンシュタインという名が怪物の名だと思っているかたもいるかもしれません。
でもフランケンシュタインというのはじっさいは、怪物を生み出した科学者の名なのです。怪物には名まえさえありません。それがこの作品の哀感をより高めています。
死体を繋ぎあわせて作られた名もなき怪物。
彼は人間としての愛情や感受性を持っていますが、その醜い容貌のために誰からも受け入れられることがありません。愛情や親切で人々に接しようと必死の努力をしますが、けっきょくは人々に迫害され、恐れられる存在としか扱われないのです。
彼の心は、生みの親である科学者フランケンシュタインへの復讐に向かいます。生みの親フランケンシュタインに尊敬と愛情を抱きながらも、復讐せずにはおれないという自己矛盾を抱えたまま。
怪物と科学者は対峙し、会話します。しかし彼らはけっして交じり合うことはありません。生と死が交じり合えないように、断絶された世界で二人は生きているからです。
孤独という概念を煮詰め、不要な混濁物を排し、高い純度で結晶化した文学作品。それがこの「フランケンシュタイン」です。
文学史上もっとも純度の高い孤独の哀感を感じてください。
でもフランケンシュタインというのはじっさいは、怪物を生み出した科学者の名なのです。怪物には名まえさえありません。それがこの作品の哀感をより高めています。
死体を繋ぎあわせて作られた名もなき怪物。
彼は人間としての愛情や感受性を持っていますが、その醜い容貌のために誰からも受け入れられることがありません。愛情や親切で人々に接しようと必死の努力をしますが、けっきょくは人々に迫害され、恐れられる存在としか扱われないのです。
彼の心は、生みの親である科学者フランケンシュタインへの復讐に向かいます。生みの親フランケンシュタインに尊敬と愛情を抱きながらも、復讐せずにはおれないという自己矛盾を抱えたまま。
怪物と科学者は対峙し、会話します。しかし彼らはけっして交じり合うことはありません。生と死が交じり合えないように、断絶された世界で二人は生きているからです。
孤独という概念を煮詰め、不要な混濁物を排し、高い純度で結晶化した文学作品。それがこの「フランケンシュタイン」です。
文学史上もっとも純度の高い孤独の哀感を感じてください。
2010年2月16日に日本でレビュー済み
日本語で読める『フランケンシュタイン』のうち、本書は出版年月日が1994年と最も新しく、しかも改訂版 とわざわざ銘打っていたので手にしましたが、一体この翻訳は何でしょうか。
あまりにも日本語が古めかしく、読みにくいことはなはだしいのです。
「微恙(びよう)などはふっとばしてしまうだろう」(59頁)
「少しの偏頗(へんぱ)もない」(93頁)
「感情が震盪(しんとう)された」(105頁)
といった具合。それぞれ「病(やまい)」「かたより」「震えた」とすれば十分ではないでしょうか。
少なくとも1994年に出版する翻訳物にこうした大時代な表現がふさわしいとは思えません。
そもそも『フランケンシュタイン』となれば若い読者が手にする確率が高いでしょう。
なぜこれほど難解な表現に満ちた翻訳に仕上げようと出版社が判断したのか、首をかしげます。
さらにこの翻訳家は漢字の使い方に誤りがあります。
「あわれみの対照」(84頁)は「対象」、
「私を尋ねてくださいまして」(103頁)は「訪ねて」のそれぞれ誤りでしょう。
本当にこれを平成の世に改訂版として出版したのでしょうか。
残念ながら途中で読書の息が続かなくなりましたので、東京創元社から森下弓子訳で1984年に出された『 フランケンシュタイン (創元推理文庫 (532‐1)) 』に乗り換えることにします。
あまりにも日本語が古めかしく、読みにくいことはなはだしいのです。
「微恙(びよう)などはふっとばしてしまうだろう」(59頁)
「少しの偏頗(へんぱ)もない」(93頁)
「感情が震盪(しんとう)された」(105頁)
といった具合。それぞれ「病(やまい)」「かたより」「震えた」とすれば十分ではないでしょうか。
少なくとも1994年に出版する翻訳物にこうした大時代な表現がふさわしいとは思えません。
そもそも『フランケンシュタイン』となれば若い読者が手にする確率が高いでしょう。
なぜこれほど難解な表現に満ちた翻訳に仕上げようと出版社が判断したのか、首をかしげます。
さらにこの翻訳家は漢字の使い方に誤りがあります。
「あわれみの対照」(84頁)は「対象」、
