「死に床グルメ」の文章が気になっていたので、わざわざ取り寄せて入手した。電車の中で読み始めていったのだが、次第に背筋が伸びていくのがわかった。
この人は多分本人も気づいていない文才を持っている。若かった頃の筒井康隆とは言わんが、リリー・フランキーか中島らもに匹敵するストーリーテリングの能力を持っているのではないか。アロンゾ・モーニングの逸話なんかスピード感あふれるムダのない文章であり、背景の説明の上手さ・感動を共有させる文章・オチの付け方に至るまで完璧といっていい。もちろん仕事の上のビジネス文書だが自分の書いている文章と比較すると、劣等感を感じるぐらいの仕上がりなのである(ただ、編集者の手はかなり入っていると思われる。ブログの文章と比べるとよくわかるぞ)。
このエッセーを書いたあと病気で倒れたりいろいろあったらしいが、エッセイストとしてますます文章を磨いてほしい。交遊録や紀行文じゃないもっと長い文章を見てみたい。ブログなどのネット上の文章で安売りすんな。
著者へのエールを込めて最高評価にさせていただく。他に星5の人いないし。
それから時々この人の文章が、ケンカ武勇伝とか情けない思い出を書いた自分の文章としてネット上に無断盗用されている。注意してほしい。
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戦力外ポーク (角川文庫) 文庫 – 2005/8/25
劇画のような日常。常識外のモンスターたち。貴方は怒涛のゲッツワールドに耐えられるか!? 書き下ろし企画「ゲッツちゃんの質問100本ノック」も特別収録した、絶笑コラム集!!
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店
- 発売日2005/8/25
- ISBN-104043662076
- ISBN-13978-4043662074
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商品の説明
著者について
1964年生まれ。ヤクザの予備軍、グラフィックデザイナー、テレビマンを経てフリーライターに。著書に『タイ怪人紀行』『わらしべ偉人伝』『板谷バカ三代』などがある。
登録情報
- 出版社 : 角川書店 (2005/8/25)
- 発売日 : 2005/8/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 240ページ
- ISBN-10 : 4043662076
- ISBN-13 : 978-4043662074
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,090,026位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 719位雑学・クイズ (本)
- - 2,515位パズル・ゲーム (本)
- - 14,485位角川文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
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1964年高知県生まれ。武蔵野美術大学卒。97年『ぼくんち』で文藝春秋漫画賞を受賞。2004年『毎日かあさん カニ母編』で文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を、05年『上京ものがたり』『毎日かあさん』で手塚治虫文化賞短編賞を受賞。著者に『ゆんぼくん』『鳥頭紀行』『できるかな』『女の子ものがたり』『営業ものがたり』『いけちゃんとぼく』『パーマネント野ばら』『この世でいちばん大事な「カネ」の話』など多数。2010年7月には絵本『きみのかみさま』も発売になった。
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トップレビュー
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2011年11月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2006年10月9日に日本でレビュー済み
エッセイで、著者の人生哲学を書いたのかな、という印象の作品。
おちゃらけも少なく、正統派エッセイ。
出版物として十分に高いレベルにあると思います。
しかし、他の著書に垣間見られる著者の家族愛への哲学の深さ・完成度の高さと比べてしまうと、物足りない気はします。
それでも高評価に値する内容です。お笑い無しの作品も書ける事を証明した一冊。
おちゃらけも少なく、正統派エッセイ。
出版物として十分に高いレベルにあると思います。
しかし、他の著書に垣間見られる著者の家族愛への哲学の深さ・完成度の高さと比べてしまうと、物足りない気はします。
それでも高評価に値する内容です。お笑い無しの作品も書ける事を証明した一冊。
2021年4月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こんな生活している人って他にいないだろうな。面白く読ませていただきました。
2005年9月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
そんなことまで言わなきゃいいのに、読んでるコッチが恥ずかしくなる?心の奥まで見せまくりの1冊。
封印された名コンビ、金角&銀角の解散秘話も読んでビックリ。気になっていたヒト必見。相変わらずのサイバラまんがも絶好調。
封印された名コンビ、金角&銀角の解散秘話も読んでビックリ。気になっていたヒト必見。相変わらずのサイバラまんがも絶好調。
2003年3月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ゲッツ板谷氏の日常生活を描いた作品。
ただ、日常生活とはいっても普通の人とは違います。
バカのオンパレード!
