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続巷説百物語 (角川文庫) 文庫 – 2005/2/24
京極 夏彦
(著)
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哀切と奇想のあやかし絵巻――直木賞受賞作へ続く「巷説」シリーズ第二弾。
不思議話好きの山岡百介は、処刑されるたびによみがえるという極悪人の噂を聞く。殺しても殺しても死なない魔物を相手に、又市はどんな仕掛けを繰り出すのか……奇想と哀切のあやかし絵巻。
不思議話好きの山岡百介は、処刑されるたびによみがえるという極悪人の噂を聞く。殺しても殺しても死なない魔物を相手に、又市はどんな仕掛けを繰り出すのか……奇想と哀切のあやかし絵巻。
- 本の長さ770ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店
- 発売日2005/2/24
- ISBN-104043620039
- ISBN-13978-4043620036
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商品の説明
著者について
●京極 夏彦:小説家。94年「姑獲鳥の夏」で鮮烈でビュー。「魍魎の函」で日本推理作家協会賞、「嗤う伊右衛門」で泉鏡花賞、「後巷説百物語で」直木賞を受賞。
登録情報
- 出版社 : 角川書店 (2005/2/24)
- 発売日 : 2005/2/24
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 770ページ
- ISBN-10 : 4043620039
- ISBN-13 : 978-4043620036
- Amazon 売れ筋ランキング: - 97,458位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1963年生まれ。北海道小樽市出身。
日本推理作家協会 監事。世界妖怪協会・お化け友の会 代表代行。
1994年「姑獲鳥の夏」で衝撃的なデビューを飾る。1996年「魍魎の匣」で第49回日本推理作家協会賞長編部門、1997年「嗤う伊右衛門」で第25回泉鏡花賞、2003年「覘き小平次」で第16回山本周五郎賞、2004年「後巷説百物語」で第130回直木賞を受賞。2011年 「西巷説百物語」で第24回柴田錬三郎賞受賞。2016年 遠野文化賞受賞。2019年 埼玉文化賞受賞。2022年 「遠巷説百物語」で第56回吉川英治文学賞受賞。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年3月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
短編一話完結の構成ながら、中長編の「死神 或は七人みさき」へと徐々につながって行く伏線が秀逸でした。そして、エピローグと謂える「老人火」の終幕。短編集として読み始めたのがそもそもの誤りで、読了後、著者に一本取られたような気がしました。
2015年2月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前作も面白かったが、この続編には参った。久々に一気読みでした。
前作含めて、物語の時系列は前後しながら進んでいきます。そのなかで、いろいろな伏線が張り巡らされて、最期のエンディングにつながっていく。
エンディングは寂しくも、ある登場人物の苦悩、後悔を救うにはこれしか無かったのか、、。
魅力的な登場人物達でした。
ちょっと敬遠していた、京極作品にこれからはまっていくことになりそうで、うれしいような、恨めしいような。
何しろ長編が多いから、多大な時間を取られると思うとうれしい不安です。
前作含めて、物語の時系列は前後しながら進んでいきます。そのなかで、いろいろな伏線が張り巡らされて、最期のエンディングにつながっていく。
エンディングは寂しくも、ある登場人物の苦悩、後悔を救うにはこれしか無かったのか、、。
魅力的な登場人物達でした。
ちょっと敬遠していた、京極作品にこれからはまっていくことになりそうで、うれしいような、恨めしいような。
何しろ長編が多いから、多大な時間を取られると思うとうれしい不安です。
2007年9月9日に日本でレビュー済み
文庫版が出た〜と買ったはいいものの、半年以上寝かせておりました。
前巻はアニメ化が決まり、百介を関俊彦さんが演じるというので読みました。
アニメの前に予習〜♪と思いまして。
内容は題名を見るとおどろおどろしい感じがしますが、中身は妖怪仕業に見せかけた仕掛けで罪人を成敗する仕事人のようなお話です。
百介は蝋燭問屋の若隠居・・・本当は後を継ぎ若旦那として店を切り盛りしなければいけない立場でありながら、そういうことには一切興味がなく、将来は諸国を巡って蒐集した怪談奇談を百物語にして開版するという夢を持ち、店の奥でひっそりと暮らしているという青年。
今で言えばニートに近いのか(^^;)
その青年が出会ったのが闇の世界の住人達。
毎回知らぬうちにその者達の仕掛けに一役買ってしまっているという、かなりのほほんとした青年です。
さて、今回はその闇の住人達の過去が明らかになってゆきます。
そして仕掛けも大掛かりなものになり百介もその狭間でいろいろな役目をしたりしますが・・・・
私はかなり百介に感情移入して読んでます。
彼の立場みたいなものに自分と通じるものが(大きい意味で)あるせいでしょうか(^_^;)
店の者の御陰で暮らせるという立場に申し訳なく思いながらもどうしようもなく自分を情けなく思っている百介の気持ちがよく分かるっていうのか。
そして闇の住人と接しながら闇の世界に憧れつつもその闇には入り込めず、かといって表の世界では物足りなく中途半端な感じとか。
なので今回の本を読み終わった時はなんとも言えない寂しさがありました。
置いていかれてしまったというのか・・・
今までは仕掛けのが済んで種明かしがあり、その話ごとに爽快感みたいなものがあったのですが、もう別の世界の人間になってしまったんだと思うと今までの事が夢のようで。
本の裏表紙などには完結とは書いていないので続くのかな?
でももう百介は出てこないんだと思うとやっぱり寂しいです。
百介に変わるような人物が出てくるのか、全く今までとは違った語り口になるのか・・・続きが出るなら読んでみたいと思います。
前巻はアニメ化が決まり、百介を関俊彦さんが演じるというので読みました。
アニメの前に予習〜♪と思いまして。
内容は題名を見るとおどろおどろしい感じがしますが、中身は妖怪仕業に見せかけた仕掛けで罪人を成敗する仕事人のようなお話です。
百介は蝋燭問屋の若隠居・・・本当は後を継ぎ若旦那として店を切り盛りしなければいけない立場でありながら、そういうことには一切興味がなく、将来は諸国を巡って蒐集した怪談奇談を百物語にして開版するという夢を持ち、店の奥でひっそりと暮らしているという青年。
今で言えばニートに近いのか(^^;)
その青年が出会ったのが闇の世界の住人達。
毎回知らぬうちにその者達の仕掛けに一役買ってしまっているという、かなりのほほんとした青年です。
さて、今回はその闇の住人達の過去が明らかになってゆきます。
そして仕掛けも大掛かりなものになり百介もその狭間でいろいろな役目をしたりしますが・・・・
私はかなり百介に感情移入して読んでます。
彼の立場みたいなものに自分と通じるものが(大きい意味で)あるせいでしょうか(^_^;)
店の者の御陰で暮らせるという立場に申し訳なく思いながらもどうしようもなく自分を情けなく思っている百介の気持ちがよく分かるっていうのか。
そして闇の住人と接しながら闇の世界に憧れつつもその闇には入り込めず、かといって表の世界では物足りなく中途半端な感じとか。
なので今回の本を読み終わった時はなんとも言えない寂しさがありました。
置いていかれてしまったというのか・・・
今までは仕掛けのが済んで種明かしがあり、その話ごとに爽快感みたいなものがあったのですが、もう別の世界の人間になってしまったんだと思うと今までの事が夢のようで。
本の裏表紙などには完結とは書いていないので続くのかな?
でももう百介は出てこないんだと思うとやっぱり寂しいです。
百介に変わるような人物が出てくるのか、全く今までとは違った語り口になるのか・・・続きが出るなら読んでみたいと思います。
2016年1月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
思ってたよりも、状態が良く満足です。購入して良かったと思いました。
2015年8月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
話しに引きづりこまれ時間がたつのをわすれるくらい一気によんでしまいいました。
2013年5月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
図書館で借りて一回読んだのですが、やはり手元に置いて何回も読みたいと思いました。
分厚いので、持ち歩けませんが、文庫本だと字の小ささがネックとなるようになりました。
巷説百物語・続巷説百物語・後巷説百物語揃えましたので、時間軸に沿って読み進めるなどしてみたいと思います。
分厚いので、持ち歩けませんが、文庫本だと字の小ささがネックとなるようになりました。
巷説百物語・続巷説百物語・後巷説百物語揃えましたので、時間軸に沿って読み進めるなどしてみたいと思います。
2014年8月26日に日本でレビュー済み
いやあ、よかったです。文句なしの星5つです。前作の「巷説百物語」もよかったですが、それよりも”仕掛け”の規模がさらに大きくダイナミックになっていて(山をぶっ飛ばすとか、船を幽霊船に仕立ててお大名を頂点とする藩ごとだますとか・・・)そしてそれが最後に見事にぴたりとはまるものだから、各編を読み終わるごとに大変爽快感がありました。それに舞台も関東周辺だけでなく、福井、高知、大阪と各地に及び、完全主義の京極さんらしく方言も完璧で、高知の山中にある村々や人の様子など、民俗学的な下地も的確に描写されていて、けなすところがみつかりません。
また、各編は独立して読めますが、一応、連作になっているので順番に読んでいったほうがわかりやすいと思います。。
京極さんにしては明るい作風というか・・いや、決して明るくはないのですが、京極堂シリーズや「嗤う伊右衛門」「覗き小平治」「数えずの井戸」のシリーズのように、暗めの内省的なつぶやきが延々と続くというような描写ではなく、人物が大きく動き、また、どこかコミカルでわくわくする要素も含まれています。筆がのっているというか、京極さんご本人が楽しみながら書いておられるという雰囲気が伝わってくるようです。
