身が引き裂かれるような絶望を書くのが得意な牧野さんの新刊ですが
今回も悲惨な被害者（加害者？）が登場し、不思議美少女のコトノハさんと
シニカルで現代っ子なカタル君（2人合わせて言葉を語る、ですね）
2人の会話のテンポの悪さ（噛み合わなさ）とは違い、
過去作品のネクロダイバーのような読みやすいテンポでどんどん読み進めました。
しかし最後のあのもやもやした感じ、まだ目覚めていないようなどこかで感じた事のある・・・
昔テリーギリアム監督の「バンディットQ」というファンタジー映画があり
そのラストで感じたポツーンと置いてきぼりにされたような感じ。
うまくいえない。
最後まで夢のような小説でございました。
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