お届け先を選択
Kindleアプリのロゴ画像

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません

ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。

携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。

KindleアプリをダウンロードするためのQRコード

何か問題が発生しました。後で再度リクエストしてください。

沈黙,アビシニアン (角川文庫 ふ 18-2) 文庫 – 2003/7/25

4.4 5つ星のうち4.4 8個の評価

純粋な悪意と純粋な愛。推理作家協会賞受賞の著者が描く、二つの幻想世界

あらゆる声と言語を操った、鹿爾。数千枚のレコードを残した修一郎。二人の血を引くあたし。(「沈黙」)「あなたには痛みがある」。字の読めない彼女に、ぼくは胸を焦がした。(「アビシニアン」)

続きを読む もっと少なく読む

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ KADOKAWA (2003/7/25)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2003/7/25
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 597ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4043636024
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4043636020
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 8個の評価

著者について

著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
古川 日出男
Brief content visible, double tap to read full content.
Full content visible, double tap to read brief content.

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう

カスタマーレビュー

星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
8グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう

上位レビュー、対象国: 日本

2018年12月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
古川日出夫最初期の2作。まだエンタメ作に振り切れていない感じだが、圧倒的な筆力で唸らされた。どちらも一応ストーリーの軸らしきものはあるけれど、独特のリズム感ある文章の描写で喚起されるイメージが素晴らしく豊穣で、小説を読む愉悦を堪能。
 明らかに万人向けではないが、本格的な「小説」好きにオススメ。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年9月1日に日本でレビュー済み
著者の初期の頃の作品(長編第二・三作)で、言葉の選び方や表現方法からみて文学志向の強い作品。

■沈黙
著者の初期の頃の作品(長編第二作)で、言葉の選び方や表現方法からみて文学志向の強い作品。

血縁関係のある老女を偶然見出し、その家に同居することにした主人公の女性。そこで発見したのは今は亡き住人の、いにしえの音楽”ルコ”に関する手記だった・・・。

世界の音楽のいたることろに散りばめられたルコ。ルコに魅入られた女性の日々が読者を圧倒的する密度の高い文章でつづられていく。

架空と現実の混淆は、著者の大著「アラビアの夜の種族」の萌芽としてみてとれるのだが、本作品の意外すぎる展開にはとまどいを覚えた。

■アビシニアン
著者の初期の頃の作品(長編第三作)で、第二作の「沈黙」と同様、文学志向の強い作品だ。

飼い猫を処分された事を契機に、家を出て公園の猫たちと暮らす少女の物語。少女は、猫と同化し、文字を失うのだが、これが何を表象しているかを考え始めると疲れてしまう。

やがて少女は、ひとりの女性と暮らし、働き始めるという展開。何が書かれているかはわかる、でも、なにを意味しているかが難解という、眠くない時にちゃんと読まなければいけない系だね。

なお、猫を解放するため保健所を襲撃した「沈黙」の主人公が、本作品において少女と接点をもっている。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年7月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
耽美でリズムのある文章が素敵。

そして、善悪の判断基準に一片の迷いのないところが素敵。

「音楽だけが悪を」

最高のフレーズです。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年11月12日に日本でレビュー済み
一文字たりとも読み落とせない緊張感が最初から最後まで持続します。読み終えたあとは肉体的にも疲れ果てるような、そんな読後感。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年10月31日に日本でレビュー済み
単行本として発売されていた『沈黙』と『アビシニアン』の合本

文庫です。

この二つの物語はまさに好みの分かれる二つだと思います。

『沈黙』は一つの謎から始まり、「神」へと繋がる壮大な物語。

『アビシニアン』は猫を巡る不思議で、どこか切なくて、強く生きようと

する人たちの恋愛物語。

僕はどちらとも好きです。

ただ、『アラビアの夜の種族』『サウンドトラック』『ベルカ、吠えないのか?』

などを読んで古川日出男さんに興味を持った方には古川さんの違った味を体感で

きていいと思うのですが、これから古川さんの本を読んでいきたいという人には

あまりオススメできません。そういう方は上に上げた本や、短編集から入ったほう

が良いかもしれません。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート