ベレンコ中尉のその後が知りたかったので、この本の存在を知ってすぐに注文しました。 世の中にはいろいろ思い入れがある人が多いようでこ取材の為の旅行とインタービューそのものもとても興味深く読みました。 しかしベレンコさんよくKGBに暗殺されずに生きながらえられましたね。 それも感心しましたが
実はあの時のMIG25の通信装置に真空管が使われていたことの言及がもう少し欲しかったのですが、専門家で無い人にし無理だったでしょうね。
私は無線をやっていましたので、当時のシステムだと核戦争のときの電磁衝撃波には半導体回路では耐えられないからと聞いていましたが、この本に載っていたシステムは予想をさらに下回るみすぼらしいものでしたのでその判断もどうだったのかと思った次第です。 しかし積年の疑問がかなり解けて随分お得な読書/買い物でした。
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世界は幻なんかじゃない (角川文庫 つ 8-2) 文庫 – 2001/9/1
辻 仁成
(著)
アメリカそして自由。その言葉が持つ光と影を描き出したフォト・エッセイ
N.Y.、オーランド、ニューオリンズ……そしてロサンゼルスへと走る大陸横断鉄道の車窓から、アメリカそして自由という言葉が持つ意味を、真摯に見つめたフォト・エッセイ。
N.Y.、オーランド、ニューオリンズ……そしてロサンゼルスへと走る大陸横断鉄道の車窓から、アメリカそして自由という言葉が持つ意味を、真摯に見つめたフォト・エッセイ。
- 本の長さ198ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2001/9/1
- ISBN-104043599021
- ISBN-13978-4043599028
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2001/9/1)
- 発売日 : 2001/9/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 198ページ
- ISBN-10 : 4043599021
- ISBN-13 : 978-4043599028
- Amazon 売れ筋ランキング: - 773,222位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,676位日本文学(日記・書簡)
- - 12,003位角川文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
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東京生まれ。
89年「ピアニシモ」ですばる文学賞を受賞し、作家デビュー。97年「海峡の光」で第116回芥川賞、99年「白仏」の仏翻訳語版「Le Bouddlha blan」で、仏フェミナ賞・1999年外国小説賞を日本人としては初めて受賞。
文学以外の分野でも幅広く活動している。監督・脚本・音楽を手がけた映画「千年旅人」「ほとけ」「フィラメント」「ACACIA」でも注目を集め、メディアの垣根を越えたその多岐にわたる活躍は、今、もっとも注目されている。2003年より渡仏。現在はフランスを拠点に創作活動を続けている。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年9月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年7月24日に日本でレビュー済み
NHK-BSでオンエアされたドキュメンタリー番組の撮影時での出来事が綴られたフォトエッセイ。
夕陽を追いかけていく列車・大陸横断鉄道サンセットリミテッド号に乗り込み、撮影クルーとともに、東から西へ、つまりオーランドからロスアンジェルスをめざす4日間の旅で、辻仁成はアメリカを感じ、考え、思いを巡らせた。日にちや章ごとに分けていないことが、思考の連続性を浮き彫りにしている。
その旅はJ.K.ケネディ宇宙センターから始まり、オーランドからニューオリンズへ。その日はまさに1997年10月4日。彼は38歳をそこで迎えた。そしてテキサスのヒューストンでジョンソン宇宙センターを訪ねる。その後、エルパソからメキシコのファレスへと国境を渡る。テレビ番組でもこの越境シーンは印象深いものであった。
ちなみに、この国境を分けるフェンスで撮った辻仁成の姿が単行本で収録されているが、文庫(20001年)では、なぜかこの写真だけカットされている。したがって文庫版では彼の姿が映っているのは、ヒューストンでカウボーイに会った時の1枚だけである。
旅はロスアンジェルスで終わるが、辻仁成はクルーと別れた後、小説『クラウディ』のモチーフとなったソ連からの亡命者・ベレンコ(50)に会うため、サンディエゴに行く。本書のメインディッシュは、このベレンコとの対話にある。『クラウディ』で辻仁成の小説と出会った私にとっても、この対面は非常に興味深いものであった。
本書の一人称は他のエッセイ集とは異なり、珍しく「俺」としている。落合信彦のようにメッセージ色が強いということを示してはいるが、本書は「魂の勢い」のようなもので、殴り書かれた印象があり、その熱は、これから初めて読む人にはなかなか伝わらないのではないかと感じる。個人的に彼が概念的・観念的に語るエッセイを好まないというのがあるが『クラウディ』の副読本としてなら、一読に値するだろう。
また、この渡米期間で書かれた『ワイルドフラワー』(1998年)は私の一番好きな辻小説であるので、そちらもお薦めしたい。さらに、この時期レコーディングされたソロアルバム『Sq.‐スクエア‐』(1998年)に収録されている「かつて」「オープンハウス」「いっそ裸足で生きる」は名曲であることも付記しておきたい。
