この物語の一番面白いところは、肉食系恋のハンター、ヴァルモン子爵とメルトイユ侯爵夫人の非道、悪徳っぷりじゃないでしょうかねぇ。
この子爵は、侯爵夫人と賭けでお堅いツールヴェル法院長夫人を口説くのですが、断られても、人を食った屁理屈を並べたて、涙を流したり、なんだかんだと手を変え品を変え、口説きまくり、その合間につまみ食いもすると忙しいんですが、その口説きのテクニックと夫人が徐々に惹かれて行くさまにうっとりし、侯爵夫人との裏話的鬼畜ぶりがなんとも面白いのです。まさに韓流ドラマや昼ドラも真っ青ってくらいドロドロです。
そんな子爵ですが、その夫人に本気で恋に落ちる(プレイボーイがお堅い女に恋するのも世のお約束か?)のですが、悪徳仲間の侯爵夫人にそれを指摘されると逆切れで、あっさり捨ててしまう(こんな若者いるよねー、と思いつつ…)のですが、これも侯爵夫人の狙い通り。
悪徳非道の報いは、悲劇的な結末をもって迎えるのですが、これはキリスト教徒的にはお約束事な訳で(これが無いと悪徳本扱いされそう)、やっぱりどこの国でもいつの世でも悪徳は魅力的で、顰蹙を買いながらも発売当時はベストセラーになりで、あのマリー・アントワネットも持っていたらしい。
18世紀のフランス貴族の爛熟した文化を楽しみましょう。お勧め!
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危険な関係 (角川文庫) 文庫 – 2004/5/22
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フランス文学の金字塔。絢爛・華麗な偽りの恋愛ゲームが始まる――。
あの女性を、自分のものにしてみせる――。奔放な愛と性のゲームに明け暮れた、最後のフランス貴族文化の爛熟と退廃を通して、エゴイズムと献身、人間の心の闇と普遍的な真実の愛の形を描く、不朽の名作。
あの女性を、自分のものにしてみせる――。奔放な愛と性のゲームに明け暮れた、最後のフランス貴族文化の爛熟と退廃を通して、エゴイズムと献身、人間の心の闇と普遍的な真実の愛の形を描く、不朽の名作。
- 本の長さ608ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2004/5/22
- ISBN-104042939015
- ISBN-13978-4042939016
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商品の説明
著者について
●ピエール・ショデルロ・ド・ラクロ:1741年フランス、アミアン生まれ。革命期の小説家。軍人として順調に昇進するかたわら執筆を行なう。1803年没。
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2004/5/22)
- 発売日 : 2004/5/22
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 608ページ
- ISBN-10 : 4042939015
- ISBN-13 : 978-4042939016
- Amazon 売れ筋ランキング: - 130,520位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 166位フランス文学研究
- - 201位フランス文学 (本)
- - 2,962位角川文庫
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2022年2月8日に日本でレビュー済み
1782年に発表された作品で、日本で言えばたしか江戸時代の天明年間にあたり、前後に飢饉か火山の噴火があったはずくらいの印象ですが、遥けきフランスでは局地的かつほんの一握りとはいえかくも非生産的な恋愛の駆け引きに明け暮れた人々がいたことに驚愕してしまいます。
内容についてはヴァルモン子爵とメルトイユ侯爵夫人の二人が恋愛をテコに策謀を巡らせて周囲や係累の人々を不幸と絶望に導いていくというものですが、本書がここまで長く読み継がれてきたのは全体が登場人物らによる書簡のやり取りで物語が紡がれている構成の妙にあります。読者は作者に直接物語を提示されるのではなく、手紙の行間に心情や思惑、そして時に駆け引きを読み取ることで出来事の流れを把握するので、策に溺れる策士の姿であったり、あざなえるごとくの吉凶禍福であったりを場合によっては先読みすることになり、改行が極端に少なく解説をいれると約600ページ、その上文庫で文字が小さいにもかかわらず巻措くにあたわずの読了でした。服装や習俗、生活習慣等の、描かれていない部分についての予備知識は全くありませんが、くどいまでの雅な敬語表現による文体が、慣れると病み付きになります。
内容についてはヴァルモン子爵とメルトイユ侯爵夫人の二人が恋愛をテコに策謀を巡らせて周囲や係累の人々を不幸と絶望に導いていくというものですが、本書がここまで長く読み継がれてきたのは全体が登場人物らによる書簡のやり取りで物語が紡がれている構成の妙にあります。読者は作者に直接物語を提示されるのではなく、手紙の行間に心情や思惑、そして時に駆け引きを読み取ることで出来事の流れを把握するので、策に溺れる策士の姿であったり、あざなえるごとくの吉凶禍福であったりを場合によっては先読みすることになり、改行が極端に少なく解説をいれると約600ページ、その上文庫で文字が小さいにもかかわらず巻措くにあたわずの読了でした。服装や習俗、生活習慣等の、描かれていない部分についての予備知識は全くありませんが、くどいまでの雅な敬語表現による文体が、慣れると病み付きになります。
2016年6月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これから、楽しみに、読みます。宝塚の作品なので、すらすら読めそうです。
2009年6月22日に日本でレビュー済み
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とても興味深い作品です。書信体小説なので、毎日1通ずつ読むのが楽しみです。
2017年3月25日に日本でレビュー済み
宝塚花組公演の原作本と知り、一気に読んでしまいました。この作品は手紙のやり取りで構成されていて、男女の駆け引きも興味深いのですが貴族の品も感じる文章でとても読んで良かったです。
2014年9月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
危険な関係のテーマ曲「NO PROBREM」を演奏するため、イメージを感じたくて購入しましたが、内容が書簡文学で、何度が高いです。
頑張って読破します。
頑張って読破します。
2006年7月21日に日本でレビュー済み
ラクロはフランス革命時代を生き抜いた軍人だった。軍務の余暇に書いた「危険な関係」一作だけで世界文学史にその名を留めた。この小説は書簡体小説であり、誰かが誰かに送った手紙を羅列することで成立している。だから一番いいところがきちんと描かれていない。特にヴァルモンが・・だところをきちんと描いてくれないのはつらい。とはいえ、この小説はやはり傑作である。主人公のメルトイユとヴァルモンは悪人であり、悪人には天罰が下る。そこにたどり着くまでのいやらしさといったら・・・。詳しく書けなくて残念だがこの小説は今読んでも充分面白い。正に不朽の名作だ