やはり小林泰三さんのホラー作品は大変面白いです。
引きずり込まれる感覚がします。
こちらは書店で手に入らなかったので、購入できて嬉しいです。
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忌憶 (角川ホラー文庫 59-8) 文庫 – 2007/3/1
小林 泰三
(著)
それぞれのキオク”に潜む畏るべき秘密とは……?
直人の幼い記憶はいつも現実離れしていた。だが、現実の世界で不幸な目ばかりに遭遇する彼はやがて、幼いころの記憶が本当と思うようになり…。人間の記憶を独自の世界で紡ぐ3つの連作短編集。
直人の幼い記憶はいつも現実離れしていた。だが、現実の世界で不幸な目ばかりに遭遇する彼はやがて、幼いころの記憶が本当と思うようになり…。人間の記憶を独自の世界で紡ぐ3つの連作短編集。
- 本の長さ237ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店
- 発売日2007/3/1
- ISBN-104043470088
- ISBN-13978-4043470082
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登録情報
- 出版社 : 角川書店 (2007/3/1)
- 発売日 : 2007/3/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 237ページ
- ISBN-10 : 4043470088
- ISBN-13 : 978-4043470082
- Amazon 売れ筋ランキング: - 376,876位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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昭和37年 京都にて誕生。
平成7年 「玩具修理者」にて第2回日本ホラー小説大賞短編賞受賞
平成10年 「海を見る人」にて第10回 S-F マガジン読者賞国内部門受賞
平成14年 「玩具修理者」映画化 (製作総指揮: 奥山和由、監督: はくぶん、主演: 田中麗奈)
平成18年 日本 SF 新人賞最終選考委員(~平成20年)
平成24年 『天獄と地国』にて第43回星雲賞日本長編部門受賞
平成26年 『アリス殺し』にて2014年啓文堂書店文芸書大賞受賞
平成29年 『ウルトラマンF』にて第48回星雲賞日本長編部門受賞
現在に至る。
社団法人 日本推理作家協会会員
宇宙作家クラブ会員
好きな言葉: 一石二鳥、棚から牡丹餅
嫌いな言葉: 努力、やる気
ホームページ: 小林泰三の不確定領域
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/kbys_ysm/
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年1月6日に日本でレビュー済み
以前に単独で本になっていた、連作中の一編『奇憶』だけを読んでいて、書き下ろしの二編が加わったこちらの存在と混同して、本書を読んでいませんでした。
これは登場人物が関連した三話の連作ホラー短編集となっていて、話自体はそれぞれ独立しています。
その内容もSFホラー色の強い話、ホラー色の強い話、ミステリ色の強い話と、それぞれの短編で方向性が違っていて楽しかったです。
どれも作者らしい作品ですが、三話目が気に入ったら、作中でも名前が出ている――もしかしたら発想元?――映画『メメント』や、設定を生かした長編『記憶破断者』もオススメです。
一話目にも日本神話やクトゥルー、ブレードランナーなどの固有名詞が出てきますが、こちらはあくまでネタという感じの使われ方でした。
これは登場人物が関連した三話の連作ホラー短編集となっていて、話自体はそれぞれ独立しています。
その内容もSFホラー色の強い話、ホラー色の強い話、ミステリ色の強い話と、それぞれの短編で方向性が違っていて楽しかったです。
どれも作者らしい作品ですが、三話目が気に入ったら、作中でも名前が出ている――もしかしたら発想元?――映画『メメント』や、設定を生かした長編『記憶破断者』もオススメです。
一話目にも日本神話やクトゥルー、ブレードランナーなどの固有名詞が出てきますが、こちらはあくまでネタという感じの使われ方でした。
2007年6月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
正直に言って、期待ハズレだったと読後思いました。
本作のメインである奇憶に関しては、小林先生らしいマニアックな空間を持って一気に取り込まれました。しかし、やはり後から書いたせいもあってか、残りの二作品については釈然としない部分が多く、連作であるにも関わらずメイン作品をまったく伏線に用いていない点がとても惜しいと感じます。
特に三作目のキ憶については、メメントと言う映画自体設定が破綻しているので、それを受け継ぐとどうしても、著者の都合通りの展開を無理やり引っ張ってきた感じが残りますし、ミステリファンであったら憤る結末ではないかなと。
個人的に小林先生のファンなら読んでも楽しめると思いますが、小林先生の作品を読んでない人がこの作品を読んだ場合、もう小林先生の作品を手に取る事がないように思います。
本作のメインである奇憶に関しては、小林先生らしいマニアックな空間を持って一気に取り込まれました。しかし、やはり後から書いたせいもあってか、残りの二作品については釈然としない部分が多く、連作であるにも関わらずメイン作品をまったく伏線に用いていない点がとても惜しいと感じます。
特に三作目のキ憶については、メメントと言う映画自体設定が破綻しているので、それを受け継ぐとどうしても、著者の都合通りの展開を無理やり引っ張ってきた感じが残りますし、ミステリファンであったら憤る結末ではないかなと。
個人的に小林先生のファンなら読んでも楽しめると思いますが、小林先生の作品を読んでない人がこの作品を読んだ場合、もう小林先生の作品を手に取る事がないように思います。
2007年3月17日に日本でレビュー済み
小林泰三の本は読破しているが、本作も期待に十分に応えてくれたと思う。
どこにでもある「幽霊」など抽象的恐怖を排除し、筆者自身が構築した世界での「恐怖」や「面白さ」で語るため、ひとつひとつにオリジナリティがあり、納得して楽しめます。
特に、三つ目のキオクが秀逸だったと思います。映画「メメント」に小林テイストを付け加えたような作品で、一気に読ませます。
「玩具修理者」や「人獣細工」などには若干、やや、ほんの少し及ばないかもしれないが、ファンならずとも十分楽しめます!