今まで、又市さんにはどこか中性的で得体の知れない感じがしていたのですが、今回、本書を読んで人間的にとても好きになりました。おぎんさんの生い立ちもあきらかにされ、こちらにも同情と共感をおぼえます。もっとも、おぎんさんのようなさばさばしたキャラクターなら同情なんかしてほしくもないでしょうが(笑)。むっつり治平さんもその愛想のなさが返って渋く、狂言回しの役を演じる山岡百介先生のとぼけたキャラがこれまたいい味を出しています。
ただ、最後は悲しいです。ネタばれするので詳しくは書けませんが・・・ひょっとしてこれが最後・・・?登場人物のみなさん全員にまた会いたかったのに・・・。できれば、ここから未来の話もまた書いてほしいです。
また、各編は独立して読めますが、一応、連作になっているので順番に読んでいったほうがわかりやすいと思います。。
京極さんにしては明るい作風というか・・いや、決して明るくはないのですが、京極堂シリーズや「嗤う伊右衛門」「覗き小平治」「数えずの井戸」のシリーズのように、暗めの内省的なつぶやきが延々と続くというような描写ではなく、人物が大きく動き、また、どこかコミカルでわくわくする要素も含まれています。筆がのっているというか、京極さんご本人が楽しみながら書いておられるという雰囲気が伝わってくるようです。
今まで、又市さんにはどこか中性的で得体の知れない感じがしていたのですが、今回、本書を読んで人間的にとても好きになりました。おぎんさんの生い立ちもあきらかにされ、こちらにも同情と共感をおぼえます。もっとも、おぎんさんのようなさばさばしたキャラクターなら同情なんかしてほしくもないでしょうが(笑)。むっつり治平さんもその愛想のなさが返って渋く、狂言回しの役を演じる山岡百介先生のとぼけたキャラがこれまたいい味を出しています。
ただ、最後は悲しいです。ネタばれするので詳しくは書けませんが・・・ひょっとしてこれが最後・・・?登場人物のみなさん全員にまた会いたかったのに・・・。できれば、ここから未来の話もまた書いてほしいです。
2007年2月11日に日本でレビュー済み
前作に「巷説百物語」があります。
絶対にそちらから読むべきでしょう。
順番を間違えると趣が激減します。
前作を受けての作品ですが、どんどん仕掛けが大掛りになってきます。
仕掛け側の登場人物の来歴が事件に絡み始め、個人的な行きがかりを清算するための仕掛けが始まって行きます。
前作ほど軽く読めません。重いです。
読者が感情移入するはずの百介も、同様に覚悟を求められるからでしょうか。
生半可な覚悟で後ろ暗い世界にかかわってはいけないと。
ただ、百介の覚悟とは無関係に又市たちは又市たちで別のレベルで覚悟を決めて、仕掛けを進めていきます。
「勝負」「善悪」とは異なる軸で事件が終わるので、爽快感がありません。
とても大きな喪失感が読後にやってきました。
ぽつんとひとり「どうしたらいいんだよ?」という状態で取り残された感じでしょうか。
一作目は軽く面白く読み始めたのに...。「どうしてくれる!!」百介もそんな気分になったんだろうなと思ってしまいます。
「最初は面白くてかかわったし、役にも立ったじゃないか!!これから先心にあいた穴をどうしてくれる!!」と。
ここまで感情移入させて読ませるなんて、やっぱり京極氏の豪腕としか言いようがありません。
このシリーズの中では、読み物としての面白さは一番です。
ただ、一作目に感じた爽快感でとめておきたいなら、本作には進まない方が良いでしょう。
喪失感、飢餓感が植えつけられてしまいますし、続編「後巷説百物語」でもこの喪失感は癒されないのですから。
絶対にそちらから読むべきでしょう。
順番を間違えると趣が激減します。
前作を受けての作品ですが、どんどん仕掛けが大掛りになってきます。
仕掛け側の登場人物の来歴が事件に絡み始め、個人的な行きがかりを清算するための仕掛けが始まって行きます。
前作ほど軽く読めません。重いです。
読者が感情移入するはずの百介も、同様に覚悟を求められるからでしょうか。
生半可な覚悟で後ろ暗い世界にかかわってはいけないと。
ただ、百介の覚悟とは無関係に又市たちは又市たちで別のレベルで覚悟を決めて、仕掛けを進めていきます。
「勝負」「善悪」とは異なる軸で事件が終わるので、爽快感がありません。
とても大きな喪失感が読後にやってきました。
ぽつんとひとり「どうしたらいいんだよ?」という状態で取り残された感じでしょうか。
一作目は軽く面白く読み始めたのに...。「どうしてくれる!!」百介もそんな気分になったんだろうなと思ってしまいます。
「最初は面白くてかかわったし、役にも立ったじゃないか!!これから先心にあいた穴をどうしてくれる!!」と。
ここまで感情移入させて読ませるなんて、やっぱり京極氏の豪腕としか言いようがありません。
このシリーズの中では、読み物としての面白さは一番です。
ただ、一作目に感じた爽快感でとめておきたいなら、本作には進まない方が良いでしょう。
喪失感、飢餓感が植えつけられてしまいますし、続編「後巷説百物語」でもこの喪失感は癒されないのですから。