「私を尋ねてくださいまして」(103頁)は「訪ねて」のそれぞれ誤りでしょう。
本当にこれを平成の世に改訂版として出版したのでしょうか。
残念ながら途中で読書の息が続かなくなりましたので、東京創元社から森下弓子訳で1984年に出された『 フランケンシュタイン (創元推理文庫 (532‐1)) 』に乗り換えることにします。
2008年3月10日に日本でレビュー済み
フランケンシュタインという名前は小説よりも映画の中で有名で、映画装置発明者の一人であるエジソンが1910年という映画草創期に「フランケンシュタイン」を発表し、以来ホラー映画の1ジャンルとして確立され50本近くが制作されてきた。
文学的には1816年著者メアリー、その情夫パーシー・シェリー(後に二人は正式に結婚)、放蕩の詩人バイロン、彼の侍医ポリドリの4人がジュネーブのレマン湖畔のディオダティ荘に集まって「みんなで一つずつ怪談を創作しないか?」というバイロンの提案に応じて作品が創作された事が有名で、その時できたのがバイロンの「断章」(未完)、ポリドリの「吸血鬼」、そしてこの作品である。
このように「フランケンシュタイン」の名前だけは有名になりながら肝心の原作となると意外と読まれていない。一つには作品が生まれた時代性から文体に修飾が多くて読みづらいことや作品の構成が物語内物語で、手紙、日記など告白形式が多くてわかりにくいこと、そしてこれが一番の理由と思われるが、映画のような娯楽性の強いものではなく、むしろ人間の内面をテーマとした説教物語(モラル・フェーブル)に近いものになっているからだと思う。
それでもなお読まれ続ける作品の魅力とは何だろう。それは恐ろしくも悲哀な創造された男のキャラクターではないだろうか。さよならといって自ら氷の筏に乗って暗闇に消えていく男のラストシーンは印象的である。
文学的には1816年著者メアリー、その情夫パーシー・シェリー(後に二人は正式に結婚)、放蕩の詩人バイロン、彼の侍医ポリドリの4人がジュネーブのレマン湖畔のディオダティ荘に集まって「みんなで一つずつ怪談を創作しないか?」というバイロンの提案に応じて作品が創作された事が有名で、その時できたのがバイロンの「断章」(未完)、ポリドリの「吸血鬼」、そしてこの作品である。
このように「フランケンシュタイン」の名前だけは有名になりながら肝心の原作となると意外と読まれていない。一つには作品が生まれた時代性から文体に修飾が多くて読みづらいことや作品の構成が物語内物語で、手紙、日記など告白形式が多くてわかりにくいこと、そしてこれが一番の理由と思われるが、映画のような娯楽性の強いものではなく、むしろ人間の内面をテーマとした説教物語(モラル・フェーブル)に近いものになっているからだと思う。
それでもなお読まれ続ける作品の魅力とは何だろう。それは恐ろしくも悲哀な創造された男のキャラクターではないだろうか。さよならといって自ら氷の筏に乗って暗闇に消えていく男のラストシーンは印象的である。
2003年6月19日に日本でレビュー済み
「怪奇小説」というジャンルで大成功したのはおそらく「フランケンシュタイン」の作者であるメアリ・シェリーと、吸血鬼を描いた「ポリドリ」ぐらいでしょうか。そのメアリ・シャリーの代表作と言われるのが本作である。社会思想家の父をもつメアリ・シェリーであるから、テーマがSFであってもテーマは深大で趣深い。
あまりに映画のイメージや、そのイメージが一人歩きしてしまった「フランケンシュタイン」。原点の面白さを楽しみたい人にお勧めです。
あまりに映画のイメージや、そのイメージが一人歩きしてしまった「フランケンシュタイン」。原点の面白さを楽しみたい人にお勧めです。
2002年4月29日に日本でレビュー済み
フランケンシュタインと聞けば、ほとんどの人は、アニメにでてくるような怪物を思い出すのではないだろうか? しかし、フランケンシュタインとは、その怪物を作った科学者の名前なのだ。その科学者は、死んだ人間を生きかえさせる、神への冒涜ともいえる実験に夢中になった結果、一人のつぎはぎだらけの男をこの世によみがえさせる。甦った怪物は、切ないまでに人間との交流を求めるのだが、誰も彼を受け入れようとはしない。名のない怪物は、必死で自分を甦らせたフランケンシュタインに父性を求めようとするが、フランケンシュタインは、彼を創り出したことに後悔をしている。フランケンシュタインと怪物の結末は悲劇に終わる。