本書のタイトル「世界は幻なんかじゃない」は、この時期の辻仁成が作詞でも多用したフレーズでもあった。1998年、BEGINに提供した「愛が走る」で「世界は幻なんかじゃない」という歌詞が出てくる。また2001年、エコーズ・オブ・ユースのセカンドシングル「REAL」の出だしは「世界はきっと幻じゃない」である。
夕陽を追いかけていく列車・大陸横断鉄道サンセットリミテッド号に乗り込み、撮影クルーとともに、東から西へ、つまりオーランドからロスアンジェルスをめざす4日間の旅で、辻仁成はアメリカを感じ、考え、思いを巡らせた。日にちや章ごとに分けていないことが、思考の連続性を浮き彫りにしている。
その旅はJ.K.ケネディ宇宙センターから始まり、オーランドからニューオリンズへ。その日はまさに1997年10月4日。彼は38歳をそこで迎えた。そしてテキサスのヒューストンでジョンソン宇宙センターを訪ねる。その後、エルパソからメキシコのファレスへと国境を渡る。テレビ番組でもこの越境シーンは印象深いものであった。
ちなみに、この国境を分けるフェンスで撮った辻仁成の姿が単行本で収録されているが、文庫(20001年)では、なぜかこの写真だけカットされている。したがって文庫版では彼の姿が映っているのは、ヒューストンでカウボーイに会った時の1枚だけである。
旅はロスアンジェルスで終わるが、辻仁成はクルーと別れた後、小説『クラウディ』のモチーフとなったソ連からの亡命者・ベレンコ(50)に会うため、サンディエゴに行く。本書のメインディッシュは、このベレンコとの対話にある。『クラウディ』で辻仁成の小説と出会った私にとっても、この対面は非常に興味深いものであった。
本書の一人称は他のエッセイ集とは異なり、珍しく「俺」としている。落合信彦のようにメッセージ色が強いということを示してはいるが、本書は「魂の勢い」のようなもので、殴り書かれた印象があり、その熱は、これから初めて読む人にはなかなか伝わらないのではないかと感じる。個人的に彼が概念的・観念的に語るエッセイを好まないというのがあるが『クラウディ』の副読本としてなら、一読に値するだろう。
また、この渡米期間で書かれた『ワイルドフラワー』(1998年)は私の一番好きな辻小説であるので、そちらもお薦めしたい。さらに、この時期レコーディングされたソロアルバム『Sq.‐スクエア‐』(1998年)に収録されている「かつて」「オープンハウス」「いっそ裸足で生きる」は名曲であることも付記しておきたい。
本書のタイトル「世界は幻なんかじゃない」は、この時期の辻仁成が作詞でも多用したフレーズでもあった。1998年、BEGINに提供した「愛が走る」で「世界は幻なんかじゃない」という歌詞が出てくる。また2001年、エコーズ・オブ・ユースのセカンドシングル「REAL」の出だしは「世界はきっと幻じゃない」である。
2003年8月15日に日本でレビュー済み
冷戦の時代、旧ソビエトからの戦闘機が、
著者の通う、北海道の高校の近くを通って
日本へ着陸した。
そのソビエトの兵士は、当時の最新機密である
戦闘機ごとアメリカに亡命する形になるのだった。
教室の窓から見ていた著者に、大きく
影響を与え『クラウディア』という
著者の別の作品の素地にもなっている。
その兵士は何をアメリカに見たのか。
そもそもアメリカの掲げる「自由」とは。
そして兵士は、何を得、失ったのか。
アメリカを横断する「夕日を追いかける鉄道」
特色ある街、途中で出会う人たち、そして
探索の旅の終着には、その兵士との会談。
色とりどりの情景の中に「自由」という主題が
確固として貫かれている「旅」である。
読後は、長旅の余韻に浸ることにな!った。
『クラウディア』では、亡命を夢想していた
主人公が、女性の愛によって地に足をつけた
ようだが、この作品ではどうだろうか。
読んでみて、確かめていただきたい。
著者の通う、北海道の高校の近くを通って
日本へ着陸した。
そのソビエトの兵士は、当時の最新機密である
戦闘機ごとアメリカに亡命する形になるのだった。
教室の窓から見ていた著者に、大きく
影響を与え『クラウディア』という
著者の別の作品の素地にもなっている。
その兵士は何をアメリカに見たのか。
そもそもアメリカの掲げる「自由」とは。
そして兵士は、何を得、失ったのか。
アメリカを横断する「夕日を追いかける鉄道」
特色ある街、途中で出会う人たち、そして
探索の旅の終着には、その兵士との会談。
色とりどりの情景の中に「自由」という主題が
確固として貫かれている「旅」である。
読後は、長旅の余韻に浸ることにな!った。
『クラウディア』では、亡命を夢想していた
主人公が、女性の愛によって地に足をつけた
ようだが、この作品ではどうだろうか。
読んでみて、確かめていただきたい。
2007年1月30日に日本でレビュー済み
辻氏が、1976年ソ連からアメリカに亡命するためにミグ25という当時の最新鋭戦闘機にて函館空港に強制着陸した「ベレンコ」氏へのインタビューを行うためにオーランドからロスまでサンセットリミテッド号というアメリカ横断鉄道に乗って旅をするフォト・エッセイ。
ベレンコ氏へのインタビューは、真相に迫っておらず、やや、企画倒れな感がある。
ちなみに、辻氏は、当時函館西高校に在学中であり、ミグ25を目撃したらしい。私は同じ函館で小学生であったため、ミグ25が函館空港に着陸したのは記憶があるが、「ベレンコ」氏の名前もそれが亡命であったことも覚えていない。
ベレンコ氏へのインタビューは、真相に迫っておらず、やや、企画倒れな感がある。
ちなみに、辻氏は、当時函館西高校に在学中であり、ミグ25を目撃したらしい。私は同じ函館で小学生であったため、ミグ25が函館空港に着陸したのは記憶があるが、「ベレンコ」氏の名前もそれが亡命であったことも覚えていない。