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アラビアの夜の種族 III (角川文庫) 文庫 – 2006/7/22

4.0 5つ星のうち4.0 29個の評価

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前人未踏、奇跡の大著、ここに完結!

読む者を狂気に導き、歴史さえも覆す一冊の書。夜な夜な語られるその物語のなか、英雄たちは思わぬ邂逅を果たし、「災厄の書」は完成するかに見えたが--。
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著者について

●古川 日出男:1966年福島県生まれ。「13」でデビュー、本書で、推理作家協会賞、日本SF大賞を受賞。「沈黙/アビシニアン」「サウンドトラック」「gift」「ベルカ、吠えないのか」「LOVE」「ロックンロール七部作」など。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ KADOKAWA (2006/7/22)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/7/22
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 416ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4043636059
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4043636051
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 29個の評価

著者について

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古川 日出男
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カスタマーレビュー

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29グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2018年6月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いよいよこの大作も完結だが、ナポレオンのエジプト侵攻と、奇想天外なアラビアンナイト勇者譚をミックスした力業に感嘆。この全体の大仕掛けもさることながら、時代を隔てた3人の勇者が激突する話のクライマックスが圧巻だった。1人ずつの話でも十二分に楽しめる密度の濃いエンタメ作だが、最後にこんな形で三者が関わって来るとは思いもよらず、重層的な話の構造がより感慨を深めている。
 とにかくくどくて情報量の多い文章なので、誰にでも勧められるものではないが、私のような活字中毒者には極上の逸品だった。凄い。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年6月18日に日本でレビュー済み
いよいよナポレオン・ボナパルトが侵攻が本格化してきたエジプト。アイユーブは「災厄の書」の完成を急ぐ。

物語は作中作の主人公たちアーダム、ファラー、サフィアーンが三つ巴となりクライマックスへ向かう。第2巻での中だるみが嘘のように第3巻はぐいぐい読み進めることができるだろう。おちゃらけた会話文も気にならなくなり、むしろそれを味と感じるようになる。

夜ごと語られた百物語の結末、そして「災厄の書」がもたらしたものとは。読了したときに初めて本作品がミステリとして楽しめるものだと気づく。
2013年7月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
話にひきこまれてしまいます。時を忘れてのめり込んでしまいます。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なんだそのオチ。
いや、ファラーのほうね。
やはりこの二人ではアシュエルとヴァルには敵わんのだよな。
アシュエルの妄執もヴァルの慟哭も、この二人には足りなさすぎる。
アーダムの方がよほどカリスマ性があるよな。
ていうか天性の詐欺師だったはずのサフィアーンがただのおマヌーになり下がってるのは何故なんだ。

一巻読んだときは入れ子にする意味がないんじゃないかと思ったのですが誤りでした。
入れ子にしている意味は確かにあった。
問題はそんなに正気を失うまでのものではないという点なんだが。
てか自国が滅んでるのにイブラーヒームは何がしたかったんだ。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年10月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
疲れてしまって…。3巻目はもう少しアップテンポに怒濤のラスト?へ連れて行って欲しかったです。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年9月16日に日本でレビュー済み
 1巻が特におもしろいのは間違いない。なんといっても中世のアラビアを題材にする物語など読む機会はそうないため新鮮味に満ちている。また数百年前の人間がそれよりもさらに古代の人間についてを語る様子から人類の歴史の深さにゾッとさせられもした。
 2巻3巻は多様な作品に溢れた現代においては露骨な性描写を除けば子供向けの文学かと思わせるほど幼稚で残念だった。
ただし、終わり方は文脈になぞった意味のある終わり方をきちんとしていると思う。
 ちなみにあとがきで語られていることだが、この作品の原著者は19世紀のフランス人かイギリス人であり、原著書は北アフリカや東地中海の民間説話を広く採集し、編纂したものであるそうだ。彼(彼女?)もまた我々に語られる存在となったと思うとやはり深く考えさせられる。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年3月8日に日本でレビュー済み
設定も興味津々、最初のエピソードなどもめちゃめちゃおもしろい。
ワクワクしながら読み始めました。
途中、話が見えてしまうところもあったけれど、印象的なシーンの数々に、
長さを感じることもなく読み進め……あらら、これでオシマイ?
この結末が納得できるなら☆4つ5つ、よくわからないなあと思ってしまったら、
途中のおもしろさを思うと残念ではあるけれど、☆1つになってしまう。そんな作品です。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年11月14日に日本でレビュー済み
最後の場面は秀逸でした。
物語としては、1、2巻でどのような展開と結末になるのか期待させられましたが、この最終巻での収束の仕方には、悪くはないけども、こんなもんか?という感想です。
それだけに最後のシーンに救われた、という思いが強くなりました。
あと物語に時折顔を見せるユーモアセンスも、笑うことが出来ませんでした、あれは必要なのだろうか?
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート