ヤングチャンピオンに連載していたコラムをまとめたものだが、随所に漫画が挿入されていて本文を凌ぐほどの効果的なメッセージとなっている。
かなり露骨な性描写が施されていて、著者の卓越した漫画センスを感じさせるが、文章の方は面白い箇所とそうでない箇所の差が激しく、締め切りに追われて無理矢理ネタを捻り出したと想像できる。
平成14年11月に他界したということで、もう彼女の作品を新たに読むことは出来なくなったわけだが、現役風俗嬢を引退した後の生活ぶりについて述べた箇所は、多少の憂いを感じさせて複雑な気持ちにさせる。
一人の女性が性風俗業に関わる恐ろしさにも触れてあるので、女子高生が知識を蓄えるために読むことには賛成する。
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えっち主義 (角川文庫 な 40-2) 文庫 – 2002/8/24
カリスマエッセイスト、風俗嬢時代の痛快エピソード!!
AVモデルからソープ嬢までと風俗業界の様々な仕事を多岐に渡り歩いてきた著者の風俗嬢時代のエッセイ集。人間菜摘ひかると風俗嬢、菜摘ひかる。日々、目まぐるしく変わる彼女の素顔がここに。文庫では初めて漫画も収録!!
AVモデルからソープ嬢までと風俗業界の様々な仕事を多岐に渡り歩いてきた著者の風俗嬢時代のエッセイ集。人間菜摘ひかると風俗嬢、菜摘ひかる。日々、目まぐるしく変わる彼女の素顔がここに。文庫では初めて漫画も収録!!
- 本の長さ159ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2002/8/24
- ISBN-104043635028
- ISBN-13978-4043635023
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2002/8/24)
- 発売日 : 2002/8/24
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 159ページ
- ISBN-10 : 4043635028
- ISBN-13 : 978-4043635023
- Amazon 売れ筋ランキング: - 863,527位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 12,798位角川文庫
- - 22,059位家庭医学・健康 (本)
- - 24,788位エッセー・随筆 (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年7月6日に日本でレビュー済み
明るく楽しく書いている。
なのに、心が痛くなってくる。
楽しいよ!という文章の裏に、苦しみや痛みが潜んでいる。
傷ついていない振りをしてても、傷ついていくのがわかる。
風俗の世界。
それがどんなに辛くて悲しい世界なのか、明るい文章から伝わってくる。
きっと手放せないものがあったからこそ、病んでしまったんだろう。
それを手放せたら楽になれたかもしれないのに、どうしても出来ない。
そんな生々しい本でした。
ご冥福をお祈りします。
なのに、心が痛くなってくる。
楽しいよ!という文章の裏に、苦しみや痛みが潜んでいる。
傷ついていない振りをしてても、傷ついていくのがわかる。
風俗の世界。
それがどんなに辛くて悲しい世界なのか、明るい文章から伝わってくる。
きっと手放せないものがあったからこそ、病んでしまったんだろう。
それを手放せたら楽になれたかもしれないのに、どうしても出来ない。
そんな生々しい本でした。
ご冥福をお祈りします。
2006年2月7日に日本でレビュー済み
テンポの良い文と可愛らしい漫画調の挿絵。書いてる内容は著者の赤裸々すぎる性体験。
著者の本音がぶちまけられており、そこには単に『女の恐さ』だけじゃなく『女の哀しさ』も
性風俗のプラス面とマイナス面もリアルな言葉で語られ迫力がある。多分若い女性ならハマってしまうタイプの作家だ。
非常に勢いのある内容に楽しまさせてもらったが、あとがきには連載当時、精神的に無理をし、酷く疲れていた事を告白している。
『色んな男に愛してもらったけど、実はあのパンチパーマのクソ親父に愛されたかったんだけどね!!ケッ!!』
実の父親への愛情をこう表現する菜摘ひかるがやるせなかった。
