複数のエピソード、多くの登場人物、彼らのバックボーンを頭の中で整理しつつ読まなくてはいけないのだけど、終止形、体言止めのテンポよい語り口なので読みづらいということはなかった。
麻薬戦争、米墨関係、移民、宗教観などが舞台・背景としてあるけれど、仁義なき戦いシリーズや不夜城シリーズなどを思い起こしたことを考えると、重さ・深さよりもエンターテイメント性に惹かれたんだろうな、わたしは。
上巻最後の方でちょっとタルイかなあと思っていたらウワッという感じで締めてきた。
下巻に向けていいところで終わらせるなあと感心。
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犬の力 上 (角川文庫 ウ 16-4) 文庫 – 2009/8/25
血みどろの麻薬戦争に巻き込まれた、DEAのエージェント、ドラッグの密売人、コールガール、殺し屋、そして司祭。戦火は南米のジャングルからカリフォルニアとメキシコの国境へと達し、苛烈な地獄絵図を描く--。
- 本の長さ574ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日2009/8/25
- 寸法10.5 x 2.1 x 15 cm
- ISBN-104042823041
- ISBN-13978-4042823049
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商品の説明
著者について
NY出身。現在はコネチカットとカリフォルニアに在住。NY、ロンドン、アムステルダム他で探偵として働いた経歴も持つ。
登録情報
- 出版社 : 角川書店(角川グループパブリッシング) (2009/8/25)
- 発売日 : 2009/8/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 574ページ
- ISBN-10 : 4042823041
- ISBN-13 : 978-4042823049
- 寸法 : 10.5 x 2.1 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 14,088位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
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2022年8月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2016年8月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
麻薬戦争に翻弄される個人を複数の視点から描く小説。日経新聞に取り上げられるくらいリアリティが高い。内面描写はやや弱いが、その分、頭を使い過ぎないで没頭出来るとも言える。
実際の史実に基づいている面も多く、勉強にならなくもない。
実際の史実に基づいている面も多く、勉強にならなくもない。
2017年6月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1970年代半ばから2000年初めにかけて、メキシコを主な舞台にした麻薬戦争の実態を事細かに描写した作品である。
米国麻薬取締局のアート・ケラーとメキシコの麻薬カルテルバレーラ一族との血を血で洗う戦いがこのストーリーの縦糸であるが、
これにニューヨーク育ちのチンピラが成長して、マフイアでも一目置かれる存在として、麻薬カルテルと関係する物語や、若い高級
娼婦ノーラと組織との争い、等々サイドストーリーが巧く横糸として紡がれており、一大叙事詩としてこの麻薬戦争が描かれる。
読みだしてすぐ、ジェームズ・エルロイに似た雰囲気だと思ったが、エルロイ程、虚無的でなく、また描写を省くこともない。
残酷な殺人場面を含めて、極めて描写的であり、多くの人間が登場するが、作者の筆力だろう、十分に読者を飽き
させることはない。多くの登場人物が、愛し合い、憎みあい、そして騙し、騙される。この書名「犬の力」というのはどうも
悪しき力と言うような意味で使われているようだ。カルテル側には、まさにその「犬の力」が存在しているであろうが、それに
対抗するがごとく、アート・ケラーもその「犬の力」を使うことになる。全編凄まじいエネルギーにあふれた作品だ。数年前大いに
好評を博した作品であることを実感して、読了した。
米国麻薬取締局のアート・ケラーとメキシコの麻薬カルテルバレーラ一族との血を血で洗う戦いがこのストーリーの縦糸であるが、
これにニューヨーク育ちのチンピラが成長して、マフイアでも一目置かれる存在として、麻薬カルテルと関係する物語や、若い高級
娼婦ノーラと組織との争い、等々サイドストーリーが巧く横糸として紡がれており、一大叙事詩としてこの麻薬戦争が描かれる。
読みだしてすぐ、ジェームズ・エルロイに似た雰囲気だと思ったが、エルロイ程、虚無的でなく、また描写を省くこともない。
残酷な殺人場面を含めて、極めて描写的であり、多くの人間が登場するが、作者の筆力だろう、十分に読者を飽き
させることはない。多くの登場人物が、愛し合い、憎みあい、そして騙し、騙される。この書名「犬の力」というのはどうも