どこにでもある「幽霊」など抽象的恐怖を排除し、筆者自身が構築した世界での「恐怖」や「面白さ」で語るため、ひとつひとつにオリジナリティがあり、納得して楽しめます。
特に、三つ目のキオクが秀逸だったと思います。映画「メメント」に小林テイストを付け加えたような作品で、一気に読ませます。
「玩具修理者」や「人獣細工」などには若干、やや、ほんの少し及ばないかもしれないが、ファンならずとも十分楽しめます!
2020年5月5日に日本でレビュー済み
、『記憶が狂わされたり、壊されていく』サスペンスホラー連作集です(^-^*)/
狂気的な関連として、クトゥルフっぽさが少しだけあった事が嬉しく、
腹話術で上手く怖さを構築する巧みさや、短期記憶障害という設定を見事に活かした怖さも素晴らしく、見事な名作サスペンスホラーでした!
狂気的な関連として、クトゥルフっぽさが少しだけあった事が嬉しく、
腹話術で上手く怖さを構築する巧みさや、短期記憶障害という設定を見事に活かした怖さも素晴らしく、見事な名作サスペンスホラーでした!
2016年3月14日に日本でレビュー済み
☆3.5くらいかな?短編、中編、長編と読んできましたが、やはり小林泰三は短編で光りますね。短いのに中身がギュッと詰まってます。
タイトル通り、本作は「記憶」に関する短編の連作集。三本からなる小説ですが、個々の設定・世界観は繋がっています。三話目以外はSF色が大変強いのも特徴。
トントン読ませる力は健在ですが、どのお話もまとめ方がいまいちだったのでその分☆を抜いてます。せっかく面白いのに伏線を放り投げてうやむやのまま終わってしまうのが本当に惜しかった。
しかし登場人物のキャラ造形に関しては相変わらず素晴らしい。特にダメ人間書かせるとこの作家は上手いです。一話目の主人公については「あぁ…こういう人いるいる」と思った方多いんじゃないでしょうか(笑)
そして三話目の主人公は「記憶破断者」の主人公と同じですね。最近読んだのでタイムリーでした。しかし設定は微妙に違っているようなので「記憶破断者」とは別の世界線と思って読んだ方がいいかな…。
唯一二話目は綺麗にまとまっているので、単純なストーリーとしては本作一番のお気に入り。
タイトル通り、本作は「記憶」に関する短編の連作集。三本からなる小説ですが、個々の設定・世界観は繋がっています。三話目以外はSF色が大変強いのも特徴。
トントン読ませる力は健在ですが、どのお話もまとめ方がいまいちだったのでその分☆を抜いてます。せっかく面白いのに伏線を放り投げてうやむやのまま終わってしまうのが本当に惜しかった。
しかし登場人物のキャラ造形に関しては相変わらず素晴らしい。特にダメ人間書かせるとこの作家は上手いです。一話目の主人公については「あぁ…こういう人いるいる」と思った方多いんじゃないでしょうか(笑)
そして三話目の主人公は「記憶破断者」の主人公と同じですね。最近読んだのでタイムリーでした。しかし設定は微妙に違っているようなので「記憶破断者」とは別の世界線と思って読んだ方がいいかな…。
唯一二話目は綺麗にまとまっているので、単純なストーリーとしては本作一番のお気に入り。
2007年7月4日に日本でレビュー済み
いやはや。やはり小林泰三さんの書く物語はおもしろいですね。
奇憶の主人公、藤森直人のダメ人間描写がすばらしいですね。こんな男いるなぁと思ってしまいますよ。それに平行世界などSF要素も混じりながら読者を包み込んでいく不安。歪んでいく日常を書かせたらこの人の右にでる人はいないんじゃないでしょうか?って思いますよ。
奇憶の主人公、藤森直人のダメ人間描写がすばらしいですね。こんな男いるなぁと思ってしまいますよ。それに平行世界などSF要素も混じりながら読者を包み込んでいく不安。歪んでいく日常を書かせたらこの人の右にでる人はいないんじゃないでしょうか?って思いますよ。