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八月の博物館 (角川文庫 せ 4-5) 文庫 – 2003/6/25

3.8 5つ星のうち3.8 35個の評価

あの夏、扉の向こうには無限の「物語」が広がっていた。

20年前の夏の午後、ふと足を踏み入れた洋館で出会った不思議な少女・美宇。黒猫、博識の英国人紳士。その奇妙な洋館の扉からトオルは時空を超えて、「物語」の謎をひも解く壮大な冒険へと走り出した-。

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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ KADOKAWA (2003/6/25)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2003/6/25
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 589ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4043405065
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4043405060
  • カスタマーレビュー:
    3.8 5つ星のうち3.8 35個の評価

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瀬名 秀明
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2007年2月22日に日本でレビュー済み
小学生の少年、作家、エジプトの考古学者。三人の視点で進む「物語」の物語。

物語に没頭すると言うのは小説好きの私には常の事なのですが、この作品は読者を

物語に没頭させながら、同時に「物語に没頭するとはどういう事か」と言う客観的な

視点で考えさせます。衝撃でした。今までこんな小説は読んだ事がありません。

作品中の作家「私」が問い掛ける「物語とは何か」と言う疑問は、恐らく瀬名氏の中に

常にあるもので、「私」の視点によって彼が作家として物語を創ると言う事にどれだけ

の想いを傾けているのかが垣間見える、作品の向こうにいる「瀬名秀明」に初めて出会

う事が出来る小説だと思います。

「パラサイト・イヴ」「BRAIN VALLEY」と読者の前を歩いていた彼が、初めてこちらに

振り向いてくれた…一ファンの私がより瀬名秀明を好きになれた思い出深い一冊です。

夏休み、博物館と言う語感がもたらす懐かしさと切なさが全編に仄かに漂っています。

三人の視点で書かれる物語は情報量も多いですが、それらが終盤になるにつれて収束し

てゆく疾走感溢れる展開はまさに「物語」の醍醐味でしょう。

「物語を読む」事の楽しさに改めて気付かせてくれます。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年4月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「あの頃の夏」という感じがよく出ていて、雰囲気のとてもいい小説です。
その反面ですが、絡み合う物語の一編がどうも鼻につく感じをうけたりもします。
読んでるうちに色んな感情をよび起こす力があるという事でしょう。
この小説はドラえもんへのリスペクトという意味合いが強い。
だからでしょうか、ドラえもんで言うところの「SF」という感じです。
ドラえもんを読んだ事がある人は楽しく読めるような気がします。
少し不思議な物語というのは、やはり夏の日というのがよく似合います。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年9月1日に日本でレビュー済み
 SF・ファンタジー・歴史・純文学,すべてを融合させたかなり挑戦的な小説だと感じた.
 ひと夏の少年の成長と青春・冒険が繰り広げられると思ったら,
エジプトが舞台の歴史ロマンが展開されたかと思えば,一人の小説家のリアルな葛藤が描かれる.
全ての物語を巧く融合させ,新たなエンターテイメントを形成している.

 そしてただのエンターテイメントではなく,小説とは何なのか,
作者本人が葛藤しているようにも思えるが,
これは読者に対する問いかけ,いや,挑戦ではないかとさえ思える.

 しかも軸となるテーマには博物館とは何か,どんな役割があるのかを,
「博物館の博物館」を見せることで示している.

 これだけのテーマをここまで簡潔に,無理なくまとめているのはすごい.
この小説家と同じように,それ以上に葛藤し考えたのが伝わってくる.
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年11月15日に日本でレビュー済み
 SFと歴史と私小説が混ざっているような小説。
 それでいて支離滅裂にならず、きちんとスジが通っている。作者の力はかなりのものだと思う。
 虚構と実体験が、時空を超えてつながっているとも言える。どこから作り事なのか、どこまでエッセイなのかが分からなくなるような混ぜ方が巧みだ。
 いろいろな知識も豊富だ。
 小説の面白さの条件に、いろいろな世界が混ぜられてそれらを自在に行き来する、というものがある。これはそういうフィクション構成において傑作ではないのか。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年7月17日に日本でレビュー済み
メタフィクションというべき物語。ヒット作『パラサイトイブ』や『Brain Valley』より、好みの作品。古川日出男の『アラビアの夜の種族』の方が作品としては、完成度が高いが、作者と世代が近いせいか親近感がわく。