菜摘 ひかる 2002/11/04 永眠
心安らかに眠ってほしい
著者の本音がぶちまけられており、そこには単に『女の恐さ』だけじゃなく『女の哀しさ』も
性風俗のプラス面とマイナス面もリアルな言葉で語られ迫力がある。多分若い女性ならハマってしまうタイプの作家だ。
非常に勢いのある内容に楽しまさせてもらったが、あとがきには連載当時、精神的に無理をし、酷く疲れていた事を告白している。
『色んな男に愛してもらったけど、実はあのパンチパーマのクソ親父に愛されたかったんだけどね!!ケッ!!』
実の父親への愛情をこう表現する菜摘ひかるがやるせなかった。
菜摘 ひかる 2002/11/04 永眠
心安らかに眠ってほしい
2004年1月4日に日本でレビュー済み
菜摘ひかるの本読んだのはこの本が初めてだったが、痛い。
何故かというと、自分の存在価値は「女」、それも男から見た「性の対象としてのいい女」でしかありえないんだという強迫観念にとりつかれているから。この作品はそれをうまくコメディ仕立てにして読者サービスしているから下手すると気づかない。しかし、ほかの作品を読むとどれも彼女の悲鳴しか聞こえてこない。
女は若い内はちやほやされるのに、年をとって行くにつれて価値が下がるという社会の中の現実。風俗なんかその極みだろう。
彼女の作品は、若い女も男も親父も、読んだ方がいい。こんな女の人もいるんだと知った方がいい。
何故かというと、自分の存在価値は「女」、それも男から見た「性の対象としてのいい女」でしかありえないんだという強迫観念にとりつかれているから。この作品はそれをうまくコメディ仕立てにして読者サービスしているから下手すると気づかない。しかし、ほかの作品を読むとどれも彼女の悲鳴しか聞こえてこない。
女は若い内はちやほやされるのに、年をとって行くにつれて価値が下がるという社会の中の現実。風俗なんかその極みだろう。
彼女の作品は、若い女も男も親父も、読んだ方がいい。こんな女の人もいるんだと知った方がいい。
2003年1月22日に日本でレビュー済み
菜摘ひかる最高。
兎に角この、ある意味、非日常な職業をリポートしながら、実は根底の部分では、「その辺にいる女の子と変わらない事を感じてるのよ」って言ってる。
「売春」と悪口雑言されそうだけど、「買春」してる男の方が悲しく思えてくる。
でも、その後菜摘ひかるは精神のバランスを崩してしまい。この「非日常」な仕事から足を洗い、作家業に専念する。
2002年11月4日永眠。享年29歳。
兎に角この、ある意味、非日常な職業をリポートしながら、実は根底の部分では、「その辺にいる女の子と変わらない事を感じてるのよ」って言ってる。
「売春」と悪口雑言されそうだけど、「買春」してる男の方が悲しく思えてくる。
でも、その後菜摘ひかるは精神のバランスを崩してしまい。この「非日常」な仕事から足を洗い、作家業に専念する。
2002年11月4日永眠。享年29歳。
2002年8月29日に日本でレビュー済み
2000年に秋田書店から刊行された『仰げば尊し』の出しなおし、と言ってしまえば簡単だが、マンガ3本が新たに収録され、ほかにも加筆・修正あり(勿論文庫版あとがきあり)、しかもモト本より数段手に入りやすい(在庫・価格共に)、ということで買いの一冊だ。
内容の時期としては『菜摘ひかるの性的冒険』、『恋は肉色』から『菜摘ひかるのわたしはカメになりたい』まで、その変遷に当たる。前者二冊よりは切ない印象が薄れ、後者よりは性的表現が多くなされており、元々「筆の立つ」著者がさらに磨きをかけていく経過も楽しめる。
また、本文中には『池袋イメクラ日記』から久しく目にすることができなかった小気味のいい4コマ(?)マンガが一章(連載時の一か月分)ごとに1・2本。間ページの1コママンガもウマイ。
さらっとエロができるって、本当に表現が上手いからなのだ。
内容の時期としては『菜摘ひかるの性的冒険』、『恋は肉色』から『菜摘ひかるのわたしはカメになりたい』まで、その変遷に当たる。前者二冊よりは切ない印象が薄れ、後者よりは性的表現が多くなされており、元々「筆の立つ」著者がさらに磨きをかけていく経過も楽しめる。
また、本文中には『池袋イメクラ日記』から久しく目にすることができなかった小気味のいい4コマ(?)マンガが一章(連載時の一か月分)ごとに1・2本。間ページの1コママンガもウマイ。
さらっとエロができるって、本当に表現が上手いからなのだ。