◯この角川文庫版も、以前レビューした金田訳岩波文庫版も、ともに「原書第7版」(最終型)の日本語完訳。グリム童話という場合、一般的にはこの版を指す。
下記の"ブーム"の際に一時注目された「原書初版」は白水社Uブックス(新書版)で日本語完訳が出ている。
◯角川文庫版はドイツ文学を数多く訳している川端豊彦と、昔話研究の第一人者関敬吾との共同作業。
童話・おとぎ話というよりも、昔話・民間伝承、的な雰囲気を意識した訳文。簡潔というか、愛想無くそっけない文体。この点岩波文庫版とは真逆。グリム童話の原話は、創作ではなく昔語りをベースとしたものなので、別におかしいものではないと思う。
◯昭和40年代「グリム昔話集」として全6冊で出ていたのがしばらく品切れ状態で、平成になり改版の際3冊にしたもの。
この画期的な復刊、
件の"本当に恐ろしい"グリム童話のブームの先駆となった桐生操先生のおかげ、としか言いようがない。ちなみに桐生先生、新版1巻の解説をされている。◯新版2・3巻の風間賢二・東雅夫先生の両解説も一読の価値有り。グリムというより、伝承文学そのものの全体の流れを一瞬にして掴める感じがする。
◯本書の旧版は、関の手になるグリム童話と一般的な昔話のタイプとの対照表みたいなのが巻末に付録としてあったような覚えがある。一例として、グリム童話「灰かぶり(シンデレラ)」と日本昔話「米ん福粟ん福」は全く同じ話であって、違うのは登場人物の名前と道具だてだけ(出会いの場が前者は「お城の舞踏会」後者はなんと「村の縁日」になっているとか、前者は魔法の馬車がでてくるが後者には大八車がでてくる)、とか。
◯岩波文庫版より、収録話数そのものは少なくなっている。岩波は原書7版収録の話の訳のあとに、同名のバージョン違いの話(グリム自身が改版の都度入替えたり書替えたりして結果的に削除されたものなど)も一部だけだが収録してある。
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完訳グリム童話I さようなら魔法使いのお婆さん (角川文庫 ク 11-1) 文庫 – 1999/6/24
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毒リンゴの罠に陥りながらも、息を吹き返した雪姫。しかし物語は、めでたしめでたしでは終わらなかった。グリム兄弟の手によって幾度も改訂された後に、ついにできあがった完全版を初完訳で刊行。
- ISBN-104042822010
- ISBN-13978-4042822011
- 出版社KADOKAWA
- 発売日1999/6/24
- 言語日本語
- 本の長さ464ページ
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (1999/6/24)
- 発売日 : 1999/6/24
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 464ページ
- ISBN-10 : 4042822010
- ISBN-13 : 978-4042822011
- Amazon 売れ筋ランキング: - 624,234位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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2018年11月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年8月15日に日本でレビュー済み
グリム童話は全部でおよそ200話くらいあります。
角川版は全3巻、岩波版は全5巻、ちくま全7巻
で、それぞれ収録してます。
1999年出版 完訳グリム童話〈3〉謎は解けたよ(角川文庫)
1979年出版 完訳グリム童話集〈1〉岩波文庫
2005年出版 完訳グリム童話集〈1〉ちくま文庫
角川版が一冊に対して一番情報量が濃いです。
字が小さく、さらにイラスト挿絵もついて
一巻当たりの収録話数も多いです。岩波は挿絵なしです。
第一巻をそれぞれ比べると、角川版450ページが一番分厚いです。
岩波版386ページ。ちくま版312ページです。
グリム童話全話そろえたければ、
角川版が一番コンパクトに本棚に収納できます。
角川版は一巻あたり約60話くらい収録たくさん。
1巻2巻が60話で3巻100話のペース配分です。
岩波版は一巻あたり約40-50話くらい収録。
ちくまは一巻あたり約20-30話くらい収録。
角川版は、1ページ当たり19行×42字で濃密です。
岩波版は、1ページ当たり18行×43字ちいさい字。
ちくまは、1ページ当たり14行×36字おおきい字。
角川版は全3巻、岩波版は全5巻、ちくま全7巻
で、それぞれ収録してます。
1999年出版 完訳グリム童話〈3〉謎は解けたよ(角川文庫)
1979年出版 完訳グリム童話集〈1〉岩波文庫
2005年出版 完訳グリム童話集〈1〉ちくま文庫
角川版が一冊に対して一番情報量が濃いです。
字が小さく、さらにイラスト挿絵もついて
一巻当たりの収録話数も多いです。岩波は挿絵なしです。
第一巻をそれぞれ比べると、角川版450ページが一番分厚いです。
岩波版386ページ。ちくま版312ページです。
グリム童話全話そろえたければ、
角川版が一番コンパクトに本棚に収納できます。
角川版は一巻あたり約60話くらい収録たくさん。
1巻2巻が60話で3巻100話のペース配分です。
岩波版は一巻あたり約40-50話くらい収録。
ちくまは一巻あたり約20-30話くらい収録。
角川版は、1ページ当たり19行×42字で濃密です。
岩波版は、1ページ当たり18行×43字ちいさい字。
ちくまは、1ページ当たり14行×36字おおきい字。