物語ること、小説は物語るものであったはず。最近は、読ませる小説が少ない。別にためになったり、感動したり、泣かせたりすることが必要じゃないんだ。ただ読ませること、それだけが必要。

この小説には、バーチャルリアリティやA.Iも出てくるが、それよりも博物館が主人公だ。博物館って大好きだったなぁ。博物館に限らず、美術館、水族館、動物園など何でも好きだった。今でも好きなんだけど、忙しくてなかなかいけない。この小説を読んだら行きたくなった。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年8月19日に日本でレビュー済み
瀬名氏の作品の中で一番好きです。確かに長く、三人の視点で書かれているため、途中までは三つの物語を同時並行で読んでいるように感じます。
ですが、三つの話が一つに繋がった時点の「ああ、そうだったんだ!」という驚きは爽快です。
この作品には、作者自身の苦悩を代弁したと思われるキャラクターが登場します。それを読んで私は、これを書いたのが「小説家」というどこか遠い世界の住人ではなく、悩み苦しむ一人の人間なのだと実感しました。
ぞくぞくするようなスリルはありません。でも、時間があるときにじっくりと何度でも読み返したい作品。
私は十代でこの作品に出会いましたが、あまり時間の経っていない小学生時代を懐かしく感じました。もう少し人生を知ってから読めば、また違った読後感が得られるのではないかと思います。
私の人生にちいさな道標をくれた一冊です。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年2月23日に日本でレビュー済み
"小学生が夏休みに古代エジプトを冒険するタイムリープファンタジー"というような触れ込みを見て読みました。
なので非常にがっかりな作品です。
評価が高かったので面白いだろうと思って読みましたが、読了後に評価を詳しく読んだらそれはほとんど"メタファンタジー"的な表現に対しての評価の高さでした。

以下ネタバレです。

確かに、"物語の中に物語"、"作者とは、物語の登場人物とは?"と言ったようなメタ視点の部分は面白いなと感じましたし評価の高さも納得できます。
ただアマゾンや他サイトの本の紹介欄などが"タイムリープ冒険ファンタジー"といった紹介なのに、終盤でメタファンタジーとしての部分の方が大きくなっていて、つまらないです。冒険ものだと思わせて期待させておいて、この終盤はあまりにひどい。

冒険ものとしての核であるアピスの設定やタイムリープできる装置("同調"のシステム)の設定がずさんだしつまらない。
ラスボスであるアビスと戦うシーンも、躍動感がない上にあっさりと勝って終わってしまう。ラストは"その冒険小説を書いている作者"のメタ視点の話をメインにしたかったのか、トオルたちの冒険を読みたいのにいちいち間に挟まれる"作中作者の苦悩"の描写が邪魔。

メタファンタジーにしたいなら、紹介で冒険小説!とか煽るのをやめればいい。冒険小説と思ったら実は!?みたいなのが受けると思っていたのかもしれないが、純粋に冒険小説を読みたかった読者には時間の無駄。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年10月25日に日本でレビュー済み
あらすじに惹かれて購入しました。

途中に挿入される作者の文学論がちょっとウザイですが、本編は面白かったです。

ただ、どうしても気になることが…。

主人公は小学生のはずなのに、心理描写が難しすぎる。

いくら主人公が賢いという設定でも、ちょっと小学生っぽくないです。

もっと平易な言葉に置き換えるとか…小学生ならではの主人公の視点が見たかったです。

あと百科事典が手放せませんでした(笑)

エジプト考古学史についてある程度の知識がないと厳しいかも…。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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