単に明るいだけじゃなく幻想的な小説だったので読んでいて感動しましたね。
日本の純文学ってこういう明るい小説がほとんどないなって思いつつ読みました。
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僕たちは歩かない (角川文庫 ふ 18-6) 文庫 – 2009/11/25
古川 日出男
(著)
深夜、気がついた。この東京には、26時間ある! 僕たちだけが、人より2時間多い世界に生きている。秘密を知る画家は、教えてくれた。死者は2時間の中に生き返る。雪の夜、僕たちは冥界に向かって旅立った!
- 本の長さ112ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日2009/11/25
- ISBN-104043636067
- ISBN-13978-4043636068
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商品の説明
著者について
1966年福島県生まれ。『13』でデビュー、『アラビアの夜の種族』で、日本推理作家協会賞、日本SF大賞を受賞。『ベルカ、吠えないのか?』で、第133回直木賞候補。『LOVE』で、第18回三島由紀夫賞受賞。
登録情報
- 出版社 : 角川書店(角川グループパブリッシング) (2009/11/25)
- 発売日 : 2009/11/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 112ページ
- ISBN-10 : 4043636067
- ISBN-13 : 978-4043636068
- Amazon 売れ筋ランキング: - 559,520位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年12月10日に日本でレビュー済み
う〜ん・・・
イマイチ・・・。
というか、結局何が言いたいのか、良く分かんない小説でした。
自分の理解力の乏しさに涙出そうです。
通常の東京と違い2時間多い東京で
僕ら料理人は出会った。
そこで2時間多いこっちの東京で腕を磨く。
あっちの東京での知り合いを見つけ、料理を振舞う。
あっちの東京で仲間が事故で亡くなった。
こっちの東京は冥界に繋がっているらしい。
地面に足をつけないで冥界までたどり着ければ
死んでしまった仲間に会える。
そして僕らは何人かの脱落者を出したけれど、
仲間に出会った。
しかし・・・。
そんな場所があったら
通常の世界より2時間多い場所に行けたら、
何をするだろう?
それだけそれだけを考えながら読んでた。
何ができる?何をする?そして自分はその世界で何を得られる?
そんなことを考えることが出来ただけでも
読んでよかったのかもしれない。
イマイチ・・・。
というか、結局何が言いたいのか、良く分かんない小説でした。
自分の理解力の乏しさに涙出そうです。
通常の東京と違い2時間多い東京で
僕ら料理人は出会った。
そこで2時間多いこっちの東京で腕を磨く。
あっちの東京での知り合いを見つけ、料理を振舞う。
あっちの東京で仲間が事故で亡くなった。
こっちの東京は冥界に繋がっているらしい。
地面に足をつけないで冥界までたどり着ければ
死んでしまった仲間に会える。
そして僕らは何人かの脱落者を出したけれど、
仲間に出会った。
しかし・・・。
そんな場所があったら
通常の世界より2時間多い場所に行けたら、
何をするだろう?
それだけそれだけを考えながら読んでた。
何ができる?何をする?そして自分はその世界で何を得られる?
そんなことを考えることが出来ただけでも
読んでよかったのかもしれない。
2016年11月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本国の首都東京。最新技術によって機械化・合理化された眠らない街であると同時に、不思議な都市伝説の溢れる街でもある。かの有名な徳川家康も、東京が江戸と呼ばれていた時代、この地に結界を張ったといわれている。東京という街は、この世ならざるものと繋がった街でもあり、多面性の塊の如き街なのかもしれない。
この物語の舞台は「首都東京」。ある日、物語の語り部たちは、1日が26時間としてカウントされる「2時間多い東京」に紛れ込む。そこは彼らの秘密基地のような空間。彼らは親睦を深め、料理の腕を磨く。そして「2時間多い東京」を良く知る不思議な画家も加わり、そこには幸福な時間が流れる。
しかし、彼らの仲間であった女性ホリミナの突然の事故死。冥府の牙が彼らの幸福な時間を切り裂く。不思議な画家のアドバイスを受け、彼らはホリミナを取り戻すために突入する。「冥府の東京」へと。
「冥府の東京」へ突入するには、守るべきルールがいくつもある。ルールに阻まれ次々と脱落する語り部たち。だが、遂に「冥府の東京」にたどり着く。そして物語は最終章へと加速していく・・
そこに生きる者も死んだ者も全て包み込み、東京は君臨する。日常と非日常の境界線上に。
機械仕掛けの首都東京。だが、この物語の東京は色々な姿を魅せてくれる。その姿はまるで、虹色に輝く宝石オパールのようにも思えた。
