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生きる歓び (角川文庫) 文庫 – 2001/2/22
日常生活の何気ないやりとりで出来る些細な傷。歓びと哀しみを描く短篇集。
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2001/2/22
- ISBN-104043567014
- ISBN-13978-4043567010
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商品の説明
著者について
●橋本 治:1948年、東京都生まれ。東京大学文学部国文科卒。77年青春小説『桃尻娘』で作家デビュー。SF『暗夜』、評論『宗教なんかこわくない!』ほか、『桃尻語訳 枕草子』『窯変源氏物語』で注目を浴びる。『双調平家物語』で毎日出版文化賞。『『三島由紀夫』とはなにものだったのか』で小林秀雄賞。『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞。『草薙の剣』で野間文芸賞。
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2001/2/22)
- 発売日 : 2001/2/22
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 288ページ
- ISBN-10 : 4043567014
- ISBN-13 : 978-4043567010
- Amazon 売れ筋ランキング: - 477,822位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1948年東京生まれ。東京大学在学中に駒場祭のポスターで話題を集めるが、イラストレーターから小説家に転身。小説・評論・戯曲・古典の現代語訳・エッ セイ・芝居の演出など、ジャンルにとらわれず精力的に活動。『双調平家物語』で第62回毎日出版文化賞を受けるなど受賞歴多数。小林秀雄賞選考委員(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 桃尻娘 (ISBN-13: 978-4591117552 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年7月18日に日本でレビュー済み
頭があまり良くなかったり、思慮が浅かったり、視野が狭くて頭が硬かったり、歳をとってできないことが出てきたり若い頃とは感覚が変わったり、でもものすごく普通で、小説では主役にならないような一般の人達の人生を、まるで異星人を描くSF映画や、動物の生態を紹介するテレビ番組かのように、少し距離を持ちながらも生々しく描いている。他人から見ると馬鹿馬鹿しく見えるような判断も、当人にしてみるとこういう感覚なんだということが実感を持って伝わってくる。現実世界で多くの人は壮大な人生の目標などは持たず何となく生きているのだと思うけれど、自分以外の人の「なんとなく」がこんなにも自分とは違うのかとハッとさせられ、違和感を覚えつつ、でも自分の人生もつまるところこういうものなんだろうなと思わせられる。
2019年5月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
橋本治は昔からファンでよく読んでるけど、ファンなのはエッセイ評論の方で、小説はやっぱり微妙。
文章が固すぎて小説というより評論読んでるみたい。でも評論ではないので詳細でもなく、分かったような分からないような淡々とした描写が続く。
文章が固すぎ、解説的過ぎなのはしょうがないとしても、この内容で「生きる歓び」と言われても全然ピンとこない。「生きる戸惑い」みたいな内容の話ばかり。もうちょっと分かりやすく「歓び」を表現できてないとタイトル詐欺かなと。
文章が固すぎて小説というより評論読んでるみたい。でも評論ではないので詳細でもなく、分かったような分からないような淡々とした描写が続く。
文章が固すぎ、解説的過ぎなのはしょうがないとしても、この内容で「生きる歓び」と言われても全然ピンとこない。「生きる戸惑い」みたいな内容の話ばかり。もうちょっと分かりやすく「歓び」を表現できてないとタイトル詐欺かなと。
2020年2月3日に日本でレビュー済み
最初の「にしん」を読んだだけですごく驚いた。18と19の微妙な差やすれ違いや変化をこんなに詳細にとらまえて描写できるのか。雰囲気とか気分として確かに感じてはいたけどもすぐに忘れてしまうようなあの「感じ」を、言葉で理詰めで説明し解説するんじゃなくて、もやっとしたままでそのまま描きだしてる。主人公の考えの足らないなりの思いの致し方と足らないなりの発言とそこから生まれる周囲との噛み合わなさと、でもわずかに展開する現実と。そしてわずかに変化する心。ここを見てるのか、これが「作家」というものかと本当に驚いた。すごい。
2014年7月25日に日本でレビュー済み
単行本の刊行からもう20年になるのかとちょっと遠い目になる。
それまで、『桃尻娘』といった若者言葉の風俗小説や古典の現代語訳といったマージナルな活動でキワモノ扱いされていた橋本治が、
およそはじめて地味で何の変哲もない題材にストレートに取り組んだ現代小説の短編集。
同性愛とか、変態性欲とか、近親相姦とか、かつては橋本の独擅場だったサブカル的な題材はほぼ封印して、市井の人々の日常を描いている。
文庫版には、明示されてはいないものの、本人による解説が伏されている。
それによると、この短編集は「なんのへんてつもない一人の日本人が主人公」で「言ってみればとてもつまらないドラマ」である。
現代のドラマがきったはったの大事件ばかりになってしまうのは「みんな“ただの”が付く自分が好きじゃない」からだ。
ただの青年やただのOLやただの主婦である自分に価値を見出してないからだ。
しかし、ただの人間であることを肯定していかなければ、生きる歓びは生まれてこない。
橋本治はただの日常を美しく描くという困難な仕事に挑戦し、成功した稀有な作家である。
それまで、『桃尻娘』といった若者言葉の風俗小説や古典の現代語訳といったマージナルな活動でキワモノ扱いされていた橋本治が、
およそはじめて地味で何の変哲もない題材にストレートに取り組んだ現代小説の短編集。
同性愛とか、変態性欲とか、近親相姦とか、かつては橋本の独擅場だったサブカル的な題材はほぼ封印して、市井の人々の日常を描いている。
文庫版には、明示されてはいないものの、本人による解説が伏されている。
それによると、この短編集は「なんのへんてつもない一人の日本人が主人公」で「言ってみればとてもつまらないドラマ」である。
現代のドラマがきったはったの大事件ばかりになってしまうのは「みんな“ただの”が付く自分が好きじゃない」からだ。
ただの青年やただのOLやただの主婦である自分に価値を見出してないからだ。
しかし、ただの人間であることを肯定していかなければ、生きる歓びは生まれてこない。
橋本治はただの日常を美しく描くという困難な仕事に挑戦し、成功した稀有な作家である。