「牡丹灯籠」「累」「怪談 青火の霊」「稲生物怪録」の４点を現代語訳したもの。ただし、完全に忠実な訳というわけではなく、省略や補足も多い。
なお、「怪談 青火の霊」のみは江戸怪談ではなく、おそらく大正期に書かれた創作怪談集。そこから「一軒家の怪」と「青火の霊」の２篇がとられている。
「牡丹灯籠」「累」「稲生物怪録」の３点は有名なもので、ほかにも多くの現代語訳がある。本書では、原文の雰囲気をいくらか残しつつ、読みやすくしたといった感じか。
「怪談 青火の霊」が珍しいが、それほどおもしろいというものでも……。
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