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悪魔とプリン嬢 (角川文庫 コ 11-6) 文庫 – 2004/9/25

4.5 5つ星のうち4.5 32個の評価

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購入オプションとあわせ買い

「条件さえ整えば、地球上のすべての人間はよろこんで悪をなす」悪霊に取り憑かれた旅人が、山間の田舎町を訪れた。この恐るべき考えを試すために――。
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商品の説明

著者について

ブラジルを代表する人気作家。代表作に『アルケミスト』がある。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ KADOKAWA; 一般文庫版 (2004/9/25)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2004/9/25
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 256ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4042750060
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4042750062
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 32個の評価

著者について

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パウロ・コエーリョ
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2024年3月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
パウロ・コエーリョさんの世界観が好きで読み漁っています。
専門的知識はありませんが、こちらの作品もおもしろかったです。
2008年2月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人間の性善説と性悪説を真っ向から取り上げた本で、読み進めて数分で物語の中に引き込まれていきました。

何の変化もない街で、家族もおらず孤独に暮らす若い女性に、悪意に満ちた誘惑が訪れます。
突然現れた一人の男によって・・・。

『私ならどうするだろう?』『何て言うだろう?』と自問自答しながら読みました。

登場人物たちの人生の背景もよく描かれていて、自分の中の善と悪と闘う描写が素晴らしかったです。
海外の小説にも関わらず、こんなに感情移入出来た本は珍しいです。

考えさせられる本ですが、読後はスッキリすると思います。
一読をおすすめします。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年6月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これほどまで深遠なテーマを扱った作品に出会えることは滅多にないので、迷っているなら購入をお薦めします。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2003年5月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作者のことは新聞記事で紹介された「ありがとう、ブッシュ」という詩で知りました。
代表作のいくつかを読もうと取り寄せたものの、久々の翻訳文体とキリスト教の考えを元にした内容に四苦八苦。全体の3分の1までが、なかなかのめり込めませんでした。
けれども、話が転がりだした途端、もう目が離せません!
本当に、犯罪が行われるのか? プリン嬢はどう動くのか?
どちらの結末を迎えてもおかしくない展開の中、ドキドキし続け、残りの3分の2は一気に読み切ってしまいます。
現在の生活に疲れを感じ、自分の人生に疑問を感じたなら、是非一度読んでみて下さい。きっと勇気がわいてきます。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年5月13日に日本でレビュー済み
タイトルだけは聞いた事があった。
ある人のblogの引用で、
"ひとりの人間の物語はすべての人類全体の物語になる"
と引用されていたのをきっかけに
読んでみた。

無宗教でミッションスクール出身の自分は
キリスト教のイエスや神の存在に
疑問を感じることが幾度と無くあった。
信徒には神を試すなと言いながら、神やイエスは
人間たちを試し、苦境に置く。
だから、"カルロス"の言いたいことは、非常に理解できる。

性善説か性悪説かとよく言われるが
人間はどちらも常に持ち合わせていて
悪人とされる人でも蜘蛛を助ける人もいれば
善人とされる人が他者を裏切ることもあり
常に一貫しないものなのではないか。

私がプリン嬢だったらどうするだろう。
どう立ち向かうだろう。
"悪魔"とふたりきりで対峙するなんて怖すぎるし
そんなことで報酬を貰うのは怖い。
また、ベルタの立場であってもやはり怖い。
かと言って全てを見捨てて逃げても後悔するだろう。

蝿の王などを読んでも思うことだが
極限状態において人間は、良心ではやはり生きられないのだろうか。
悪魔の計画に乗るのをやめようと言う人はいないのだろうか。
金のためか。自分の安全のためか。
自分がその状況にあって、どう行動するか。
"正しく"行動すると信じたいが、やはり恐怖で従ってしまうのだろうか。

人が立ち向かわなければならない
打ち克たなければ鳴らないものは
"悪魔"という抽象的な概念ではなく
常に自分自身なのだと強く思った。

そしてまた、現実に"悪魔"と対峙することは、実は多い。
その強さと種類に差はあっても
誘惑や恐怖は生きている以上常身近にある。
この村でおきたようなことはどこでも起きるし
ひとりの人間の物語はすべての人類全体の物語になるのだから。

悪魔に勝てる光を、恐怖や欲で制御されるのではなく
自分自身の良心で育てていけることが出来たなら
と思う。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年4月7日に日本でレビュー済み
性善説と性悪説の戦いの物語。
男がレオナルド・ダ・ビンチの説話を出して、善と悪の両面が人間には備わっているとする。
しかし、レオナルド・ダ・ビンチは善の顔はすぐに見つけられるも悪の顔はなかなか見つけることができないのだ。
最後も「悪」は「仕方なく」見つけているのである。

人間の本質は善であると信じている。それが善になるか、悪になるかはやはり「時代」の問題なのではないだろうか。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年4月10日に日本でレビュー済み
 誰かを理由なく殺すことが出来たら、莫大なお金をやる、と言われたら、あなたならどうしますか。保険金殺人がいともたやすく行われる現代日本では、人によっては苦もなく実行するでしょう。
 それが、自他共に善良を自負する田舎町で提案されるのが、本書です。
 「ピエドラ川…」「ベロニカは…」と、共通テーマで結ばれた三部作だそうです。『一週間で、人は生まれ変わることができる』というのがそのテーマです。なるほど。それぞれ別の独立した物語ですが、そういう隠しテーマがあったのですか。三作中では、本書が一番読みやすい気がしました。
 少し寓意的で、でも基本は写実的。人の本性は悪なのか善なのか、正面から取り上げています。本書の描いている真実は、同じ結果でも、自己決定を怠った末の結果と、自分の意思で選び取った結果では、違うのだということのようです。
 『ヴィスコスという辺境の町で起きることは、そのまま世界中のどこでも起きることだ』という明察も鮮やかです。
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2004年11月17日に日本でレビュー済み
本書は「ピエドラ川のほとりで私は泣いた」と
「ベロニカは死ぬことにした」とあわせての三部作ですが、
それぞれ独立しているので、どれから読んでもOKです。
内容はファンタジックなタイトルとは裏腹に、人間の欲深い
内面を描いた結構暗いテーマの作品です。
「善と悪」。このテーマを、町を訪れた旅人の奇妙な提案と
物語の主人公であるシャンタール・プリン嬢の思考を通じて
読者に語りかけます。非常に含蓄のある物語だと思います。
 
 
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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