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豆腐小僧その他 (角川文庫) 文庫 – 2011/4/23
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豆腐小僧とは、かつて江戸で大流行した間抜けな妖怪。豆富小僧が現代に現れての活躍を描いた小説「豆富小僧」と、京極氏によるオリジナル台本「狂言 豆腐小僧」「狂言 新・死に神」などを収録した、貴重な作品集!
- 本の長さ350ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店
- 発売日2011/4/23
- 寸法10.5 x 1.3 x 15 cm
- ISBN-104043620098
- ISBN-13978-4043620098
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商品の説明
著者について
登録情報
- 出版社 : 角川書店 (2011/4/23)
- 発売日 : 2011/4/23
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 350ページ
- ISBN-10 : 4043620098
- ISBN-13 : 978-4043620098
- 寸法 : 10.5 x 1.3 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 144,679位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1963年生まれ。北海道小樽市出身。
日本推理作家協会 監事。世界妖怪協会・お化け友の会 代表代行。
1994年「姑獲鳥の夏」で衝撃的なデビューを飾る。1996年「魍魎の匣」で第49回日本推理作家協会賞長編部門、1997年「嗤う伊右衛門」で第25回泉鏡花賞、2003年「覘き小平次」で第16回山本周五郎賞、2004年「後巷説百物語」で第130回直木賞を受賞。2011年 「西巷説百物語」で第24回柴田錬三郎賞受賞。2016年 遠野文化賞受賞。2019年 埼玉文化賞受賞。2022年 「遠巷説百物語」で第56回吉川英治文学賞受賞。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
表紙には豆腐小僧と名コンビ
“滑稽達磨”も顔を出してるけど
角川つばさ文庫!
児童書が初出じゃぁ、続きじゃないよねコレ・・・。
と思って読んでみましたが、
分厚い前2冊を通じて京極センセイが熱弁ふるった
妖怪の在り方がお子様方の理解レベルにあわせて換骨堕胎されていて
コレはこれでありがたや。
200ページぐらいのオワリまで読み終えた頃には
コレって現代が舞台だけど“あがり”なの?
とこんな気持ちになりました。
百器徒然袋の榎木津礼二郎ほど底抜けに痛快でもなく。
百物語シリーズのような達成感もなく。
多々良先生のような馬鹿馬鹿しい楽しさもなく。
不思議な印象の本でした。
内容は、時代や設定は違えど「豆腐小僧双六道中ふりだし」とほぼ同じ工程で進行し、
子供むけの現代版リメイクといった感じです。
ただ、豆腐小僧や妖怪の存在意義というか、定義の説明がかなり長く、
子供は途中で飽きてしまうだろうなというのが印象でした。
「豆腐小僧双六道中ふりだし」を先に読んでいたので、余計にそう感じたのかもしれません。
冒頭の妖怪とはいかなるものかという解説や、本文中でも折に触れて妖怪とはどういう存在であるかを繰り返して熱弁する著者に大変失礼をした思いです。
内容は、人間と妖怪が多重世界で入り乱れる感じで、最後は大団円という落語のようなお話。
本書ではタイトル作を含む狂言が併載されていて、そちらの方が楽しめました。一種のリズムやすれ違いが生む、絶妙な言葉のやり取りが楽しめます。
そしてなんと言っても巻末に収録された狂言役者による京極「狂言」作品との出会いの一文が素晴らしいです。
狂言の成り立ちから、能や他の芸能との比較、その歴史、閉塞された世界での苦悩などがほとばしるように表されていて興味深い内容でした。ぜひそこまで読んでほしいです。
いちいち説明がウザい!
最後も全然おもしろくない
読んでてイライラしてきます
はじめて京極氏の作品を読んだのですが
みんなこんな感じなのかな?
ほかの作品も購入したので確かめてみようと思ったのですが
こんなにおもしろくないと時間がもったいないような.....
なんだか柳家喬太郎の落語みたいで。
初めて触れた京極夏彦作品ですが、あまりの酷評におどろきました。
『こども向けにしても長々とした妖怪説明でこどもは飽きるんじゃないか?』なんて意見まで。こどもを馬鹿にしちゃいけませんよ。 大人は勘違いしがちですが、こどもは大人の劣化能力版なんかじゃ決してないんです。スカイクロラの冒頭じゃありませんが一応苦言を。
おそらくは、ファンを長く続けるとしかたないことですが各々が生み出した『俺の思う京極夏彦』や『京極夏彦はかくあるべき』といった強い思いが彼らを駆り立てるのだろうな、と思います。
また、京極夏彦を今日まで支えてきたのも彼らのそういった思いであることも事実ですが。
私の意見を『京極の楽しみ方を知らぬセンス無し』となじるのもよいですが、数多の物語をこれからも楽しむためにも早めにそういうものに捕らわれてしまった感性は解き放つのがいいのではないかと思います。
何かと比べてとか、知らぬ間に自分が作り上げてしまった勝手な作家像とかが判断基準になっては損だと思いますよ。
何より初めてのジュブナイルとして書かれているらしいのだからこれまでのシリーズと赴きが違うのは当然ではないでしょうか。
もともと,『豆腐小僧ふりだし』は,妖怪たるは何なのかを解説するという色合いが強い作品であり,登場キャラクターこそ子供向けになりえますが,内容自体は子供にうけずらい作品であったといえます.
それを無理矢理アレンジしてしまったために,中途半端な作品ができあがってしまったという印象があります.
京極氏は『どすこい』というパロディ作品も書いており,コミカルな作品が苦手とは思えないので,読者対象と題材作品の使い方を間違えたのかなと思います.
また,京極氏が書いた狂言と落語も収録されていますが,内容自体は目新しくもないので,京極作品を是非読んでみたいという人以外はスルーしてもいいかなと思います.
表紙絵や映画などにつられて読んでみようと思う人がいるかもしれませんが,京極作品の良さが出ている作品ではないので,京極作品とはどういうものか知りたいという人には不適な作品であるといえます.
今まで,京極作品を読んだ上で,京極氏が落語や狂言を書いたらどうなるのだろうという興味がある人向けのファンディスクとして捉えるのが適当かと思われます.
事象を説明し解決するために生み出されたものが妖怪であるという妖怪論を、説明機能を持たない不思議な妖怪「豆腐小僧」を狂言廻しに繰り広げる物語展開、おバカキャラと思われた豆腐小僧が人間たちの争いを見事に裁く大団円、いずれも「豆腐小僧双六道中ふりだし」と同工異曲 … というより劣化コピーなので、あちらをお薦め致します。
併録されている狂言台本は出色とは言えないものの、読んで落胆するほど非道いわけではないので、京極ファンなら買ってもよいかとは思いますが。