この物語の舞台は「首都東京」。ある日、物語の語り部たちは、1日が26時間としてカウントされる「2時間多い東京」に紛れ込む。そこは彼らの秘密基地のような空間。彼らは親睦を深め、料理の腕を磨く。そして「2時間多い東京」を良く知る不思議な画家も加わり、そこには幸福な時間が流れる。
しかし、彼らの仲間であった女性ホリミナの突然の事故死。冥府の牙が彼らの幸福な時間を切り裂く。不思議な画家のアドバイスを受け、彼らはホリミナを取り戻すために突入する。「冥府の東京」へと。
「冥府の東京」へ突入するには、守るべきルールがいくつもある。ルールに阻まれ次々と脱落する語り部たち。だが、遂に「冥府の東京」にたどり着く。そして物語は最終章へと加速していく・・
そこに生きる者も死んだ者も全て包み込み、東京は君臨する。日常と非日常の境界線上に。
機械仕掛けの首都東京。だが、この物語の東京は色々な姿を魅せてくれる。その姿はまるで、虹色に輝く宝石オパールのようにも思えた。
2019年11月16日に日本でレビュー済み
著者は、拡散する物語と豊饒な言語表現が魅力だが、結論から言ってしまうと、”古川日出男作品としてつまらない”。
26時間制の東京というワンアイディアから作り上げた印象が強いのだ。冥界への道行きがとってつけたかのよう。冥界といえばギリシャ神話のオルフェイスの悲劇だが、そういう物語性も欠如している。
深読みをすると(そもそも、深読みさせるタイプの作家ではないと思うのだ)、モラトリアムな生き方を止め未来に目を向けよ!、というメッセージだろうか。違うなぁ・・・。好きな作家なので辛口になってしまった。
26時間制の東京というワンアイディアから作り上げた印象が強いのだ。冥界への道行きがとってつけたかのよう。冥界といえばギリシャ神話のオルフェイスの悲劇だが、そういう物語性も欠如している。
深読みをすると(そもそも、深読みさせるタイプの作家ではないと思うのだ)、モラトリアムな生き方を止め未来に目を向けよ!、というメッセージだろうか。違うなぁ・・・。好きな作家なので辛口になってしまった。
2010年1月20日に日本でレビュー済み
テンポはいいし、話がまとまっていてとても完成度の高い高い作品だと思います。文章でここまで料理を表現できるのだな、と驚いてしまいました。挿絵も現代的な絵ですごいインスピレーションを感じれました。
また登場人物たちが同じ目標に向かって日々切磋琢磨し、仲間を信じ続ける様子が美しいです。
物語の場所としては山手線とその沿線がいろいろ出てくるので少しでも知ってるとさらに面白いかもしれません。読み終わったあと東京ってやっぱり不思議な街なのかなぁ、とか思います。
また登場人物たちが同じ目標に向かって日々切磋琢磨し、仲間を信じ続ける様子が美しいです。
物語の場所としては山手線とその沿線がいろいろ出てくるので少しでも知ってるとさらに面白いかもしれません。読み終わったあと東京ってやっぱり不思議な街なのかなぁ、とか思います。
2010年1月26日に日本でレビュー済み
初めて読んでみた古川日出男氏の作品。
これは、何とも独特だ。
若手作家ではなくてこういうものを書く人がいるということを、
寡聞にして知らなかった。
面白いよ、とは言いづらい。でも。
意味不明だけど、意識が途切れてしまわない程度には連続的で、
それぞれの文章に作為を感じないくらいには幻想的で。
「東京」「山手線」と規定した舞台、
情景をリアルに思い浮かべられるけれどとても非現実的な描写。
リアルな都市とファンタジー、それぞれが別物としてではなく、
同じものとして重なりある感じ。
何とも言えない体験だった。
これは、何とも独特だ。
若手作家ではなくてこういうものを書く人がいるということを、
寡聞にして知らなかった。
面白いよ、とは言いづらい。でも。
意味不明だけど、意識が途切れてしまわない程度には連続的で、
それぞれの文章に作為を感じないくらいには幻想的で。
「東京」「山手線」と規定した舞台、
情景をリアルに思い浮かべられるけれどとても非現実的な描写。
リアルな都市とファンタジー、それぞれが別物としてではなく、
同じものとして重なりある感じ。
何とも言えない体験だった。
2009年8月11日に日本でレビュー済み
ちょっと前に出た本なんだけど、読むのとっておいた一冊。
軽い、短い、不思議な小説。
最近、短編集とか、こういうのが多いけど、もっと長いのが読みたいなぁ。
軽い、短い、不思議な小説。
最近、短編集とか、こういうのが多いけど、もっと長いのが読みたいなぁ。
2006年12月6日に日本でレビュー済み
へえ、ぜんぜん知らなかったが、この東京の裏側に「26時間制の東京」があるんだって。そこは修行の、友情の、冥界の、東京。降りつむ雪のもと、描かれるのは集合的なオルフェウスとエウリディケーの物語だ。枠組は神話、仕立てはファンタジー、それもクリスマスむきの。だが、注目すべきはその言語、そのリズム。見てごらん。「廃墟の。/廃墟の東京の。/廃墟の東京の丸の内の。」日本語環境ではやりたくってもなかなかできないレイモン・クノー的文体練習が、熱く息づく、くるくると踊る。薄くって、いかにも贈り物に最適な本だけど、芯は強烈。そして、ほろりとさせられる。