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BRAIN VALLEY 下 (角川文庫 せ 4-2) 文庫 – 2000/12/1
瀬名 秀明
(著)
第19回(1998年) 日本SF大賞受賞
- 本の長さ439ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2000/12/1
- ISBN-104043405030
- ISBN-13978-4043405039
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2000/12/1)
- 発売日 : 2000/12/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 439ページ
- ISBN-10 : 4043405030
- ISBN-13 : 978-4043405039
- Amazon 売れ筋ランキング: - 578,282位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年3月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
上巻同様生物学的に見て興味の持てる作品です。現時点で、まだ、ここには「8月の博物館」が配架されていないので、購入できるようにしてほしいと思います。
2015年10月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最後の方話の筋が分かって、何か難しかった。余り、よくないです。
2022年3月16日に日本でレビュー済み
神がいると思えばいる。いないと思えばいない。
そんな箱庭理論もあるわけで。当時は早すぎたんだよね。。ちゃんと読んで、それなりに理解出来たのが2010年。
上巻の論文から発展させた脳科学主体内容から、雰囲気が変わっていき、科学の力を使った、脳の昨日をフル回転超能力による神の再現ともいうべきなのか。
今で言う悪役が一瞬チート展開して、能力に耐えきれず死ぬ展開があるんだけど、まぁ現状解明されきれていない以上そうなるよね的なクライマックス。
その後は未だ解明されてない以上、この後はこう言う終わりもいいよね的な感情にふれるような、取ってつけた終わりではある。
そんな箱庭理論もあるわけで。当時は早すぎたんだよね。。ちゃんと読んで、それなりに理解出来たのが2010年。
上巻の論文から発展させた脳科学主体内容から、雰囲気が変わっていき、科学の力を使った、脳の昨日をフル回転超能力による神の再現ともいうべきなのか。
今で言う悪役が一瞬チート展開して、能力に耐えきれず死ぬ展開があるんだけど、まぁ現状解明されきれていない以上そうなるよね的なクライマックス。
その後は未だ解明されてない以上、この後はこう言う終わりもいいよね的な感情にふれるような、取ってつけた終わりではある。
2012年3月1日に日本でレビュー済み
ラスト近くで起こる様々な事象が、どうして起こるのか、そのようなことを起こす物理的な原動力はどこにあるのか、という説明が全くない。
人工生命の脳が、より完全な神を作り出したというのなら、なぜ大地震が起こって、北川の頭は膨張して爆発し、ブレインテックが崩れて加賀が下敷きになったのか、それに対する説明が全くない。科学的に起こりそうなことを科学的に説明して物語が展開するのがSFであり、それを全く放棄した本作はSFと呼ぶに値しない。
小学5年生にレセプターの説明をしている場面もリアリティにかける。小学5年生はイオンすら知らないはずだ。チンパンジーがASLでこんなに人間と会話できるというのも、リアリティ全くなし。生物学に詳しいものなら、こんなものはバカバカしくて話にならない。
結局、長々とした脳科学の説明は謎解きとは何も関係がなく、ただ本作の物語の貧弱さをごまかすためのものに過ぎない。次々と短い単語を使って場面を展開していくラストの書き方も、謎めいた最後の展開に科学的な理由づけを与えないようにするトリックであり、実に姑息である。
人工生命の脳が、より完全な神を作り出したというのなら、なぜ大地震が起こって、北川の頭は膨張して爆発し、ブレインテックが崩れて加賀が下敷きになったのか、それに対する説明が全くない。科学的に起こりそうなことを科学的に説明して物語が展開するのがSFであり、それを全く放棄した本作はSFと呼ぶに値しない。
小学5年生にレセプターの説明をしている場面もリアリティにかける。小学5年生はイオンすら知らないはずだ。チンパンジーがASLでこんなに人間と会話できるというのも、リアリティ全くなし。生物学に詳しいものなら、こんなものはバカバカしくて話にならない。
結局、長々とした脳科学の説明は謎解きとは何も関係がなく、ただ本作の物語の貧弱さをごまかすためのものに過ぎない。次々と短い単語を使って場面を展開していくラストの書き方も、謎めいた最後の展開に科学的な理由づけを与えないようにするトリックであり、実に姑息である。
2013年4月14日に日本でレビュー済み
脳をテーマに臨死体験やUFO騒動に科学的な理屈をつけるという
奇抜ながらも興味深い上巻とは打って変わり、どうも下巻はオカルトよりすぎるというか
スケールがでかすぎて何がなにやら分からないまま終幕といった感じで、
上巻ほどは楽しめなかったものの、総合的にみればまあそれなりに面白かった
だがありきたりなグレイとの体験談などで大量にページを使ったりと、
どうにも全体的に水増し感が強かったのはマイナス
もう少し登場人物を減らしてコンパクトに纏めた方が良かった
科学的な知識がある人なら専門的な話題も楽しめ、もっと評価が上がるかもしれない
奇抜ながらも興味深い上巻とは打って変わり、どうも下巻はオカルトよりすぎるというか
スケールがでかすぎて何がなにやら分からないまま終幕といった感じで、
上巻ほどは楽しめなかったものの、総合的にみればまあそれなりに面白かった
だがありきたりなグレイとの体験談などで大量にページを使ったりと、
どうにも全体的に水増し感が強かったのはマイナス
もう少し登場人物を減らしてコンパクトに纏めた方が良かった
科学的な知識がある人なら専門的な話題も楽しめ、もっと評価が上がるかもしれない
2010年9月3日に日本でレビュー済み
様々な意味で、よくこれだけのものが書けるものだと思ってしまうほどの大作でした。
下調べ、基本になる創案の作成、物語の構成を作ること、
登場人物のバックグラウンドやキャラクターを決定すること、
文章を練る事・・・すべてに渾身の力をこめたと思えるような作品です。
個人的には脳科学に興味があるため、
そこそこ長い脳についてのウンチクも興味深く読めました。
宗教やUFO,超常現象についての説明もかなり長く、
物語に必要なベースであるとはいえど、
このあたりで拒否反応を示す人もいると思います。
(このあたりでマイナス0.5くらい。総合点は4.5くらいです。)
ネタバレになるのであまり詳しくは書けませんが、
まだ知られざる脳の未知の部分と神の概念を繋ぎ合わせたテーマは大変興味深かったです。
それに、こういう言い方は語弊があるとは思いますが、
理系の著者にこんな文章が書けるとは、とびっくりするほど詩的で美しい表現があり、
破綻のないすぐれた日本語をあやつることのできる著者は本当に頭のいい人なんだと思います。
自分の中では、長編では瀬名秀明の最高作品になりました。
下調べ、基本になる創案の作成、物語の構成を作ること、
登場人物のバックグラウンドやキャラクターを決定すること、
文章を練る事・・・すべてに渾身の力をこめたと思えるような作品です。
個人的には脳科学に興味があるため、
そこそこ長い脳についてのウンチクも興味深く読めました。
宗教やUFO,超常現象についての説明もかなり長く、
物語に必要なベースであるとはいえど、
このあたりで拒否反応を示す人もいると思います。
(このあたりでマイナス0.5くらい。総合点は4.5くらいです。)
ネタバレになるのであまり詳しくは書けませんが、
まだ知られざる脳の未知の部分と神の概念を繋ぎ合わせたテーマは大変興味深かったです。
それに、こういう言い方は語弊があるとは思いますが、
理系の著者にこんな文章が書けるとは、とびっくりするほど詩的で美しい表現があり、
破綻のないすぐれた日本語をあやつることのできる著者は本当に頭のいい人なんだと思います。
自分の中では、長編では瀬名秀明の最高作品になりました。
2005年10月30日に日本でレビュー済み
読み終わってみてもどこからどういう風にとらえていけばいいのかはよく分からない。なぜ神は存在するのか。人は神を望み、神は人に奇蹟を与えるのか。科学者はどうあるべきなのか。そして本作のメインテーマ、脳とは何なのか。
下巻ではテンポの良さが光る。テンポがよすぎただけに、幕切れがあっけなかったか。それは気のせいかも知れないが、Whyは随所に残る。わざと残したのかも知れないが、何より北川の意志がもっと強く知りたかった。彼の扱いが、惜しい気がしてならない。
主人公の孝岡の存在よりもメアリーの存在の方が大きい。事件を通してメアリーの心情の移り変わり。一人の科学者として、そして一人の母親としての彼女のありかた。孝岡の祐一に対する書き込みは個人的にそれほど重要とは思えない。寧ろ孝岡はストーリーの引き立て役に徹した方がよかったのかも知れない。ただ、メアリーには強く感情移入させられるところがある。一人の息子の死、というのはただの事実だと思ったんだが、シナリオの組み立て方が自然で面白い。
科学者のありかた、というところを上手く表現しているのはれ富樫玲子だろうか。彼女の最後の一言はキツイものがある。全てを論理で固めて倫理を無視する。辛いのは、人間を人間とみなさなくなることか。そして、脳や心と言ったものを全てシステムで片づけるところ。瀬名秀明としてのメッセージでもあるかもしれない。
一応ハッピーエンドなのだろうか。終わり方がまた謎を残すようだが逆に鮮やかで自然。ずるいと言えば、ずるい終わらせ方なんだが。
話としては面白かった。だが、作品そのものが醸し出しているアクはかなり強い。専門書のような小説、そして科学する小説。話に繋げていくのもあるが、脳というテーマを掲げてこれほどまでに科学する小説を他に知らない。ただ、もう一度読めと言っても、むつごいよな、これは。ただ一度なら、呼んでみてもいいのではないかと思われる。気が狂わないくらいに。あくまでも小説として、SFとして割り切って、どうぞ。
下巻ではテンポの良さが光る。テンポがよすぎただけに、幕切れがあっけなかったか。それは気のせいかも知れないが、Whyは随所に残る。わざと残したのかも知れないが、何より北川の意志がもっと強く知りたかった。彼の扱いが、惜しい気がしてならない。
主人公の孝岡の存在よりもメアリーの存在の方が大きい。事件を通してメアリーの心情の移り変わり。一人の科学者として、そして一人の母親としての彼女のありかた。孝岡の祐一に対する書き込みは個人的にそれほど重要とは思えない。寧ろ孝岡はストーリーの引き立て役に徹した方がよかったのかも知れない。ただ、メアリーには強く感情移入させられるところがある。一人の息子の死、というのはただの事実だと思ったんだが、シナリオの組み立て方が自然で面白い。
科学者のありかた、というところを上手く表現しているのはれ富樫玲子だろうか。彼女の最後の一言はキツイものがある。全てを論理で固めて倫理を無視する。辛いのは、人間を人間とみなさなくなることか。そして、脳や心と言ったものを全てシステムで片づけるところ。瀬名秀明としてのメッセージでもあるかもしれない。
一応ハッピーエンドなのだろうか。終わり方がまた謎を残すようだが逆に鮮やかで自然。ずるいと言えば、ずるい終わらせ方なんだが。
話としては面白かった。だが、作品そのものが醸し出しているアクはかなり強い。専門書のような小説、そして科学する小説。話に繋げていくのもあるが、脳というテーマを掲げてこれほどまでに科学する小説を他に知らない。ただ、もう一度読めと言っても、むつごいよな、これは。ただ一度なら、呼んでみてもいいのではないかと思われる。気が狂わないくらいに。あくまでも小説として、SFとして割り切って、どうぞ。
2005年3月16日に日本でレビュー済み
妄想、醜い自己顕示欲、動物に対する絶対優位、犠牲をいとわぬ姿勢。他者の意思をかえりみない科学者たちの幼稚なエゴが「我を信じよ」という科学が生み出した邪神の一言と重なって見える。
自己のアイデンティティと供にある人間はやはり美しい。我々が他者に対して求めるものはそのアイデンティティを許容してくれる事であり、それはその他者が神だろうが人間だろうが同じである。
そして、そのような者達こそ自然と「信」を集めるものだ。
富樫という人物は結局なんだったのかを最後まで考えた。この批判をするためだけに出てきたようなニヒリストは「屈折した愛情」をバッサリと切り捨ててエゴイストに対する裏切りを見せたが、エゴイストは自分に対する怒りでさえある種の喜びを感じるものであり(自分がみられていることに喜びを感じる等)、そこで全てを否定、拒絶するニヒリストを以ってして、「Mr.私を見てくれ」の急所を突こうとしたのではないか?
科学的考証については、クライマックスで神秘的なのか科学的なのか分からなくなったことにより、どこまでフィクションとしてよいのか素人の私には分かりませんでした。
自己のアイデンティティと供にある人間はやはり美しい。我々が他者に対して求めるものはそのアイデンティティを許容してくれる事であり、それはその他者が神だろうが人間だろうが同じである。
そして、そのような者達こそ自然と「信」を集めるものだ。
富樫という人物は結局なんだったのかを最後まで考えた。この批判をするためだけに出てきたようなニヒリストは「屈折した愛情」をバッサリと切り捨ててエゴイストに対する裏切りを見せたが、エゴイストは自分に対する怒りでさえある種の喜びを感じるものであり(自分がみられていることに喜びを感じる等)、そこで全てを否定、拒絶するニヒリストを以ってして、「Mr.私を見てくれ」の急所を突こうとしたのではないか?
科学的考証については、クライマックスで神秘的なのか科学的なのか分からなくなったことにより、どこまでフィクションとしてよいのか素人の私には分かりませんでした。