西原の本を読んでいると時々登場するこのゲッツ氏は
結構キテレツな方ですが、
この本を読むとそんな彼でもまともに感じてしまう。
弟セイジ、父ケンちゃん、そしてお婆さんと
勢ぞろいで彼を襲います。
大爆笑間違いなしですが、そんな彼の旅行記もおすすめです。
ただ、日常生活とはいっても普通の人とは違います。
バカのオンパレード!
西原の本を読んでいると時々登場するこのゲッツ氏は
結構キテレツな方ですが、
この本を読むとそんな彼でもまともに感じてしまう。
弟セイジ、父ケンちゃん、そしてお婆さんと
勢ぞろいで彼を襲います。
大爆笑間違いなしですが、そんな彼の旅行記もおすすめです。
2007年8月21日に日本でレビュー済み
もう、こちらももれなく笑えます。ご近所のマブい、ブーフーウーの話は、私も力が入らないほど笑いました。
2005年8月26日に日本でレビュー済み
ゲッツさんの、エッセイです。
テンポが良いので、一気に読めてしまいます。
「金閣&銀閣」というコンビを組んでいた頃の話、高校生との喧嘩の話、夢の話、最近感動した話、友達の話…など、日記風に書かれています。
喧嘩の話とか読むと、結構すごい人生を送っているなぁと思います。
見た目ヤクザ風なので、そういうことに巻き込まれやすいのですかね…。
巻末にはゲッツさんへの100の質問もあります。
テンポが良いので、一気に読めてしまいます。
「金閣&銀閣」というコンビを組んでいた頃の話、高校生との喧嘩の話、夢の話、最近感動した話、友達の話…など、日記風に書かれています。
喧嘩の話とか読むと、結構すごい人生を送っているなぁと思います。
見た目ヤクザ風なので、そういうことに巻き込まれやすいのですかね…。
巻末にはゲッツさんへの100の質問もあります。
2002年5月27日に日本でレビュー済み
西原理恵子の名前と、「戦力外ポーク」という、何やら意味ありげなタイトル。そしてバタイユ全集を刊行する二見書房の名に惹かれてレジに持ち込んでしまったが、面白い本ではなかった。
本書は「ゲッツ板谷」というライターの「エッセイ集」。オリジナルは「パチンコ必勝ガイド」に、筆者が連載中のコラムだとのこと。
思うに、エッセイ・コラムという分野は読むのも書くのも難しい。20年ほど前に刊行された「筒井康隆全集」を読むまで「エッセイ」というのは何の内容もない、病院の待合室で読む程度の文章のことを言うのかとも思っていた。筒井氏のエッセイを読み、それでようやく「エッセイ」という「ジャンル」があるのだと意識した次第。
本書に関していえば、「エッセイ」ないし「コラム」という〡㡊¸ャンル」にある文章ではなく、本当に徒然に記されたという感じだ。気取った言い方をすれば、「ジャンル」の文として昇華されていない。このように「何も言わない」コラムもあり得るのだろうが、1冊の本としてまとめて読むのは辛い。
ただ、文章として最後まで読み通せる文章であったということで評価を星2つとした。ちなみに、イラストを担当している西原氏の魅力を期待して本書を購入すると期待はずれに終わることだろう。
本書は「ゲッツ板谷」というライターの「エッセイ集」。オリジナルは「パチンコ必勝ガイド」に、筆者が連載中のコラムだとのこと。
思うに、エッセイ・コラムという分野は読むのも書くのも難しい。20年ほど前に刊行された「筒井康隆全集」を読むまで「エッセイ」というのは何の内容もない、病院の待合室で読む程度の文章のことを言うのかとも思っていた。筒井氏のエッセイを読み、それでようやく「エッセイ」という「ジャンル」があるのだと意識した次第。
本書に関していえば、「エッセイ」ないし「コラム」という〡㡊¸ャンル」にある文章ではなく、本当に徒然に記されたという感じだ。気取った言い方をすれば、「ジャンル」の文として昇華されていない。このように「何も言わない」コラムもあり得るのだろうが、1冊の本としてまとめて読むのは辛い。
ただ、文章として最後まで読み通せる文章であったということで評価を星2つとした。ちなみに、イラストを担当している西原氏の魅力を期待して本書を購入すると期待はずれに終わることだろう。