悪しき力と言うような意味で使われているようだ。カルテル側には、まさにその「犬の力」が存在しているであろうが、それに
対抗するがごとく、アート・ケラーもその「犬の力」を使うことになる。全編凄まじいエネルギーにあふれた作品だ。数年前大いに
好評を博した作品であることを実感して、読了した。
2018年7月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
緊迫感や息つく暇なく展開するストーリーは申し分ないのですが、説明文というものがほとんどなく状況を理解するのに一苦労した。本編の大半がセリフと人物の掛け合いからできており、映画の脚本を読んでいるかのようだった。小説としての文章の巧みさを期待していたので拍子抜けした。頭の中でセリフの中から必要な情報を抜き出し、それらをつなぎ合わせる作業が必要になるのでスムーズにページをめくることができずにイライラしてしまった。話の流れがすんなり頭に入ってくるような文章を書いていただければ星5つにしただろうに、残念です。
2014年12月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「物語の力」ってフレーズがあるけど、この本ほど、それを感じたことはない。
犬の力=物語の力。
華麗な言い回しとか、巧みな情景描写はいっさい不要とばかりにそぎ落とし、
一行たりともムダにせず、圧倒的破壊力のストーリーを推進し続けてる。
メキシコ麻薬戦争っていう題材もすばらしい。
メキシコは旧ソ連に匹敵する、魅惑的暗黒世界!あと、なんかエロい。
エログロバイオレンスアクションポリティカルサスペンス歴史大河ロマン。
犬の力=物語の力。
華麗な言い回しとか、巧みな情景描写はいっさい不要とばかりにそぎ落とし、
一行たりともムダにせず、圧倒的破壊力のストーリーを推進し続けてる。
メキシコ麻薬戦争っていう題材もすばらしい。
メキシコは旧ソ連に匹敵する、魅惑的暗黒世界!あと、なんかエロい。
エログロバイオレンスアクションポリティカルサスペンス歴史大河ロマン。
2020年2月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ぎこちなく感じてしまいました。元の英文が翻訳しにくい語り口なのでしょうか、元の描写が細かいのでしょうか、英文直訳調で日本語の文章として読みにくく、私だけかも知れませんが入り込めませんでした。英文をそのまま読める英語力があればまるで違った作品になったのではないかとも、本来はかなり面白い作品なのだろうかとも思いましたが。
2011年11月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「チャイルド44」「グラーグ57」「エージェント6」3部作。
「ミレニアム」3部作。
もじどうり作品世界にどっぷりつかって、
読み終わるのが寂しくてしかたがないくらい面白くて感動した。
読み終わったとき呆然としてしまったくらいだ。
他の方の評価を読んで、犬の力を読み始めたが、
上巻で挫折。
面白くなくて、読むのが苦痛で・・・。
作品のせいというよりも自分自身の感性と会わないんだと感じている。
まあ、上記の3部作がすごすぎるのね!
残念!
「ミレニアム」3部作。
もじどうり作品世界にどっぷりつかって、
読み終わるのが寂しくてしかたがないくらい面白くて感動した。
読み終わったとき呆然としてしまったくらいだ。
他の方の評価を読んで、犬の力を読み始めたが、
上巻で挫折。
面白くなくて、読むのが苦痛で・・・。
作品のせいというよりも自分自身の感性と会わないんだと感じている。
まあ、上記の3部作がすごすぎるのね!
残念!
2016年9月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
メキシコ麻薬戦争を描いた本書はどこまでが事実で、どこまでがフィクションであるか分からない。
物語はゆっくりと、あたかも焦らすかのように進んでいく。しかし、ページを捲るほどに読者をグイグイと引き込む魅力を備えている。
DEA捜査官ケラー、麻薬カルテルのバレーラ兄弟、高級娼婦ノーラ、ヘルズ・キッチン育ちのカラン等、登場人物が描写が見事で、まるで映画を観ているような気分になる。ドン・ウィンズロウの作品をはじめて読んだが、圧倒的なスケールで描かれた超一級の犯罪小説である。
「この世でもっともむずかしいのは、悪行を思いとどまることではなく、悪行に立ち向かい、制止することなのだ」
上巻のラストに書かれた文言に唖然とするとともに、いい知れぬ恐ろしさを感じた。
物語はゆっくりと、あたかも焦らすかのように進んでいく。しかし、ページを捲るほどに読者をグイグイと引き込む魅力を備えている。
DEA捜査官ケラー、麻薬カルテルのバレーラ兄弟、高級娼婦ノーラ、ヘルズ・キッチン育ちのカラン等、登場人物が描写が見事で、まるで映画を観ているような気分になる。ドン・ウィンズロウの作品をはじめて読んだが、圧倒的なスケールで描かれた超一級の犯罪小説である。
「この世でもっともむずかしいのは、悪行を思いとどまることではなく、悪行に立ち向かい、制止することなのだ」
上巻のラストに書かれた文言に唖然とするとともに、いい知れぬ恐ろしさを感じた。